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2018年04月01日

「男と女のミステリー時代劇」第7話「婿入り試験」







 3月30日の午後10時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、「男と女のミステリー時代劇」の第7話「婿入り試験」が放送されました。
 橋本善三郎(八神蓮)という若侍は、「黒田屋」という両替商の主人・清右衛門(鶴見辰吾さん演じる)に用心棒として雇われます。
 黒田屋の屋敷に行くと、用心棒は他にも安田為三郎(増田修一朗さん演じる)という者と、木之下庄三郎(山中アラタさん演じる)とがいた。
 で、何を何から守ればいいのか、と知りたい善三郎だったが、清右衛門は離れを見張ってくれと三人に言うだけで、詳しいことは何も語ろうとしない。
 だが、三人だけになった時、庄三郎が言う。「用心棒」といってもそれは表向きの名目であって、実はこれは婿選びなのだという。
 実は黒田屋には一人娘がいて、年頃になって婿を取ったがその婿が婚礼の前に行方知れずになった。また、新たなる婿を取ろうとしたが、二人目のその男も婚礼前に行方知れずになったという。それで、世間では婿が「鬼」に喰われた、のだと噂していた。
 善三郎ら三人は、離れを見張るだけで決して中には入らないようにと清右衛門から注意を受けていたが、深夜、善三郎は離れに近づき、そこに住む黒田屋の娘の花(上野優華さん演じる)と出会う。
 その翌朝、女中頭の杉(岡本麗さん演じる)から、あの離れに入ると災いが起きるから決して入らないように、きつく念を押される。
 花は何故、離れで暮らしているのか?
 まるで、閉じ込められているようで自由の無い身のようだ。
 二人の婿は何故、行方不明になったのか?
 その謎が解明されないうちに、女中頭の杉が何者かに殺され、用心棒として雇われた三人のうち一人が姿を消す。
 謎が深まる中、善三郎は花と心を通わせるようになるが、ついに「鬼」の正体が明らかになる。


 人が次々に行方不明に(実は或る者に殺されている)なり、主人公の身近でまた新たな人物が姿を消す。怪しいと思える人物が複数いるが「鬼」の正体がなかなか掴めない。これぞまさにミステリー仕立て。
 そのミステリーらしいストーリー展開の中で「鬼」の正体が判ると、それは結局、愛ゆえに正気を失った人物の姿だと分かる。そして、哀しすぎる結末が……。



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