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2019年06月02日

The Japan Times紙創刊号(1897)の復刻版差し上げます!

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【6/13(木)「朝英語の会梅田」参加者に差し上げます!】

1897年3月22日、今から122年前のThe Japan Times紙創刊号の復刻版。広告欄には当時、横浜正金銀行のマネージャーだった高橋是清(日銀総裁、蔵相、首相を務めたが2.26事件で暗殺された)の名前があります。帝国ホテル、丸善書店、キリンビール、日本郵船などの広告もあります!

http://ptix.at/vKvKpe

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2019年05月26日

デザインと倫理[オンラインサロン]

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Design and Ethics: Reflections on Practice
Edited by Emma Felton, Oksana Zelenko, Suzi Vaughan
Routledge (2012)

https://www.routledge.com/Design-and-Ethics-Reflections-on-Practice-1st-Edition/Felton-Zelenko-Vaughan/p/book/9780415688130

「デザインと倫理」この本の一章を執筆しました。とても重要なテーマですが、関連書籍が少なく、教科書になるような本がありませんでした。そこで、オーストラリアの大学でデザイン・建築を教えている先生方が中心になって、この本が出版される運びとなりました。

実は他の執筆者の章をまだ読めていません。一緒に勉強するような形でオンラインサロンの開催を考えています。オフ会は基本的に京都・大阪・神戸で開催予定です。でも、会員が増えたら他の地域での開催も検討してみます。出来ればテーマに関するツアー・見学会も実施したいです。

こちらも希望のサービスに関するご意見を募集いたします。

【Table of Contents】

Part1: Perspectives on Design and Ethics

1. Framing Perspectives on Design and Ethics Oksana Zelenko and Emma Felton

2. Design-Ing Ethics: the Good, the Bad and the Performative Stephen Loo

3. Design, Ethics and Group Myopia Leslie Becker

4. From Allure to Ethics: Design as a ‘Creative Industry’ Justin O’Connor

Part 2: Communication Design

5. Hybridity, Hegemony, and Design in a Globalized Economy Karen Fiss

6. Values and Pragmatic Action: The Challenges of Engagement with Technical Communities in Support Of Value-Conscious Design Noëmi Manders-Huits And Michael Zimmer

7. Designing Well: Sustain-Able Interaction Design and Vegetarianism Gavin Sade

8. Design and Ethics in Digital Mental Health Promotion Oksana Zelenko

9. Interaction Design, Mass Communication And The Challenge Of Distributed Expertise John Hartley

Part 3: Built Environment

10. Living With Strangers: Urban Space And The Ethics Of Civility Emma Felton

11. Built Environment, Design and Ethics:The Social Responsibility of Educational Institutions Paul Sanders, Shannon Satherley and Kuniko Shibata

12. Rethinking Practice: Architecture, Ecology and Ethics Marci Webster-Mannison

1 3. Delivering Sustainable Housing: Family Experiences with Professional Ethics in the Design/Construct Supply Chain Wendy Miller And Laurie Buys

Part 4: Fashion

14. Fashion, Ethics, Ethos Paula Dunlop

15. Nourishing And Polluting: Redefining the Role of Waste in the Fashion System Alicia Payne

Part 5: Epilogue

16. Looking Back, Forward And Elsewhere: An Afterword Tony Fry


この本 Ethics&Designノート2(開)でカバーしているテーマ。広汎ですからかう(あっかんべえ)

【Subject Categories】

Environment

Sustainable Development

Climate Change

Policy

Housing 

Public Space

Management

Built Environment

Planning

City and Urban Planning

Urban Design

Architecture

Structure, Materials and Detailing

Arts

Design

Humanities

Philosophy

Ethics Philosophy

Professional Practice

Fashion

Food

Communication


サロンの運営の方法はいろんな意見を聞いてから、検討しますが、「コミュニティ」と「コンテンツ」の関係については以下の記事が参考になりました!

コミュニティとコンテンツの関係
https://note.mu/qzqrnl/n/n60576f90f228


要点は以下の3つのようです。

★息の長いコミュニティは定期的なコンテンツ発信の場をもっている
★コミュニティで重要なのはそのコミュニティの「共通言語」
★人同士が集まっても、共通言語がなければ新しいものを生みだせない

記事を更新しながら考えていきたいと思います。






デザインと倫理:国際基準の見直し

日本の著名建築家がロンドンの公園内に建てるパビリオンに無給(週6日、1日13時間労働、自分でPCとソフトウェアを用意)のインターンを使うことが問題視され、英国王立建築家協会(RIBA)がインターン等の労働条件を見直すことになりました。今後、日本流のブラックな労働慣行を強いる建築家やデザイナーは国際コンペから排除されることになるでしょう。

Architects who don't pay interns "shouldn't be given prestigious commissions" says designer who revealed Ishigami internships
https://www.dezeen.com/2019/03/25/architects-unpaid-internship-serpentine-pavilion/#disqus_thread

具体的な数字までは知りませんでしたが、日本で建築デザインの業界で一流になるまでは相当の薄給だというのは理解していました。今回は、この日本の業界内の「常識」が白日の下に晒され、欧州では大変な騒ぎになっています。

私はこの記事を最初、英ガーディアン紙で読んだのですが、日本でこの一件が報道されたかどうかは知りません。ただRIBAに続き他の世界の名だたるデザイン賞でも同様にガイドラインが書き換えられると思います。芸能界でもそうですが、日本のビジネス界の「人権感覚」は今後、日本企業が海外進出する、あるいは外国人労働者を受け入れる際に大きな障害となるでしょう。

また日本語で発信されるメディア情報だけに頼っていると、このような重要な動きを見逃してしまう事もあります。日本の建築デザイン関係者は、今回の告発を受けて、ぜひ業界内の常識を見直して欲しいと思いました。



2019年05月20日

【The Japan Times】G20大阪サミットで何を期待すべきか: 海外ジャーナリストからのガイド

The Japan Timesの方からイベントのご案内がありましたのでお知らせいたします。

G20 The Japan Times Event.gif


日時:2019年5月31日(金) 午後7時〜9時

場所:グランフロント大阪ナレッジキャピタル7F
   プロジェクトルームG ・H

【登壇者】
株式会社ジャパンタイムズ関西事務所 上級関西特派員

エリック・ジョンストン (Eric Johnston)
 
30年以上 関西に在住。取材範囲は国内外の国連会議に
加え、沖縄・北海道・三重でのG7サミットにも及ぶ

6月28日・29日、アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家 主席、韓国の文在寅大統領、ロシアのプーチン大統領を含むG20の首脳らを迎える大阪。来月末に話し合われる議題、そしてサミットの開催がもたらす大阪の未来への影響とは――

ジャパンタイムズ 上級関西特派員 エリック・ジョンストンが解説します。興味のある方はご参加ください。

参加費無料 / 先着36名様

※ 講演は日本語で行なわれます (パワーポイント資料は英語)

お申し込みは os_event@japantimes.co.jp よりお願いします。



2019年05月19日

ジェンダーに関する英語の文献を使った勉強会 [オンラインサロン]

京都・大阪・神戸でのオフ会含むオンラインサロンを関西で開きたいと考えています。「説教したがる男たち」の英語版を使った勉強会を米国人の教授が京都で開きたいと言っているのでそれと合体。どんなサービスが欲しいですか?ご意見大募集!

「説教したがる男たち」
著者:レベッカ・ソルニット
訳者:ハーン小路恭子
2018年9月10日 第一刷発行
http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282085

Men Still Explain Things to Me: Facts still don’t get in their way.
By Rebecca Solnit
https://www.thenation.com/article/men-still-explain-things-me/

Mansplaining, explained: 'Just ask an expert. Who is not a lady' | Jessica Valenti
https://www.theguardian.com/commentisfree/2014/jun/06/mansplaining-explained-expert-women?CMP=share_btn_tw


【Gender Gaps in Political Science】
This collection contains a selection of articles from journals published by Cambridge University Press.Free access to all of the articles below until the end of 2019.

https://www.cambridge.org/core/browse-subjects/politics-and-international-relations/gender-gaps-in-political-science







メディア露出におけるジェンダーギャップの改善:BBCの取り組み

BBCが「2020年までにTV画面に映る男女の割合を50:50にする」との方針を昨年発表しました。BBCの「50:50プロジェクト」はアナウンサー・キャスターだけでなく、TVに出るコメンテーター、学者、専門家、ケーススタディで取り上げられるジェンダーにも及びます。日本だと番組内に女子アナはいても番組に出演する専門家や取り上げられる事例に女性の出演者が少ないことが普通になっています。この比率が男女同等になるということです。

BBC makes strides on gender parity initiative
http://realscreen.com/2019/05/15/bbc-makes-strides-on-gender-parity-initiative/

この方針が打ち出された時点でBBC傘下にある世界中の合計84のメディアで「男女平等-50:50」の基準を満たしていたのは僅か27%でした。しかし先月この割合が僅か1年間で74%に達したとの報告がありました。

50:50プロジェクトが進展した結果、5人に1人のBBCの女性職員は現場環境が楽しくなったと答え、視聴者もその変化に気づいたそうです。この成功を受けてBBC会長はこのプロジェクトを提携メディアにも広げていくと宣言しています。短期間でこれだけ成果をあげたことに一番喜んでいるのは会長のようです。

「50:50プロジェクト」はBBCワールドを担当する男性ニュースキャスターと女性プロデューサーの提案で始まりました。実は提案した二人とも、このプロジェクトがここまで進展するとは予想していなかったようです。

Perspective | One news anchor decided to put more women on air. Now his idea has gone global.BBC’s 50:50 project rights the gender balance when it comes
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/one-news-anchor-decided-to-put-more-women-on-air-now-his-idea-has-gone-global/2019/05/14/ae17ae92-7593-11e9-b3f5-5673edf2d127_story.html?utm_term=.28fa46d0ae0b

BBCではこの50:50プロジェクトの成功を受け、同プログラムをThe Financial Times, ABC News など他のメディアにも広げていく計画を立てています。

This BBC news host decided to put more women on air. Now teams and companies around the world are replicating his idea. 
https://www.thelily.com/this-bbc-news-host-decided-to-put-more-women-on-air-now-teams-and-companies-around-the-world-are-replicating-his-idea/

日本のメディアの現状はどうでしょうか?NHK日曜討論の直近のパネリストの顔触れを見て頂ければわかりますが、女性の専門家はほぼ毎回ゼロに近く、出演していても1人とかが現状です。日本では女性の専門家、政治家の意見が主流メディアでは反映されにくい状況が続いています。私はこの50:50プロジェクトを導入することになったThe Financial Times紙を傘下に持つ日本経済新聞、そして公共放送のNHKなど日本のメディアはもっとジェンダーギャップの問題に真剣に取り組むべきだと思います。

過去の放送 - 日曜討論 - NHK
https://www4.nhk.or.jp/touron/5/

一社員が提言し、トップが決定すれば、たった1年でこれだけの成果が出せるのです。日本で男女雇用機会均等法が導入されたのは1986年ですが、実は職場の多様性を確保するのはそれほど困難ではなく、意識改革と努力が伴えば確実に実行可能なことをBBCの事例から学びました。




2019年05月16日

5/23(木)5/25(土)朝英語の会梅田のテーマ:「医療と倫理」

アンケートモニター


5月23日(木)7:30AM〜5月25日(土)9:30AM〜【朝英語の会梅田@KANDAI MeRISE〜The Japan Times 紙記事について議論する〜】に利用する記事が配信されました。

Let's discuss iPS cells
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/05/13/language/lets-discuss-ips-cells/#.XNpQx477TIW

IPS細胞を利用して人間の膵臓を豚の体で育てるという実験が計画されています。研究チームはこの技術を使い、重い糖尿病の治療法の開発を目指しています。

この記事が掲載されたThe Japan Times紙の紙版は5/14(火)発売。大手書店なら電話予約をすれば通常1週間は取り置き対応が可能です。The New York Times紙と2紙合わせて210円。

政府が人間の細胞を含むAnimal Embryo(動物胚)の生成を許可し、iPS細胞を使って育成する膵臓の実用化実験の申請が始まりました。生命倫理からの慎重意見も多いので、まだ日本では子宮内にある人間の細胞を含む動物の受精卵や遺伝子工学により作られた動物の受精卵の移植実験は認められていません。

しかし、遺伝子工学、ゲノム編集技術を使った生殖は既に技術的に可能で、今後はどのように既存の倫理、リスクを考慮しながら、人類の発展のためにその技術を実用化させるのかという段階に入っています。海外では遺伝子工学を利用した様々な実験が既に始まっており、再生医療の進歩のスピードは我々の想像をはるかに超えているようです。

Designer babies aren’t futuristic. They’re already here.
https://www.technologyreview.com/s/612258/are-we-designing-inequality-into-our-genes/

Using animal organs in humans: 'It's just a question of when'
https://www.theguardian.com/science/2019/apr/03/animal-global-organ-shortage-gene-editing-technology-transplant?CMP=share_btn_tw

遺伝子工学の研究が進んでいる米国の意識調査では、既に57%の米国人が遺伝子工学により生まれた動物の細胞を利用した臓器移植に賛成です。

57% of Americans OK with Genetically Engineering Animals for Organ Transplants
https://www.biospace.com/article/cp8r-57-percent-of-americans-ok-with-genetically-engineering-animals-for-organ-transplants/?TrackID=16

そんな中、昨年末に飛び込んできたニュースが、中国で「ゲノム編集ベビー」誕生というものでした。「世界初のゲノム編集赤ちゃん」という見出しで、双子の誕生と別の女性の妊娠を確認したそうです。「中国の調査当局によると賀建奎准教授は倫理審査書類をねつ造していて、厳しい処罰が下されるという」が中国を含む各国で禁止されているゲノム編集の研究成果について「誇りに思う」と話していた、といいます。

中国「世界初のゲノム編集赤ちゃん」 双子の誕生と、別の女性の妊娠を確認
https://www.bbc.com/japanese/46955786#

そしてゲノム編集ベビーを誕生させた目的は「遺伝性疾患の治療や予防ではなく、将来的なHIVウイルス(AIDSの原因ウイルス)感染への抵抗力という、生まれつき持っている人が少ない形質を与えようとすること」であると説明しています。

中国で“ゲノム編集ベビー”誕生…挿入欠損変異でその子の将来に何が起きるか不明の懸念
https://biz-journal.jp/2019/01/post_26421.html

教授は大学の倫理委員会に虚偽の申告をして実験に臨みました、しかし、その実験が失敗したとしたら、どうでしょうか?記事にもあるように、実際はその子供が成長するまで、今回の実験の結果を見極めるのは極めて難しいことです。

ますます発展する医療テクノロジーに私たちはなにを望むでしょうか。また、その在り方はどうあるべきなのでしょうか。デザイナーベイビーという言葉が現れ始め、従来の生殖・生命倫理の枠を超えて医療技術が進化しています。5/23(木)5/25(土)朝英語の会梅田のテーマは「医療と倫理」です。



タグ:生命倫理

2019年05月06日

5/9(木)朝英語の会梅田のテーマ:選択的夫婦別姓について

auネットワークで月々980円(税抜)〜!【UQ mobile】

5/9(木)7:30AM〜「朝英語の会梅田」で利用する記事が配信されました。

2019年5月9日(木)7:30AM〜 朝英語の会梅田@KANDAI MeRISE〜The Japan Times 紙記事について議論する〜で利用する記事が配信されました。4/30(火)発売のThe Japan Times紙。電子版では4/29(月)に記事が配信されています。テーマは日本での「選択的夫婦別姓」について。結婚により姓を変えることにより不利益が生じる場合があります。現在日本の法廷でもその正当性が争われている案件です。 

Let's discuss keeping your last name
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/04/29/language/lets-discuss-keeping-last-name/#.XM8FoY77TIV

現在の日本では夫婦別姓は原則として認められておらず、婚姻届けを提出する際に、どちらかの姓を変更する必要があります。但し、職務上の必要性など様々な理由で「夫婦別姓」を貫いている人も多数おり、その運用など法律面での問題点を整理したのが以下の記事です。


日本も夫婦別姓になる日が近い⁈知っておきたい夫婦別姓の9つのこと

+日本における夫婦同姓の原則と歴史
+夫婦別姓の声が高まる背景
+夫婦別姓でいる方法 

https://best-legal.jp/married-couples-surname-36789/

一方、選択的夫婦別姓制度を認めないのは現行の憲法と世界の人権制度の発展に合っていないと批判する意見が数多く上がっています。

選択的夫婦別姓は基本的人権−「個」のアイデンティティ守る重要性:研究員の眼 
https://www.huffingtonpost.jp/nissei-kisokenkyujyo/family-name_b_8634344.html?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter

夫婦別姓は実現する?いよいよ判決、弁護士は「裁判所内にも、別姓を求める声がある」と期待
https://www.huffingtonpost.jp/entry/separate-family-name_jp_5c93dd10e4b057f73308109f?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter

また、2001年以降、参院本会議で幾度も採択されてきた「女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准」を求める請願が、参院外交防衛委員会で日本維新の会が「保留」を主張しているため、日本は未批准の状態です。「国連女性差別撤廃条約議定書」は国連女性差別撤廃委員会に個人や団体が直接通報する個人通報制度を認めるものです。通報を受けた同委員会が審査し、締約国に意見や勧告を行う、となっています。

女性差別撤廃条約選択議定書の批准請願/日本では今国会採択されず 「維新」が保留 
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-06-17/2017061702_04_1.html

女子差別撤廃条約選択議定書について
http://jawe2011.jp/cgi/keyword/keyword.cgi?num=n000081&mode=detail&catlist=1&onlist=1&shlist=1

日本がこの議定書を批准すると、国民は「男女賃金差別」「選択的夫婦別姓」「婚外子差別」の是正を国連に訴えることが出来るそうです。

「女子差別撤廃条約の選択議定書は、個人等の通報制度(個人または集団が、条約違反に対して女子差別撤廃委員会に申し立てできること)を定めたもので、1999年第54回国連総会で採択され、2000年に発効した。申し立てには裁判で解決に至らなかった等国内での手段を尽くしていることが要件となっているが、人権への重大で組織的な侵害があった場合には女子差別撤廃委員会がその国への訪問を含む独自の調査に乗り出せることが盛り込まれている。国内の現状に合わせた判断だけでなく、条約に基づいて女性に対する差別や暴力についての判断を受けることができる。」

事実、この議定書を批准した国々では国連の勧告を受けて、既存の法律等の見直しが行われています。

皆さんはこの現状をどのように変えていきたいですか?当日の議論に期待します。



2019年04月24日

4/25・4/28「朝英語の会梅田」のテーマ:日本社会での多様性について

4/25(木)7:30AM〜 4/28(日)9:30AM〜 「朝英語の会梅田」で利用する記事が配信されました。本日4/23発売のThe Japan Times紙。テーマは日本社会での「多様性」について。

書籍では自身も日本とベルギーのハーフ(これもある意味差別語)である著者が国内外で暮らすハーフの人々に「差別」「故郷」について聞き取りをしています。ワークショップでは、日本人と外国人のハーフ mixed-race Japanese individualsと呼ばれる人々の写真とインタビューをまとめた Hāfu2Hāfu を通じて、日本そして世界における「多様性と社会」について考えます。

Let's discuss diversity in Japan
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/04/22/language/lets-discuss-diversity-japan/#.XL6bS-j7TIU

Hāfu2Hāfu Home Page
https://hafu2hafu.org/
タグ:多様性

2019年04月05日

4/11・4/13 朝英語の会梅田のテーマ:イチロー選手の引退について

4月11日(木)7:30AM〜、4月13日(土)9:30AM〜「朝英語の会梅田@KANDAI MeRISE〜The Japan Times 紙記事について議論する〜第47-1回&47-2回」に使う記事が配信されました。テーマは先日、電撃的な引退を発表したイチロー選手についてです。

Let's discuss Ichiro's retirement
https://www.japantimes.co.jp/life/2019/04/01/language/lets-discuss-ichiros-retirement/#.XKX2eZj7TIV

大リーガーとして米国で長年活躍してきたイチロー選手がついに引退することになりました。電撃的な引退発表だったわけですが、海外のプロスポーツで人気・実力ともトップ選手としての地位を築いたイチロー選手の言葉には、今後グローバル社会で活躍する人のためのヒントが数多く詰まっています。1時間半近くに及んだイチロー選手のインタビューですが、日本という枠を超えて世界で活躍し、充実した日々を送るにはどうしたらいいのか?彼のインタビューから読み解いていきたいと思います。

イチロー引退【会見全文・前編】「監督は絶対無理。人望ない」「日本復帰の選択肢はない」 (1/8) 〈dot.〉|AERA dot.
https://dot.asahi.com/dot/2019032200005.html

イチロー引退【会見全文・後編】「大谷翔平は世界一の選手に」「外国人になって人の痛み想像した」
https://dot.asahi.com/dot/2019032200008.html

米国でのプロ選手としての生活

成果を常に問われ、厳しい競争に晒される米国でのプロスポーツ選手としての生活、ファンとの関係について述べた後、イチロー選手は広い米国での地域文化の差を説明しています。広大な国土を持つ米国は州ごとに違う国みたいなものと言っても過言ではないと思います。まさにThe United States of America (USA)であるというのは私も全米を一周した時に感じました。また同じ英語圏とはいえ、英国、豪州、NZ、南アフリカ、カナダも文化的にはかなり相違があります。これもやはり、その土地に行ってみないと実感できない事だと思いました。

「アメリカのファンの方々は、最初は厳しかったですよ。最初の2001年のキャンプなんかは「日本に帰れ」としょっちゅう言われましたよ。……なかなか入れてもらえないんですけど、入れてもらった後、認めてもらった後はすごく近くなるという印象で、がっちり関係ができあがる。シアトルのファンとはそれができた。僕の勝手な印象ですけど。 ニューヨークというのは厳しいところですよね。でも、やればどのエリアよりも熱い思いがある。マイアミというのは、ラテンの文化が強い印象で、熱(あつ)はそれほどないんですけど、結果を残さなかったら人は絶対に来てくれない。そういう場所でしたね。それぞれの場所で関係を築けたような。特徴がそれぞれありましたけど。アメリカは広いなと。ファンの人たちの特徴を見るだけでアメリカは広いなという印象ですけど。」

チャレンジの意義と成功について

メジャーリーグに挑戦する意味は「成功するかどうか」ではなく最高峰のものにチャレンジしたいから行く、自分の可能性をとことん追求してみたい、そんな気持ちであったと思います。これも海外の大学院に進学した私にはよくわかります。チャレンジした後の結果よりも、自分の限界というものをもっと広い世界で試してみたかったのでしょう。

「メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。」

アメリカで外国人として学んだこと

イチローがアメリカに来て学んだことは「マイノリティとはどういうことか」だったと言います。社会で弱い立場になった時に「人の気持ちがわかるようになった」とも述べています。そしてもっと大きい成果は新天地で「新しい自分を発見した」ことでしょう。また「それらは、孤独や辛い経験を実際に体験したから、生まれたもので、自分の未来の糧になっている」と力強く締めくくっています。新しい試みは成功か失敗かに焦点が当てられがちですが、チャレンジすること、新しい土地・人間関係・仕事・勉強により、人はどんどん「新しい別の自分」を見つけていくのだと思いました。

「それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。」
 
「孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。」

皆さんはイチロー選手についてどんな印象を持っていますか?またこの引退会見から何かを感じることが出来ましたか?一緒に考えていきたいと思います。



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