お香の話: 仏教や健康などに関する話

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2018年12月30日

お香の話

　仏教では霊、肉体を持たない魂だけの存在を説く。
霊のことをガンダルヴァ、食香、つまり香りを食する存在である事を説いている。

　よく、お寺やお葬式の場、お墓、お仏壇でお香を焚いているのは死者が香りを食する存在であるから。
お香を焚く事は死者の霊魂に対する供養、お食事を捧げている事を意味する。

　日本の江戸時代において、ある子供が、自分の前世、つまり、生まれる前、お母さんのお腹に入る前の記憶、前の人生の記憶を覚えている子供が存在した。その名を勝五郎と言った。

　その勝五郎の事について書かれた書籍「勝五郎再生記聞」というラフカディオ・ハーンが書いた書籍がある。
　
　この話は実際にあった実話で、生まれてまもない5歳くらいの勝五郎が、「前の人生で住んでいた場所に行きたい」と言い出し、勝五郎の両親が勝五郎の言う、その家に連れて行った、勝五郎がその家に行くと、非常に懐かしいと言い出し、ここの家の中には昔こういう物が置いてあったとか、この家の家族の者しか知らない事を次々と言い当てていった。
　
　そして、この事により両親やその家の家族は、確かに勝五郎がこの家から勝五郎の家に生まれ変わった事、勝五郎が言っていた生まれ変わりの話は嘘ではなく本当である事を確信した。」
　
　その中で、勝五郎はこのように言った。

「自分は生まれる前、この母親のお腹の中に入る前、仏壇に供えられていた暖かい食事のにおいを食していたんだよ。
　皆さん、ほとけさまやお坊さんに暖かい食事を差し上げる事は非常に功徳になるんだよ。」と。

　書籍「君は誰の輪廻転生か　桐山靖雄著　平河出版」に勝五郎再生記聞について、一般の方でも非常に分かりやすい内容で説かれている。

　しかし、家の中でお香を焚く際は、火事を起こさないよう充分に気を付けなければならない。
ある有名なお家の家訓に、
「火事を起こせば一切の物を失ってしまうので、火事だけは絶対に起こしてはいけない」という家訓がある。