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読書感想 芥川龍之介作「ピアノ」を読んで

この作品は、関東大震災後の横浜が舞台になっている。

ガレキの中で見つけたピアノの音(ね)に、災害に負けない人間のポテンシャルを感じさせる。



昨日、3.11で被災地を取材した女性リポーターが休職したというニュースが流れた。

丸岡いずみの休養理由は震災うつとの証言 被災地取材で無力感

日本のテレビでは放映されていなかったが、被災地はいたるところで屍が累々をしていた。
海外のメディアでは遺体の様子も放映していたらしい。ネットに動画が出ている。
常人の神経なら参ってしまうのは当然ではないかと思う。

丸岡いずみさんは、頑張る人、責任感の強い人だからこそ、色んな思いが頭の中を駆け巡り疲れてしまったのではないかと思う。

丸山いずみも、被災地の皆さんと心を1つにして、一緒に復興してくれ!

救える命を救うために。今からAED講習


1924年の関東大震災後、横浜の知り合いを訪ねた男は、行く途中のガレキの中に壊れたピアノを見つける。

そしてそのピアノから不意に音がなる。果たしてその音は栗の実が鍵盤に落ちた音だったが、その音は

「誰も知らぬ音を保つてゐた」

という。


「誰も知らぬ音」とは、壊れいてて無残なピアノから出てくるとは想像できない意外な、良い音の事ではないだろうか?

人間もこれと同じなのだ。人は心も体も傷つき、家も何も壊れてしまったけど、でもその内には復興へのエネルギーを宿している。こういう事を芥川は表現しているのだと感じた。


↓「ピアノ」も収められています。
芥川龍之介全集〈第12巻〉雑纂 (1978年)



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