2016年05月13日
日本女性の性
ネットで興味深い記事を見つけた。
海外に詳しい日本人女性が、日本女性の性の乱れについてその原因を彼女なりに考えていた。
それが私にも納得できることだったので、ここにも書いてみたい。
「乱れ」の原因の一つとして、「日本では性が不潔なもの、秘密なもの」とされていることが上げられていた。風俗やAVがこれほどまでに色々な種類があり、氾濫しているのは、実はその反動なのだと。
私の子供が小さい頃、一緒に日本に帰国した。
いつもスウェーデンでしているように、子供を抱き上げてチューをしていると、私の母がいつも
「まあ、気持ち悪い親子!」
と言っていた。スウェーデンでは普通のことなのに。
大学時代の同級生は、もう成人男子なのに、クラスメートの女性が家に電話をかけてきたら(当時携帯はなかった)お母さんが気も狂わんばかりに怒り狂うのだそうだった。サークルの用事を伝えるために電話しただけだったのに ・・・ そのため、クラスでは彼の家には女性は絶対電話してはいけないことになっていた。「性は不潔なもの」という意識は、現代によく問題になっているセックスレスにも関係があると思う。
もう一つは、日本女性があまり「自己肯定」を受けずに育っていること。
あくまで私の場合だが、この二つの原因はまさに、「あるある」だった。
母によると ・・・ というか、私が受けた教育もそうだったのだが、「女の子はなるべく謙虚に」が信条で、「この子はブスだから、赤やピンクは似合わんわ」が口癖だった。
高校生の頃、知り合いの家に空き巣が入り、留守番をしていた娘がレイプ被害に遭った、という話を聞いても、母は、
「おまえがそんな目に遭っても、警察には絶対行かんで!」
と言っていた。親は子供のために行動を起こすのではなく、子供は自分に面倒をかけて欲しくないと思っているのだ。
もしこれが一般的な日本の女子の育てられ方だったら、結果として皆「自分の価値を低く見積もる」ようになるのではなかろうか。それが、親の世代には都合がいいことだったのかもしれない。娘が自分の価値が低いと思い込んでいたら、どんな相手にでも嫁にいく。同じように、自己評価が低ければ、スカウトマンの上手な口車にも簡単に乗せられて、あられもない姿を晒すようになるのではなかろうか。
スウェーデン人は昔から、性に開放的で、結婚せずに子供を作ることも珍しくない。一方、スウェーデンに住んでいても、ムスリムの女性は今も、結婚前の男女交際は厳禁とされている人が多いようだ。
じゃ、日本人女性は ・・・ というとどちらでもない。婚前交渉は普通に行われているが、結婚となるととたんに経済問題とかしきたりとかが大きなハードルになる。好きだから一緒になりました、とかいう簡単な問題じゃない。
(今はできちゃった結婚も普通なので、私の若い頃からはだいぶ変わっていると思いますが)そりゃ皆晩婚になるのも無理はないのでは?
昔読んだこの本にもそんなことが書いてあったような。
私が20代の頃好きだった、また付き合った男も、今となればなんであの人と・・ と思う相手が多い。(あ、それは私が自分のことを棚に上げて言うんですけど) 絶対私と意見が合わない保守的なタイプだったり、親の反対に屈したり、またそれほど好きでもないのに相手に流されて付き合ったり。
ああ、若さを勿体無いことに使ったなあ。
もっと若いうちからスウェーデンに住んでいれば、自由に恋愛を謳歌できたような気がする。そして、私が地球の反対側で何をしていようと、母は構わなかっただろう。彼女が一番気にしていたのは、周囲の目だったから。
海外に詳しい日本人女性が、日本女性の性の乱れについてその原因を彼女なりに考えていた。
それが私にも納得できることだったので、ここにも書いてみたい。
「乱れ」の原因の一つとして、「日本では性が不潔なもの、秘密なもの」とされていることが上げられていた。風俗やAVがこれほどまでに色々な種類があり、氾濫しているのは、実はその反動なのだと。
私の子供が小さい頃、一緒に日本に帰国した。
いつもスウェーデンでしているように、子供を抱き上げてチューをしていると、私の母がいつも
「まあ、気持ち悪い親子!」
と言っていた。スウェーデンでは普通のことなのに。
大学時代の同級生は、もう成人男子なのに、クラスメートの女性が家に電話をかけてきたら(当時携帯はなかった)お母さんが気も狂わんばかりに怒り狂うのだそうだった。サークルの用事を伝えるために電話しただけだったのに ・・・ そのため、クラスでは彼の家には女性は絶対電話してはいけないことになっていた。「性は不潔なもの」という意識は、現代によく問題になっているセックスレスにも関係があると思う。
もう一つは、日本女性があまり「自己肯定」を受けずに育っていること。
あくまで私の場合だが、この二つの原因はまさに、「あるある」だった。
母によると ・・・ というか、私が受けた教育もそうだったのだが、「女の子はなるべく謙虚に」が信条で、「この子はブスだから、赤やピンクは似合わんわ」が口癖だった。
高校生の頃、知り合いの家に空き巣が入り、留守番をしていた娘がレイプ被害に遭った、という話を聞いても、母は、
「おまえがそんな目に遭っても、警察には絶対行かんで!」
と言っていた。親は子供のために行動を起こすのではなく、子供は自分に面倒をかけて欲しくないと思っているのだ。
もしこれが一般的な日本の女子の育てられ方だったら、結果として皆「自分の価値を低く見積もる」ようになるのではなかろうか。それが、親の世代には都合がいいことだったのかもしれない。娘が自分の価値が低いと思い込んでいたら、どんな相手にでも嫁にいく。同じように、自己評価が低ければ、スカウトマンの上手な口車にも簡単に乗せられて、あられもない姿を晒すようになるのではなかろうか。
スウェーデン人は昔から、性に開放的で、結婚せずに子供を作ることも珍しくない。一方、スウェーデンに住んでいても、ムスリムの女性は今も、結婚前の男女交際は厳禁とされている人が多いようだ。
じゃ、日本人女性は ・・・ というとどちらでもない。婚前交渉は普通に行われているが、結婚となるととたんに経済問題とかしきたりとかが大きなハードルになる。好きだから一緒になりました、とかいう簡単な問題じゃない。
(今はできちゃった結婚も普通なので、私の若い頃からはだいぶ変わっていると思いますが)そりゃ皆晩婚になるのも無理はないのでは?
昔読んだこの本にもそんなことが書いてあったような。
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私が20代の頃好きだった、また付き合った男も、今となればなんであの人と・・ と思う相手が多い。(あ、それは私が自分のことを棚に上げて言うんですけど) 絶対私と意見が合わない保守的なタイプだったり、親の反対に屈したり、またそれほど好きでもないのに相手に流されて付き合ったり。
ああ、若さを勿体無いことに使ったなあ。
もっと若いうちからスウェーデンに住んでいれば、自由に恋愛を謳歌できたような気がする。そして、私が地球の反対側で何をしていようと、母は構わなかっただろう。彼女が一番気にしていたのは、周囲の目だったから。
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