ご存知ですか?この様なクリスマスを?「我等の主イエズス・キリストの御降誕の日中の第三ミサ」
我等の主イエズス・キリストの御降誕の日中の第三ミサ本当は去年ご案内した深夜の第一ミサとこの第三ミサの間にあげられる第二ミサを検索していました。
しかし、探し当てられずに仕方なくこの第三ミサをご紹介致します。
In Nativitate Domini Nostri Jesu
の ご降誕 主の 我等の イエズス
Chrisiti ad Primam Missam in Nocte.
キリスト の 第一 ミサ の 深夜
我等の主イエズス・キリストの御降誕の深夜の第一ミサ。
第一ミサは、大昔はクリスマスイヴの深夜0時から執り行われていました。
盛式ミサなので、通常のごミサと違って二時間を越えることがよくあります。
第一ミサの後、信徒会館でお茶などを頂きながら、そのまま第二ミサを待ちます。
第二ミサは;
In Nativitate Domini Nostri Jesu Chrisiti
の ご降誕 主の 我等の イエズス キリスト
ad Secundam Missam in Aurora.
の 第二 ミサ の 曙(夜明け前)
我等の主イエズス・キリストの御降誕の夜明け前の第二ミサ。
と言って、クリスマスの太陽が昇る前から始まります。
Auroraは「曙」とか「夜明け前の光」と云う意味で、極地で見られる「オーロラ」の語源です。
In Nativitate Domini Nostri Jesu Chrisiti
の ご降誕 主の 我等の イエズス キリスト
ad Tertiam Missam in Die.
の 第三 ミサ の 日中
我等の主イエズス・キリストの御降誕の日中の第三ミサ。
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Introitus入祭唱
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Kyrieキリエ(第八 キリエ 主よ哀れみたまえ)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Gloriaグロリア(第八 グロリア 天のいと高きところに栄光)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Oratio et Lectio祈願;
Oratio. Concede,quaesumus omnipotens Deus:・・・
第二朗読;
Lectio Epistolae beati Pauli Apostoli ad Hebraeos.・・・
使徒パウロに依るヘブライ人への手紙
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Graduale昇階唱
(説教台へ上っていませんが、本来はその階段を上る時に歌われる聖歌です)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Alleluiaアレルヤ唱
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Evangelium聖福音書の朗読
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Credo信仰宣言(第三 クレド)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Offertorium奉献唱
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Praefatio聖変化の秘跡への祈願
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Sanctus聖なるかな(第八 サンクトス)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Canon聖変化の秘蹟(種無しパンと葡萄酒がキリストの体と御血に変化する秘跡)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Pater Noster主の祈り
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Agnus Dei神の子羊(第八 アグヌス・ディ)
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Communio聖体拝領唱
In Nativitate Domini Ad tertiam Missam in Die
Postcommunio聖体拝領後の祈りと閉祭唱、退堂
これらのミサ典礼は、古い形式のミサ典礼で「背面ミサ」と呼ばれています。
司祭が会衆席に背を向けて、祭壇でミサ聖祭を執り行う形式です。
現在は「対面ミサ」と呼ばれて、祭壇が聖所中央に移動し、祭壇に向かう司祭が会衆席に向かう形になっています。
古い形式のミサも、司祭が先頭に立って会衆を導いているように思えるので良いと思います。
勿論、現在の対面ミサは一つの食卓(祭壇)を司祭と会衆が囲む、晩餐を連想させるので、この形式も素晴らしいと感じています。
今回は私の「LIBER USUALIS」が、ネウマ譜掲載の為に大活躍でした。
最後に;
Canto Ambrosiano
In Nativitate Domini
GAUDE ET LAETAREGAUDE ET LAETARE
グレゴリオ聖歌とは違って、アンブロシオ聖歌の典礼聖歌は全然違った雰囲気ですね?
皆様は如何思われますか?
イタリアのミラノを中心として歌われていた地域のカトリック聖歌ですが、グレゴリオ聖歌に駆逐されてしまいました。
私のミサ典礼書(LIBER USUALIS MISSAE ET OFFCII)にも数曲のアンブロシオ聖歌のネウマ譜の楽譜が記載されています。
ネウマ譜の大きな写真をご覧になりたい方は下記の私のホームページにお越し下さい。
研究者の独り言