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2018年02月05日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第6シリーズ第5話「墨斗の孫八」(すみつぼのまごはち)







 2月4日の午前9時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」の第6シリーズの第5話「墨斗の孫八」(すみつぼのまごはち)が放送されました。
 ある日、長谷川平蔵(中村吉右衛門さん演じる)の密偵・おまさ(梶芽衣子さん演じる)は、ふとしたきっかけで、墨斗の孫八(すみつぼのまごはち)と呼ばれる老人と出会う。
 彼こそは腕利きの盗賊で、今時(鬼平の時代としては)珍しい「殺さず犯さず貧しきものから奪わず」という掟を固く守っている昔かたぎの盗賊の頭だった。
 彼は、おまさが「鬼の平蔵」の密偵になっているなどとは夢にも思わず、おまさを盗みのたくらみに誘い、さらには密偵の伊佐次(三浦浩一さん演じる)までも誘う。
 平蔵は身分を隠して孫八に接近し親しくなる。孫八は平蔵を食い詰め浪人と思い込み、正体を知らぬまま盗みのたくらみに誘う。
 その計画は、はたしてどうなるのか?
 そして、食い詰め浪人と思っていた男から正体を明かされた孫八は何と言うのか?

 ストーリーの面白さもさることながら、盗賊にも「徹頭徹尾悪に染まった凶悪犯人」と「盗賊としての誇りと仁義を知る男」とに分けているのが面白いです。
 池波正太郎氏は暗黒街とか闇稼業の世界を描いても、「悪の中の悪」も書けば「悪の中の善」も描くのです。当然、その逆もあるわけで、善人が悪行とか過ちを犯す場合もあるわけです。
 さまざまな人間模様を描く作家の魅力と言えるでしょう。


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