2020年02月25日
長谷川博己主演NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第六回放送「三好長慶襲撃計画」
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令和二年二月二十三日、午後八時よりNHK総合(地上波)にて、長谷川博己主演NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第六回放送「三好長慶襲撃計画」が放送されました。
物語の舞台はまさに戦乱の世の真っただ中。身分制度はあってもその上下関係が厳格に守られているわけではなく、むしろ、上に身分の者に対する忠誠心を貫く物は極めて少なく、下の者が力をつけ上を脅かすようになり、しまいには大名家を乗っ取ってしまう「下克上」の世でありました。
武田、今川、島津などはもともと守護大名の家柄でしたが、長尾、斉藤、徳川、織田、朝倉、浅井、長宗我部、毛利、竜造寺などは、もともとは守護大名ではなく守護大名の下、またはそのまた下の身分で力をつけ、戦国大名として成り上がった人々です。
足利将軍家のお膝元、京の都でも例外ではなく、いやむしろ京こそひどく、家臣におびやかされ京の外に逃れざるを得ない状況が十三代将軍・義輝(向井理さん演じる)より前の代にもありました。
本来、将軍を支えなくてはいけなかったのが「管領」職です。その管領として最も優れた家柄とされたのが細川家です。
管領といえば、江戸時代でいえば「老中」みたいなもので、そのもっとも権勢を振るった者ならば幕末の井伊直弼のような「大老」ということになるでしょう。
その大老に相当する細川家の当主が細川晴元(国広富之さん演じる)です。
細川晴元には阿波出身の三好長慶(山路和弘さん演じる)という家臣がいて、かなりの実力をもっています。
家臣でありながら自分を脅かすほどの力を持った三好長慶を細川晴元は恐れ、両者は主従関係にありながら対立します。
今回の放送の冒頭ではナレーションと図でその対立関係が説明され、三好長慶とその家臣の松永久秀(吉田鋼太郎さん演じる)とのやりとりが映し出されました。
摂津にいたはずの三好長慶がお忍びで京に入った。その京でのやりとりです。
三好長慶は公家・万里小路家での連歌の会に出席しようとしている。
松永は長慶に対し、晴元さまを連歌の会にと声を掛けませんか? と言う。それで長慶が晴元に対して害意の無いことを示せたら、というのです。
しかし、長慶は、そうする必要はない、と、そのまま万里小路家に向かいます。
一方、美濃国明智の荘出身の刀鍛冶・伊平次(玉置玲央さん演じる)と会って伊平次から鉄砲の構造について教えられる明智十兵衛光秀に場面がかわります。
光秀は鉄砲についての説明を受け、銃身をよく見る。伊平次が作った鉄砲の出来をみて「美しい」と光秀はいう。それを聞いて伊平次は、鉄砲を美しいという人はなかなかいない、松永久秀さまくらいなもので、というようなことを言います。
それで、二人の話題が松永久秀のことになりました。「工夫を凝らしたものはみな美しい」と松永久秀は言っているのだと、伊平次は言いますが、「その松永様も今日を乗り越えられるでしょうか」と、気になることを言います。光秀は聞きとがめます。それで光秀が聞きだしたのは、万里小路家での連歌会で三好・松永を何者かが襲撃するかもしれない、ということ。
伊平次は長らく遊女屋に出入りしていて、隣の部屋での不穏な密談を聞いたのです。
一大事だ、と、光秀は外に飛び出します。
場面かわって、三淵藤英(谷原章介さん演じる)の館。藤英が弟の細川藤孝(眞島秀和さん演じる)と能楽を楽しんでいる。その最中、二人に来訪者があった。客は光秀でした。
光秀は伊平次に案内されて館に来たのです。
光秀は伊平次が遊女屋で聞いた何者かによる「三好長慶襲撃計画」を藤英に伝えます。まず久秀に伝えようとしたが久秀には会えなかったようです。
京の平穏の為に藤英が動くはずだと、光秀は思っていましたが、藤英は、にべもなく、それは細川家内部の内輪もめに過ぎない、三好がどうなろうと、知ったことではない、とばかり、無視を決め込みます。
対面した間から去ろうとする藤英に、光秀は、叫ぶように言います。私が幼いころ父から教わったのが、将軍様は武家の頭領であり鑑であるということ、将軍がひとこと、「争いをやめよ」と言い、秩序を守る、とならなくて何のための将軍なのか……、というようなことを言うわけです。そう言って光秀は単身、万里小路家に向かおうとしますが、実は、光秀と藤英が話していた部屋の隣に将軍・義輝がいたのです。
義輝は光秀のあとを追って加勢するように家臣に命じます。
さて、万里小路家では連歌の会が始まりました。公家や連歌師とともにその会に出たのは長慶で、久秀は控えの間にいて居眠り。
外では謎の武士の集団が疾駆し、万里小路の館に入り、戸などを蹴破り、久秀らに斬りつけます。
突然の襲撃に驚きながらも応戦する久秀。
「殿、お逃げください!」
久秀の叫びに、館の外に逃げようとする長慶ですが、刺客が襲い掛かります。
間一髪というところで、刺客の身体を槍で貫く者があり、長慶は助かります。槍で刺客を貫いたものの姿を映ります。光秀でした。
刺客はまだまだいます。館の中庭らしきところで刀を構え、長慶、久秀を守る光秀。
そこへ藤英、藤孝兄弟が駆け付けます。
長慶、久秀は馬に乗って館を脱出。京の町を駆け抜けます。それを物陰からみて悔しがるのは細川晴元。
光秀はこの戦いで左肩に刀傷を受けます。
心配そうに声を掛ける藤孝に、光秀は、知り合いの医者が京にいますから大丈夫です、と応じます。
もちろん、知り合いの医者とは、望月東庵(堺正章さん演じる)です。
三淵家の家臣(または将軍の直臣?)の者が望月東庵先生の居場所なら知っています、と言い、その者が光秀を案内することになりました。
東庵の家に近づいたとき、光秀の具合が悪くなりました。そこへ、知らせを受けた駒(門脇麦さん演じる)が駆け付け、倒れ掛かった光秀を支えます。
光秀は高熱を出し、床に臥せりました。ずっと、つきっきりで看病したのは駒でした。
駒の看病の甲斐もあって、光秀は回復します。
その光秀の見舞いに、細川藤孝が訪れます。藤孝は松永久秀からの土産を携えていました。
土産とは、水飴でした。久秀が、明智どのはあまりお酒をたしなまれぬようだから甘いものが良いだろう、と言った、という話に、「まあ、松永様がそう仰せなら、そうなのでしょう」と苦笑いする光秀。久秀との初対面の時に酔いつぶされたことを思い出したのでしょう。
それにしても明智どのは不思議なお方だ、と藤孝はしみじみと言います。この京では、松永殿といえば鬼か蛇のように恐れられているお方じゃ、そのお方に、やすやすと近づかれて、親しくしておられる、美濃に置いておくには惜しい御仁じゃ、と兄が申しておりました、云々と藤孝が言うと、光秀は「それは買いかぶりでしょう。松永様は田舎者の私をおもしろがっておられるのでしょう」と笑いながらいいます。
藤孝は「失礼ながら、私も面白がっております」
「は?」
何を言われるのか、と不審がる光秀に、藤英の館で光秀が言ったことを思い出して語ります。
「兄の館においでになり、大きな声で、『将軍様は武家の頭領であり、鑑である』と申された。『将軍様がひとこと、争うな、とお命じにならねば、世はたいらかにならぬ』と」
「いやあ、あれは……」と苦笑いして頭を描く光秀に、藤孝は、「その通りなのです!」と言います。
その激しい口調に驚く光秀。
「明智どのは当たり前のことを仰せられた。しかし、いま、この京で、そう思う武士はごくわずかにすぎぬ。あの折、義輝様もあの館におられました」
そういって、将軍が光秀の言葉にじっと耳を傾けていたことを告げ、思いを吐露します。「光秀どののような方があと二人でも、三人でもいて、我らの味方になってくれたら」
そして、「いかがです? 美濃に帰らず、しばらく京にとどまっては」と提案します。
しかし、「そうはいきませぬ」と光秀は断り、美濃も京と同じです、と言って美濃の情勢を語り、美濃へ帰ります。
ちょうど美濃では大垣城をめぐって、織田信秀(高橋克典さん演じる)と斉藤利政(本木雅弘さん演じる)の争いが再び勃発していました。
美濃へ帰る光秀に駒が同行します。ついてこなくてもいいという光秀でしたが駒は強引について行きます。そして荒れ寺で一泊する二人。
次回放送ではいよいよ織田信長が登場するらしいです。
帰蝶(川口春奈さん演じる)と信長の縁談話です。
初対面では光秀のことを不審者とみた藤孝ですが、今回の放送では意気投合した様子で、熱い思いと志を語り合います。今後の二人の関係を示しているようです(最後の最後では藤孝は光秀に協力しないのだが)。
歴史のことをあまりご存じではない人には、細川晴元だの三好長慶だのと三淵藤英だのと出てきても「よく分からない、興味ない」となるかもしれませんが、今回の放送はけっこう重要な回でした。
権力のある実力者がいても、それぞれが自分本位気勝手なことをやっていては、世は乱れるばかり。しっかりした志のある者が何人もいて協力し合って秩序を守らなければ。
それは現代の政治にもいえることですし、いろいろな組織にもいえることです。
乱れた世の姿。それを正しき姿にするには、どうしたらいいのか。
このドラマのテーマが感じられるような回でした。
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