2017年09月07日
【韓国映画】『彼女を信じないでください』ーやっぱり家族っていいよねー
彼女を信じないでください
2004年 カン・ドンウォン キム・ハヌル
2004年 カン・ドンウォン キム・ハヌル
韓流にハマり、やがて卒業し早10数年・・・。この映画だけはお気に入りで、ときどき観ます。この時代の韓流ブームの勢いは本当にすごくて、テレビのどのチャンネルも韓流ドラマが繁盛してました。ドラマ観過ぎて自然に韓国語(簡単な単語だけ)を覚えたくらい。
この映画はラブコメになるんでしょうが、私が思うに3割ラブで7割コメディといったところ。愛だの恋だの要素はかなり薄いですが、私の中の位置づけはやっぱりラブコメです。人情たっぷり、アットホーム、ドタバタコメディ。最後はお決まりのハッピーエンド!
映画のみどころは、なんといっても主演男優(カン・ドンウォン)&主演女優(キム・ハヌル)のお2人ではないでしょうか。人気者2人の共演。これまで清楚な役が多かったキム・ハヌルのコメディエンヌぶりは最高に可愛く、カン・ドンウォンのダサ男っぷりは笑えます。
【STORY】
刑務所で服役中の女詐欺師ヨンジュ(キム・ハヌル)は、天性の嘘と演技で委員会の同情を買い、保釈を勝ち取って列車の中へ。そんな彼女の向いに座ったのが、真面目な薬剤師の青年ヒチョル(カン・ドンウォン)。彼が大切にしていた婚約指輪をひょんなことで手にしたヨンジュは、その指輪を返そうとヒチョルが住む田舎町にやってくる。ところがヒチョルは留守。その間に家族は恋人がやってきたと勘違い。後に引けなくなったヨンジュは恋人に成りすます。ヒチョルはことの成り行きに驚き、「彼女とは関係ない」と訴えるが、言い訳をすればするほど家族は彼女の味方に…。
刑務所で服役中の女詐欺師ヨンジュ(キム・ハヌル)は、天性の嘘と演技で委員会の同情を買い、保釈を勝ち取って列車の中へ。そんな彼女の向いに座ったのが、真面目な薬剤師の青年ヒチョル(カン・ドンウォン)。彼が大切にしていた婚約指輪をひょんなことで手にしたヨンジュは、その指輪を返そうとヒチョルが住む田舎町にやってくる。ところがヒチョルは留守。その間に家族は恋人がやってきたと勘違い。後に引けなくなったヨンジュは恋人に成りすます。ヒチョルはことの成り行きに驚き、「彼女とは関係ない」と訴えるが、言い訳をすればするほど家族は彼女の味方に…。
感想(ネタばれ含みます)
出会いは最悪。痴漢と間違えられる男に、仮釈放中の女詐欺師。1つの指輪が大騒動を巻き起こすお話しです。
”ウソの天才” ヨンジュ(キム・ハヌル)。この映画を初めて観たのは20代のころ。当時はキム・ハヌルがめちゃ可愛い!と思っていました。それが久しぶりに見ると何だか違和感が。こんな感じだった?スッピンよりな化粧も相まってか、いたって普通の女の子に見えました。劇中で美人美人と言われますが、そうかしら・・・。
とは言え、途中からはやっぱり彼女が可愛くて仕方なくなります。コロコロ変わる表情に、鼻にかかった柔らかい声。詐欺師は口もうまけりゃ演技もうまい!やっぱり可愛い子は何をしても許されるのね。 最悪に困った状況から脱したい時は、ひとまず貧血のふりして倒れれば、その場を切り抜けられることを彼女から学びましたw
真実を語っても誰からも信じてもらえないヒチョル君。純朴な田舎のお坊ちゃんって感じの彼。サラサラの髪にツルツルのお肌が童顔を際立たせます。痴漢の無実を訴えるために、”薬剤師” だと職業アピールするあたり「エリートは痴漢なんかしない」と訴えたいんでしょう。が、鼻血まで出すタイミングの悪さは、もはやアウトです。しかし、なんだかんだ憎めない奴。
のどかな田舎の人間模様がコミカルに描かれているので、くどさがありません。個性豊かな面白いヒチョルの家族。息子のヒチョルが、ヨンジュを妊娠させてしまったと勘違いした父親は、彼をボコボコに。家族みんなが彼を叩きまくるシーンはチームワークが素晴らしいです。彼には同情しますが観ていて面白い。ここまで身内を叩くのは愛情の裏返しでしょうか。それともストレス発散か。これも田舎ならではかもしれません。
それにしても、ヨンジュが転がり込んだヒチョルの家はとってもデカい。そうとう立派な家。町長の家という設定から金持ちだとわかります。庭も広く一家団欒ができるほどの大きな涼み台(縁台)があって、みんなで食事をするシーンは、なんとも美味しそう。
やはり田舎にも、うるさくてウワサ好きのご近所さんはいるものです。よその家にズカズカ入り込んで、勝手にくつろぐオバタリアン連中。どぎついメークに派手な服は、大阪のオバちゃんといい勝負。ま、この人たちが居なければ、ヨンジュの嘘は通用しなかったかも。
ふとしたきっかけから、ヒチョルが「Mr.唐辛子コンテスト」に出場することになるのですが、このあたりから2人の関係が微妙に変化してきます。コンテストに優勝させるため、彼を鍛えるあげるヨンジュ。いつも一緒にいる2人。四六時中2人でいるんだから、心が揺れるのも時間の問題。彼の歌声にうっとりするヨンジュ。もう目がとろけそうになってるし。完全に恋する乙女の顔だよ。目がハートw
また『BreadのAubrey』が曲がこのシーンにピッタリ♪
水辺で語る2人の空気感はとても心地よさそうで、どっからどうみてもお似合いのカップルに見えます。心を開こうとするヨンジュに、鈍感なヒチョル。彼女の ”素直になりたい・・でもなれない・・” っていう女心が伝わってきます。お互い気になってるくせに・・・。早く告っちゃえ!!もぉ〜イライラするわ。
「人はだませても、自分はごまかせない」このセリフが1番心に響きました。ぜひ2人に言って差し上げたい。今のあなたたちに必要な言葉でしょ!!
結局、ヒチョルの頑張りとヨンジュの機転によりコンテストは見事に優勝します。もはやこの時点で、完全に夫婦に見える。しかし、それでめでたしめでたし・・というわけにはいきません。だってヨンジュには秘密がありますから。彼女はついに真実を話します。素直に話す彼女を見守る家族。彼女のことが大好きだっただけに信じられない様子。家から去る彼女の後姿をただじっと見つめるだけ。
仕方ないけど、別れのシーンはやっぱり辛いですね。だけど・・・家族みんなに好かれる嫁って最高じゃない!?って私は思ったけどw
ラスト。自分の気持ちに正直になったヒチョルはヨンジュを迎えに行くことに。ドジな彼ですが、ラストの告白シーンは素敵です。とっても素直。家族の彼女への愛情もちゃんと伝えます。やるときはちゃんとやる男。ちょっと、この告白トキメクわ・・・w
ウソと正直。このコントラストが最初から最後まで一貫されていたように感じます。自分の心に正直に。
ところどころ登場する認知症のおばあちゃんが、とってもいい味だしてるんですよね。演技が素晴らしくお上手で。彼女のとぼけた一言がなんだか可愛くて、時にホロッときて、物語にとって良いスパイスになっています。やっぱり家族って良いわ。 一家団欒って良いわ。 お決まりのドロドロストーリーでは無く、テンポのいいラブコメが良い。最後はハッピーエンド。やっぱりこうでなくっちゃね!!
何も考えず、ただただ笑いたい時に何度も観返してしまう、そんな映画です。最後まで2人がとってもダサい格好で笑えます。
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