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2020年10月29日

ひこばえ 重松清

ひこばえ 重松清

ひこばえ(上).jpgひこばえ(下).jpg


世間が万博に沸き返る1970年、洋一郎の父は母と離婚後音信不通に。
48年ぶりに再会した父は、既に骨壺に入っていた。
遺された父の生の断片とともに、洋一郎は初めて自分と父親との関係に向き合おうとする。

自分と同世代の主人公のおやじ父親や家族とのかかわりなど身につまされるエピソードが続き、主人公の対応や心のつぶやきが良く理解できた。自分も親爺は亡くなっているがこの話を読んで随分と親不孝をしていた事に気づかされた。自分は仕事に就き、結婚し子供を持ち家庭をもっっていく事で、いつの間にか一人前のつもりでいたが、親爺への気遣いが全くできていなかったと思える。今、息子が成人し仕事についているが息子への想いが、自分の親爺の想いと重なり、何をしてきていたんだと悔やんでも悔やみきれない。
 また、散骨に関しては、これからの時代で散骨を望む人たちは増えるだろう。日本では今はこの一か所しかないそうだが、、、。自分も次男であり実家をでている身でこれから自分の墓を考えなくてはいけないが、まだまだ現実的には思えず先延ばししていた。単純に墓を建ててもその墓に誰が入る、誰が面倒みていくなどと考えれば簡単な話ではなさそうだ。考えさせられるきっかけになった。

(上)
サ高住 サービス付き高齢者向け住宅
失独家庭
尾崎放哉 俳句集 「咳をしても一人」 

(下)
面倒をかけると、迷惑をかけるは違う
後鳥羽諸島 散骨 弓ヶ浜温泉 島根県海土町 カズラ島
自分史 お魚が美味しい干物になる前の、元気に大海原を泳いでいた頃のお話し

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もうすぐ定年。 趣味は沢山、どれも未熟。 最近は釣りにはまり、週末は近場の堤防で遊んでます。
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