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2017年12月19日

自己啓発にハマったA美C 戦慄のお茶会…


たくさんのコメントありがとうございました。
未承認でかまいませんという声も多くいただきました。
Mahoさん、カイチさん、%%5ch%%さん、翼さん、
時間をかけたメッセージや体験談ありがとうございます。
この場で御礼申し上げます。
すごく励まされ、どれも全部興味深く読ませていただきました。



(前回までのあらすじ)
自己啓発セミナーにハマったわが友人。
興味があるフリをし、私も信者同士のお茶会に参加しました。

(登場人物)
しいなき・・・私
A美・・・自己啓発にハマった友人。SNS上のペンネーム星野キキ(仮)
原田光子さん・・・A美のSNS上での友人で初対面
ジョリーさん・・・A美がハマっている自己啓発団体の認定講師


カフェの席につく4人。
私の隣に原田さん。私から見て真正面にジョリーさん。その隣にA美。
一通り自己紹介や談笑が終わり、私の緊張も多少ほぐれたところで、
「では、リーディングセッションを始めていきましょうか」とジョリーさん。

リーディングとは…?
「アカシック・リーディング」という未来を予見するような占いの類いです。
A美はこのようなあらゆるスピリチュアルに手を伸ばし、
この日もお金を払ってジョリーさんに占ってもらうことにしたのでした。

ジョリーさんという女性は、自己啓発セミナーの認定講師と同時に、
アカシックリーダーの資格を持っているとのこと。
…資格商法のオンパレードですね。

鞄の中からクリアファイルと手帳を出したジョリーさんは
「どなたから始めましょうか」
すぐ正面に座る私と目があったので、思わず首を振ってしまいました。


「では、年功序列にしましょうか」
そう言ってほほ笑む原田さんが手を挙げて立候補しました。
なんて上品で穏やかな人…
だからこそこういう世界を疑うことなくにハマってしまうのでしょうか。

ジョリーさんはクリアファイルの中からA4サイズぐらいの白い紙を出し、
ペンを走らせました。

「今から原田光子さんの潜在意識にアクセスしていきます…」

「目を閉じて深呼吸をしてください。力を抜いてリラックスして…」

「何かが見えてきましたか?」

原田「何か…もやもやと白い光が…」

ジョリー「それが宇宙の意思です。今からあなた自身が検索しようとしているものです」

原田「緑の風景が見えてきました。大きな木があって、リンゴがなっています」

ジョリー「動物はいますか」

原田「えー鳥が飛んでいるかな」

ジョリー「うーん、おそらく木の影に白ヘビがいますね」


ああ、もうだめだこりゃ…

こういうものを一切信じていなかった私は、どうしても
真剣にこの状況を味わおうとしている方々を見下した気持ちになっています。
酷いことだということも分かります。

私って人間ができていないんだなあと自己嫌悪に。
ただ、当初の動機からして興味本位の野次馬根性が大勢を占めての参加ですから
仕方ないこと。

少女のように目を輝かせるA美とは対照的に、
私はこの光景を顔を真っ赤にしながら、
笑いをこらえるように渋い顔で見てしまうのでした。
だってほかにお客さんがいるのに「目を閉じてなんたらかんたら」って。
異様な集団です。


私が細かに手帳にメモをしているのを見て、
「なになに? ちゃんと勉強してえらいわあ〜」と小声で茶化すA美。

ごめん、ただずっとあんたらの一言一句を逃さずメモしてんだわ…


そうこうしているうちに、
ジョリーさんの手元の紙に、お世辞にもうまいとはいえない絵が完成。
丘の上のリンゴの木からヘビがにょきっと顔を出しています。
まるで小学生の落書きのよう。

ジョリー「あなたの意志の強さを表す太い幹の木。
真っ赤なリンゴはあなたがこれからつくっていく未来を表します。
意志を貫いた先にある大きな成果ということですね。
ヘビは幸運の使者ですが、あなたの邪魔をする存在でもありますね。」

原田「すごい。やっぱり見えてしまうんですね。
実はこれからハンドメイドのネットショップを立ち上げようとしているんです
でも、家族から反対されていて…うちの旦那みたいなヘビさん。うふふ」

A美「すごいすごい! うわあ、ちょっと鳥肌が立ちました!」


いやいやいや、全部こじつけ…
何にでも言えること…
何にでも成果や障害はあるでしょうよ…


絵を手渡され、いとおしそうにそれを見つめる原田さん。

ジョリー「もし道に迷ったら自分でももう一度イメージしてみてください」

A美「これでモニター価格6000円は安いですね。背中を押されたんじゃないですか」


!?

ろ、ろくせんえん!!??

このど下手な絵と今の言葉で!?



しかも実はこれは事前振り込みなのです。
私の分はA美が立て替える約束をしていたのですが、
まさかこんな内容にそんなに払わないといけないなんて。
先にいくらか聞いておかなかったことを後悔しました。
いろんな意味で痛すぎる。

「ろくせんえんなの?」

思わず小さく口にしてしまいました。

少し凍ったような間があって、
原田さんが上品に言いました。
「お金じゃないのよね。自分が感じたいものに気持ちよく支払うの」

A美が少しいら立ったような口調で言います。
「あのね、しいなき。これ破格だと思うよ。
このリーディングを体感して学べるんだから。それに、ぎいさんが言ってるよ。
お金のブロックを外すこと。価値観を変えるとお金はまた入ってくるんよ。
まだ大きい額は無理でもこうして少額から(メモ不鮮明につき略」


6000円あれば家族でちょっといい外食ができる。
こんな誰でも思いつくような言葉と落書きもらうより
焼肉でも食べにいったほうがよっぽど幸せになる。
また入ってくるの根拠はなによ。
やっぱりその教祖、本当にろくでもないな…

平気で素人である教祖・ぎいさんのコンサートに1万円出すA美には、
これから自分だけに作られた宝物をもらうような心境なのでしょう。

形のないものに6000円はとても…
これは貧乏性なんかではない普通の金銭感覚だと思うのですが…

私の胸の奥にあった「もし信者に会って話して馴染んでしまったらどうしよう」
という小さな懸念は、この瞬間にさっぱりと消え去ったのでした。



長くてすみません。
続きます。




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