くり子です。
今日読み終えた本は、宮下奈都氏の『羊と鋼の森』です。
価格:1,620円 |
2016年本屋大賞受賞作品。
山と深い森で育った主人公が17歳で調律に出会い、調律師となって成長していく物語。
淡々として、とても美しいイメージを持たせる作品です。
しかし、くり子のダンナ様のお好みではなかったようです。
ストーリにアップダウンが少なく、オチもない。
内容は堂々巡りで比喩が多い。ということでした。
確かに好みが分かれそうな作品ではあります。
百田尚樹氏や有川浩氏が好きなダンナ様には
インパクトが少なく物足りなかったのでしょう。
もちろんくり子も百田氏や有川氏も大好きですが、
『羊と鋼の森』も好きです。
くり子は音楽的な才能がなく、耳も悪い。
調律師なんて別世界の人。
だけど、宮下氏の筆力でイメージが広がる。
作中、主人公が調律で目指すところを良く言い表している言葉として、
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
という文章がたびたび出てくる。
まさに宮下氏のこの作品のイメージだと思いました。
タグ:本
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