2016年05月21日
1枚の絵から音楽が聞こえてくる
想像力はどこまもで広がっていく
ここ数年、クラッシック音楽の出てくるコミックを読むことが多くなりました。
アニメ化もされているコミックもあるのですが、一番驚くのは曲名だけ紹介されてもどんな曲なのか全くわからないのに、絵の表現だけでその音楽が聞こえてくるような錯覚を覚えるのです。
当然、音楽が作られた背景や曲の解釈を素にページを構成しているのでしょうが、頭の中では、まるで自分がその曲が演奏されている場所に居て、聞こえてくる音楽を楽しんでいるのです。
つい先日長い連載が終わった「ピアノの森」も、音を感じさせてくれるコミックでした。
価格:15,183円 |
少年時代から続く曲との出会い、指導者や少年の弾くピアノに惹かれて集まる人々の感情の動きや揺らめきが、聞こえてこないはずの曲を聴かせてくれるお話・コミックでした。
当然、音楽以外のドラマも話の筋にあるのですが、その筋すらメインとなる音楽と主人公を昇華させるための味付けでしかありませんでした。
そうしてもう一つ、それほど長い連載ではなかったのですが、1枚の絵から音楽を感じさせてくれたコミックがありました。
それが「四月は君の嘘」です。
四月は君の嘘 全巻セット (1-11巻 全巻)/新川 直司/講談社 価格:5,114円 |
アニメ化されているので、作中で紹介されている曲目を耳にすることが出来るのですが、それよりも実際に音なんか聞こえてくるはずの無い1枚の絵から音を想像させる、聞こえてくるように錯覚させる作品には感動を覚えました。
鳥肌が立つという表現が陳腐に思えるほど、すばらしい作品でした。
どちらの話にも共通しているのは、登場人物達のおかれている立場や悲しみが、絵の中で表現されている曲について読んでいる人の感情移入を呼び込み、実際にその曲を聴いているような臨場感へ昇華していることです。
好んでクラッシックを聴くことの無かった日常を一変させてくれたのがコミックだったということが、いかにも現代の日本らしいと思ってしまいました。
他にも良いコミックは沢山あるのですが、もしもクラッシックなんて興味ないよという方がいるのなら、この2作品を読んでみてはいかがでしょうか。
価格:2,430円 |
音楽と読書のお供に・・・。
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