2018年03月17日
加藤剛主演「大岡越前」第7部第2話「紅蜘蛛の娘」
3月16日の午後9時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、加藤剛主演「大岡越前」第7部の第2話「紅蜘蛛の娘」が放送されました。
或る商家に盗賊が入ります。凶悪な押し込み強盗で、寝ている人間を手当たり次第に殺します。
その盗賊の中に、覆面をした女(叶和貴子さん演じる)がいました。「おけい」という名のその女は、こっそりと、家内の小さな女の子を抱き上げ押し入れの中に入れて隠します。
女の子はそのおかげで助かりました。
おけいが女の子を助けたことを知らない盗賊の頭は、おけいをほめ、「よくやった」と言います。おけいは商家に入り込んで内側から盗賊を手引きする「引き込み役」だったのです。
翌日、商家の主人一家や使用人たちの惨殺死体が発見されます。強盗殺人現場を調べる風間駿介(和田浩治さん演じる)ら南町奉行所の役人たちが「こんなひどいのは見たことがない」「人間のすることじゃない」とあきれるほどの凶行でした。
そこへ大岡越前守忠相(加藤剛さん演じる)がやってきます。
忠相が商家の中に入り様子をみたその時、小さい子どもの泣き声が何処からか聞こえました。おけいに助けられた女の子です。
女の子の証言により、盗賊の中に「蜘蛛の入れ墨」をした男がいることと、盗賊な手下の中に女がいてその女が助けてくれた、ということが分かります。
奉行所役人の探索が進むうちに「奉行所の役人は蜘蛛の入れ墨の者を探している」ということを盗賊一味の者が知り、「皆殺しにしたはずなのに何故?」「仲間の誰かが助けたのか?」ということになり、おけいを疑う者が出始めます。
おけいは、親も盗賊でしたが、親亡きあと、今回の凶行に及んだ盗賊の頭の保護下で働くようになり、脅され嫌々ながら凶行に加わったのでした。
蜘蛛の入れ墨の盗賊たちは、次の押し込み先と狙いを定めた豪商の主人に近づきます。その商人は好色な男で、盗賊の頭を盗賊と知らぬまま「あの女(おけいのこと)を好きなようにしていいですよ」とそそのかされ、その気になります。
おけいは盗賊の頭に、あの商人に抱かれろ、と言われ、断ります。が、頭は「これも仕事のうちだ」とばかりに、なかば脅し、おけいが湯に入っている時に商人に覗かせる、などのことをします。
女子供も殺す凶行を行いながら平然としている頭の指示にしたがい、好色な男に抱かれろ、と言われることなどに嫌気がさしたおけいは、たまらず逃げ出します。そして追ってから逃げるうちに忠相らに助けられることになり、猿の三次(松山英太郎さん演じる)の家でかくまわれることとなる。
かつては盗賊で今は忠相に仕える三次は、おけいに打ち明ける。自分はむかし、あんたのおとっつあんに会世話になった。だからあんたを助けたいのだ、と。
しかし、盗賊たちはおけいが三次の家にかくまわれていることを知り、三次の家に潜入して三次とおけいを脅し、二人を連れ去ります。
ふたりはいったい、どうなってしまうのか?
この回で重要なのは、「恩人の娘をなんとしても助けたい、という三次の気持ちです。元盗人とはいえ、いや、三次のような男だからこそ、というべきか、「義理人情を重んじる気持ち」は大きく、恩人の娘にであっても、恩返ししたい気持ちは大きいのです。
このように義理人情が前面に出るところが時代劇らしいところです。「大岡越前」は人情時代劇といわれるだけにその色彩が濃いようです。
それはこの回のクライマックスの「お白州」の場面にもよく表れています。
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