2011年05月10日
皆様がきっとお聴きになられた事のない、ネウマ譜で書かれたグレゴリオ聖歌をご案内しております
現在癒しの音楽として、グレゴリオ聖歌が世界的に注目されています。
皆様がきっとお聴きになられた事のない、ネウマ譜で書かれたグレゴリオ聖歌をご案内しております。
聖金曜日の典礼
聖木曜日の典礼のご説明から、また更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。
さて、今日は聖週間の中でも特別に荘厳な典礼になる聖金曜日の典礼をご説明致しましょう。
カトリック教会の典礼は通常「ミサ典礼」と言って、パンと葡萄酒がキリストの御身体と御血に変化する「聖変化」と云う「サクラメント=秘跡」が中心になる典礼です。
しかし、聖金曜日の典礼は、この聖変化の秘跡が行われません。御聖体拝領は有りますが、ミサを執り行わないので、事前に準備された御聖体が拝領する会衆に与えられます。
ミサの中心の聖変化の秘跡の代わりに「十字架の崇敬」と云う儀式が執り行われます。
この為の専用の十字架に紫の布が被さられて、お御堂の祭壇まで運ばれます。
十字架に掛かっている紫の布を少しだけ外し、神父(司祭)が十字架を会衆に高く掲げて
「Ecce Lignum Crucis in quo salus mundi pependit 見よ!世の救いの十字架の木を!」
と、高らかに宣言します。
すると会衆が
「Venite adoremus いざ!拝み讃えよう!」
と応えます。
次にまた十字架に掛かっている紫の布を少しだけ外し、再び会衆に上記の様に宣言し、会衆も同様に応えます。
三回目に十字架に架けられた布が全て取り除かれ、会衆に向けて掲げられ、同様に宣言されて、会衆もまたそれに応えます。
いつもの様に青色のテキストをクリックすると、youtubeの該当するページが新しく開いて演奏が始まります。
では、お聴き下さい。
今回は私の「リベール・ウズアリス」をスキャンせずに、カメラで接写してみました。
何分、私が生まれる前に製本された日本でも貴重な典礼書なので、出来るだけダメージを与えたくありません。
ご覧下さい。これがこの曲のネウマ譜(四線譜の楽譜)です。
では、お聴き下さい。正統的な歌唱法で歌われています。
この様にトーンが毎回上がっていきます。
Ecce Lignum Crucis
これは、最近の風潮で女性の方が歌われていますね?大昔の習慣では女性は歌えませんでした。少しお聴き難いかも知れませんが・・・。
Ecce lignum Crucis
去年の10月06日に皆様へご案内させて戴こうと思って居ました「アンブロシオ聖歌」ですが、ジョバンニ神父の説明だとアンブロシオ聖歌由来の旋律のようですね?
アンブロシオ聖歌の名の由来は、イタリアのミラノの大昔の司教アンブロシオの名前から付けられています。
それからグレゴリオ聖歌も教皇グレゴリオから名付けられています。
ジョバンニ神父が最後に画面に映す「リベール・ウズアリス」は、私のと違う版の様ですね?
ECCE LIGNUM CRUCIS, Antifona ambrosiana
最後の下記の映像は、聖金曜日の典礼の「十字架の崇敬」を映しています。
どの様に儀式が進められるかが、この映像で理解なされると思います。
この様に、神父が宣言する度に会衆が応え、その後に跪いて十字架を崇敬します。
Ecce lignum
次回は聖土曜日の典礼についてご説明を致します。
これまでのネウマ譜の説明を私のホームページで纏めています。
下記のリンクから私のホームページに入れます。是非お越し下さい。
研究者の独り言
皆様がきっとお聴きになられた事のない、ネウマ譜で書かれたグレゴリオ聖歌をご案内しております。
聖金曜日の典礼
聖木曜日の典礼のご説明から、また更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。
さて、今日は聖週間の中でも特別に荘厳な典礼になる聖金曜日の典礼をご説明致しましょう。
カトリック教会の典礼は通常「ミサ典礼」と言って、パンと葡萄酒がキリストの御身体と御血に変化する「聖変化」と云う「サクラメント=秘跡」が中心になる典礼です。
しかし、聖金曜日の典礼は、この聖変化の秘跡が行われません。御聖体拝領は有りますが、ミサを執り行わないので、事前に準備された御聖体が拝領する会衆に与えられます。
ミサの中心の聖変化の秘跡の代わりに「十字架の崇敬」と云う儀式が執り行われます。
この為の専用の十字架に紫の布が被さられて、お御堂の祭壇まで運ばれます。
十字架に掛かっている紫の布を少しだけ外し、神父(司祭)が十字架を会衆に高く掲げて
「Ecce Lignum Crucis in quo salus mundi pependit 見よ!世の救いの十字架の木を!」
と、高らかに宣言します。
すると会衆が
「Venite adoremus いざ!拝み讃えよう!」
と応えます。
次にまた十字架に掛かっている紫の布を少しだけ外し、再び会衆に上記の様に宣言し、会衆も同様に応えます。
三回目に十字架に架けられた布が全て取り除かれ、会衆に向けて掲げられ、同様に宣言されて、会衆もまたそれに応えます。
いつもの様に青色のテキストをクリックすると、youtubeの該当するページが新しく開いて演奏が始まります。
では、お聴き下さい。
今回は私の「リベール・ウズアリス」をスキャンせずに、カメラで接写してみました。
何分、私が生まれる前に製本された日本でも貴重な典礼書なので、出来るだけダメージを与えたくありません。
ご覧下さい。これがこの曲のネウマ譜(四線譜の楽譜)です。
では、お聴き下さい。正統的な歌唱法で歌われています。
この様にトーンが毎回上がっていきます。
Ecce Lignum Crucis
これは、最近の風潮で女性の方が歌われていますね?大昔の習慣では女性は歌えませんでした。少しお聴き難いかも知れませんが・・・。
Ecce lignum Crucis
去年の10月06日に皆様へご案内させて戴こうと思って居ました「アンブロシオ聖歌」ですが、ジョバンニ神父の説明だとアンブロシオ聖歌由来の旋律のようですね?
アンブロシオ聖歌の名の由来は、イタリアのミラノの大昔の司教アンブロシオの名前から付けられています。
それからグレゴリオ聖歌も教皇グレゴリオから名付けられています。
ジョバンニ神父が最後に画面に映す「リベール・ウズアリス」は、私のと違う版の様ですね?
ECCE LIGNUM CRUCIS, Antifona ambrosiana
最後の下記の映像は、聖金曜日の典礼の「十字架の崇敬」を映しています。
どの様に儀式が進められるかが、この映像で理解なされると思います。
この様に、神父が宣言する度に会衆が応え、その後に跪いて十字架を崇敬します。
Ecce lignum
次回は聖土曜日の典礼についてご説明を致します。
これまでのネウマ譜の説明を私のホームページで纏めています。
下記のリンクから私のホームページに入れます。是非お越し下さい。
研究者の独り言
【音楽研究についての最新記事】
投稿者:亀山 築城 (かめやま ちくせい)|19:49|音楽研究について
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