2020年04月15日
長谷川博己主演NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十二回放送「十兵衛の嫁」
令和二年四月五日、午後八時より、NHK総合(地上波)にて、長谷川博己主演大河ドラマ「麒麟がくる」の第十二回が放送されました。
近江の朽木谷で将軍足利義輝(向井理さん演じる)と対面し、織田・今川の和睦の仲立ちをする約束をとりつけた明智十兵衛(長谷川博己さん演じる)は、明智の庄の館に戻って以来、身内とも他人ともろくに口を利かず、黙々と薪割りなどしていた。
心の中を占めているのは将軍の言葉。
「わしは、まだその麒麟を連れてくることは出来ぬ。無念じゃ」
乱世を憂い、自分は武士としてどうあるべきか悩んでいる様子。
そんな十兵衛を心配そうに見守るのは母の牧(石川さゆりさん演じる)と叔父の光安(西村まさ彦さん演じる)だった。
「やはり、こういう時、十兵衛に嫁がおらぬというのは、なにかと不都合でございますなあ」
「は?」
「母親には申せぬことも、嫁には漏らすということもございます」
と、このようなやり取りをしているところへ、光安の嫡男・左馬助(間宮祥太郎さん演じる)がやってくる。光安が呼びつけたようだ。
「そなた、明日、伝吾たちを連れ、鷹狩りに行くと申していたの」
「はい」
「十兵衛も誘ってみたらどうじゃ」
そうして左馬助が「承知しました」というと、
「妻木の方にでも足を運んでみたらどうじゃ」と言う。
光安は、妻木の煕子(木村文乃さん演じる)を十兵衛の嫁に、と考えているのだ。それで、また二人を会わせて、縁談を進めることができれば、と考えている。
「妻木で鷹狩りは、良いかもしれぬぞ」
左馬助には、妻木で、と言われても何のことか分からないが、とにかく十兵衛と一緒に鷹狩りに出かけ妻木方面に行くことを承知する。
そうして場面が変わる。十兵衛は鷹狩りに出たが、また、皆とはぐれ、のどかな場所で一人、馬に井戸の水を飲ませて、自分も水を飲んでいる。
そこへたまたまなのか、煕子が来て十兵衛に声をかける。
「ここで何をしておいでです?」
十兵衛は事情を話す。話しているうちに、この場の空と空気のように澄んだ心、ふんわりとした雰囲気に魅かれる。
煕子は、これで寒さをしのげます、と、囲炉裏で温めたという温石を渡す。
そして、館へ来ませんかという誘いを断り別れを言いつつ、「お見送りいたします」という煕子と少し共に歩き出すと、
「煕子どの、この十兵衛の嫁になりませんか?」
煕子と向き合い、求婚したのである。
さて、本能寺の変前後の重要人物の一人である明智左馬助がこの回から登場しました。いうまでもなく、光安の嫡男だから十兵衛光秀の従兄弟であります(従兄弟ではない説もある)。
そして、ついに十兵衛が求婚。現代風におうとプロポーズ。幼いころに「嫁に」といい、相手が覚えていて自分もよく覚えていて、今日ここで出会ったから運命を感じ、求婚したのだという。
幼いころ「お嫁にもらう」といっておいて、相手が覚えているのに自分が覚えていなかったら、漫画「ドラゴンボール」の孫悟空みたいに相手を激怒させるところだったかもしれません(?)。
場面かわりまして、織田と今川の和睦の話。
尾張方面へと出陣した今川義元(片岡愛之助さん演じる)は和睦が成ると軍を返して駿河へと戻った。尾張攻略への重要な拠点を手に入れたので、不満はなかった。
一方、尾張の末盛城では、織田信秀(高橋克典さん演じる)の病がすすみ、いよいよ重篤な状態となっていた。
信秀の病床に集まる信長・信勝(木村了さん演じる)兄弟、土田御前(壇れいさん演じる)、重臣たち。
「わしに万が一のことがあったとき、この末盛城は、信勝に与える」
信秀の言葉に、信長は不満を鳴らす。
対今川の為に造られ、信秀が現在住んでいる末盛城こそが織田家にとって最も重要な城だと考え、那古野城はさほど重要ではないと考えたからだ。
それほど那古野城が重要だと思うなら、なにゆえ父上は那古野城を出てこの城に住まわれたのか、と激しく感情をぶつける信長に、
「そなたに家督を譲ろうと思うたからじゃ」
と信秀は言うが、信長は納得しない。
「納得できません」
「ならば、出て行け!」
信長は父の病床から去った。
少し離れた所では、帰蝶(川口春奈さん演じる)が待っていた。
「殿、父上様のお話、いかがでございました?」
信長は部屋に入るなり、「父上はこの城を信勝に与えるそうじゃ。家老の佐久間盛重も、お気に入りの柴田勝家もみな、信勝につけるという。大事なものは全て信勝のものじゃ」
「それは奇妙でございますね」
と言う帰蝶に、信長は言う。何故そうなるか、それは母上が信勝ばかりを可愛がり、信勝に家督を継がせようとしている、父上が母上のいいなりだから、云々と。
そして子供のように泣きじゃくる。
帰蝶はその場を去り、信秀の病床へ行く。
そこにはもう誰もいなかった。
帰蝶は信秀に訊く。この織田家を継ぐのはどちらの子がふさわしいとお考えなのか、と。信長のことをどう思っているのか、真意が知りたい、と。
信秀は帰蝶の懇願に、耳を寄せないと聞き取れないほどの小さな声で何か言った。
視聴者にも聞こえぬほどの声だった。
聞き取ると、帰蝶は信長のもとへ戻った。
「父上は、何か仰せであったか?」
「お聴きになりたいですか」
「やめておこう」
板敷に寝転がっていた信長は起き上がり、出て行こうとするが、帰蝶は、
「父上様はこう仰せられました」
と語り始めた。
「信長は、わしの若いころに瓜二つじゃ。まるで、己を見ているようじゃ、と。良いところも、悪いところも。それゆえ可愛いと。そう伝えよ、と。最後にこう仰せられました。尾張を任せる。強くなれ、と」
聞いた信長は振り返る。帰蝶がほほ笑んだ。駄々っ子のように拗ねていた信長の目に光が戻った。そして満足そうに、自信を取り戻したかのように笑みを浮かべると、その場から去った。
信長を見送った帰蝶の表情が改まり、腰元に命じた。「東庵先生を呼ばねばならぬ。急ぎ京に使いを出すのじゃ」と。
実は、病床の信秀が東庵医師(堺正章さん演じる)に会いたがっているということを帰蝶は土田御前から聴き、誰よりも早く呼び寄せることを条件に信秀の真意を聴き出したのだ。
場面かわって京の東庵の家。
駒(門脇麦さん演じる)たちは大忙しだった。
丹波國から三好と敵対する勢力が攻め寄せ、戦となり、けが人が多数出たのだ。町衆が巻き添えになり、年寄りや子供たちも怪我を負ったという。
そこへ以呂波太夫(尾野真千子さん演じる)が訪れた。
東庵は留守だった。薬代を稼いでくる、と言って公家の九条家へ行ったのだという。
稼ぐ、というのはこの場合、かけ事をするということ。
そして東庵は、かけ事に大負けして帰って来た。
負けたということは、借金を背負ったということ。
「いくら負けたのですか?」
「四十貫も!」
驚く駒。
駒は早馬で届いたという帰蝶からの手紙を見せる。
謝礼は望みのまま、と書いてある。
行く気になる東庵に、以呂波太夫は東庵の借金の肩代わりをしましょうと申し出る。その代わりに、駿河にも足を延ばして行って欲しい、という。懇意にしている駿河の豪商の息子が病弱で、京の名医に来てもらいたいと頼まれている、と。
駒は、尾張へ行くなら美濃へも寄りたい、と、美濃行きを条件に東庵と同行する。幼いころ自分を助けた美濃の侍が明智家のどなたか、知りたいからというのだ。
場面かわって稲葉山城。
斎藤山城守利政(本木雅弘さん演じる)へ、守護・土岐頼芸(尾美としのりさん演じる)からの贈り物があった。
頼芸が飼っている鷹だった。
喜ぶ利政だったが、鷹匠が近づき腕を上げると鷹が飛び掛かってきた。
「!」
近習の若い侍がかばう。すると、その近習がたちまち苦しみだし、のたうちまわると、間もなく絶命した。鷹の爪に毒が塗られていたのだ。
また場面かわり、明智の庄。
煕子が嫁入ったことを喜ぶ光安と牧。二人の前には十兵衛と煕子が並んで座っている。
そこへ左馬助が慌ただしく駆けつける。一大事だ、と。稲葉山から狼煙が上がっているというのだ。
駆けつけると、利政は十兵衛や高政(伊藤英明さん演じる)、稲葉良通(村田雄浩さん演じる)ら国衆の前で、頼芸から贈られた鷹の爪に毒が塗られ、若者が命を落とした。わしが神のごとく慕っている頼芸さまが、と言い、自分が美濃の為にどれだけ尽くしてきたか力説する。そのような自分を殺そうと謀るならば、もはや守護t仰がぬ、ただの鷹好きのうつけじゃ、と怒りに身を震わせ、討つと宣言する。
一方、尾張では駒が帰蝶との再会を喜ぶ。
駒は十兵衛が嫁を貰ったとの話を聞く。
東庵は信秀に会うが、すでにこときれていた。
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