2022年07月30日
漢字の小噺J 〜理義字と品字様〜
「森」や「蟲」、「晶」などこの形の漢字って多いなぁと思ったことはありませんか?
漢字の形にも名前がついているものがあります。
まず、同じ漢字が2つ連なったものを理義字と言います。
理義字には「林」、「朋」などがあげられます。
「森」や「蟲」などの3つ並んでいるものは品字様といいます。
木や虫など、単体の字を見れば簡単な漢字でできていますが、3つ集まると途端にかっこよくなりますよね。
この”かっこいい字”を追い求めるともっと面白い字があります。
簡単なところで言えば、朋に木を足して「棚」のように、理義字や品字様に偏を足したもの。
例えば「橇(そり)」はどうでしょうか。メチャクチャかっこいいですよね。
木偏を取った「毳」という字もあります。
この字は二つ続けて書くことで「毳毳しい(けばけばしい)」と読みます。
この字はパソコンの変換でも出てこないので面倒でした。
でも、パソコンですら出ない字を知っていると、機械より賢くなれた気がして優越感があります。
余談ですが、「毳毳しい」や「人々」のような言葉を畳語と言います。
品字様のように名前があるのは3つまでですが、さらにたくさんくっついたものもあります。
ここから先は変換もできなければ、普通に生きてて目にしないような漢字ばかりです。
龍が4つ合わさった(てち)という漢字があります。
この字は成り立ちすら分かっていません。
さらに複雑なものも見ていきましょう!
雲が3つで「䨺」という字、龍が3つで「龘」という字があります。
品字様に戻ったじゃん!と思ったそこのあなた。こんなもんじゃ終わりません。
この「䨺」と「龘」を合わせた(たいと)という字があるんです!
このように複雑な漢字を追求すると果てしなく出てきます。
それと同時に複雑な漢字でも簡単な字の組み合わせだったりします。
理義字や品字様なども知っていると覚えらる字が広がりますよね。
ちなみに天橋立を一字で書いた漢字があります。
変換できないので是非調べてみて下さい。
とんでもないですよ
今日の漢字クイズ!
犇く
(前回の答え:しらみ)
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