2010年11月17日
7月の参院選―一票の格差を直したら結果は?
今日、
参院選の一票の格差で違憲判決が出た。
7月の参院選「1票の格差」最大5・00は違憲 高裁が初めて認定
ということで、
所詮たらればの話だろ、と言われるだろうと思いつつ、
ちょっと気になって一票の価値を均等にした場合の参院選選挙区の結果を出してみた。
というのも、私は、住民票が神奈川県にあり、一番軽い一票の持ち主だからなのだ。
(ちなみに、私の神奈川14区は、一時期衆議院小選挙区でも全国で一番軽かったことがある)
以下の方法で試算。
1.都道府県ごとの一票の重みを調べる。
今回は
「一人一票を実現しよう!」準備会
http://blg.hmasunaga.com/sub/differentials.html
から、参議院議員選挙の選挙権の価値一覧表をお借りしました。
(ただし小数点以下2桁しか出ていなかったので、若干の誤差が生じていると思う)
2.各都道府県選挙区の当選者の政党を調べる。
3.2の各当選者について、1の一票の重みで割る。
(一票の価値が一番重い鳥取県と、一票の価値を同じにする)
たとえば神奈川県は一票の重みが鳥取県の0.20倍なので、
0.20で割って、当選した自民、みんな、民主にそれぞれ5をあてる。
4.3を、合計が選挙区定数の73になるように同じ数で割る。
5.4を政党ごとに合計する。
その結果・・・・
実際の当選者数 一票の格差を均等にした場合の当選者数
自民党 39 35.05
民主党 28 29.06
公明党 3 4.50
みんなの党 3 4.39
自民党が4議席得している。(思ったよりは、ずれが小さかった・・・)
もちろん、複数県で1選挙区にするなど一票の格差を極限まで減らすと、
東京で次点だった共産党が議席獲得とか、結果がいろいろと変わってくると思うので、
あくまで一つの試算ではあるが。
参議院選挙では、
自民党は一人区(多くは一票が重い選挙区)で勝利したので、
比例区の得票を減らしているのに勝利宣言をするという
へんてこりんな結果だった。
個人的に、望ましい選挙制度は、
衆議院は全部小選挙区で政権選択選挙として、
参議院は全部比例にして多様な意見を反映すること。
(今は両院とも中途半端に並立制だから定数調整がしづらいし制度がややこしい)
まあそれは無理かもしれないけど、
せめて複数県選挙区を導入して大きな格差が起きないようにしてほしいと思う。
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ちなみに・・
鹿児島、山口、愛媛、長崎、青森、奈良、岩手、滋賀、沖縄、大分、山形、石川、秋田、宮崎、富山、和歌山、香川、山梨、佐賀、徳島、福井、高知、島根、鳥取
は、今の選挙区定数(73議席)だと1議席割り当てちゃうと
その時点で一票が全国平均より重くなってしまう(=複数県選挙区を導入しないと格差是正できない)県です。
以下試算した表です。
参院選の一票の格差で違憲判決が出た。
7月の参院選「1票の格差」最大5・00は違憲 高裁が初めて認定
ということで、
所詮たらればの話だろ、と言われるだろうと思いつつ、
ちょっと気になって一票の価値を均等にした場合の参院選選挙区の結果を出してみた。
というのも、私は、住民票が神奈川県にあり、一番軽い一票の持ち主だからなのだ。
(ちなみに、私の神奈川14区は、一時期衆議院小選挙区でも全国で一番軽かったことがある)
以下の方法で試算。
1.都道府県ごとの一票の重みを調べる。
今回は
「一人一票を実現しよう!」準備会
http://blg.hmasunaga.com/sub/differentials.html
から、参議院議員選挙の選挙権の価値一覧表をお借りしました。
(ただし小数点以下2桁しか出ていなかったので、若干の誤差が生じていると思う)
2.各都道府県選挙区の当選者の政党を調べる。
3.2の各当選者について、1の一票の重みで割る。
(一票の価値が一番重い鳥取県と、一票の価値を同じにする)
たとえば神奈川県は一票の重みが鳥取県の0.20倍なので、
0.20で割って、当選した自民、みんな、民主にそれぞれ5をあてる。
4.3を、合計が選挙区定数の73になるように同じ数で割る。
5.4を政党ごとに合計する。
その結果・・・・
実際の当選者数 一票の格差を均等にした場合の当選者数
自民党 39 35.05
民主党 28 29.06
公明党 3 4.50
みんなの党 3 4.39
自民党が4議席得している。(思ったよりは、ずれが小さかった・・・)
もちろん、複数県で1選挙区にするなど一票の格差を極限まで減らすと、
東京で次点だった共産党が議席獲得とか、結果がいろいろと変わってくると思うので、
あくまで一つの試算ではあるが。
参議院選挙では、
自民党は一人区(多くは一票が重い選挙区)で勝利したので、
比例区の得票を減らしているのに勝利宣言をするという
へんてこりんな結果だった。
個人的に、望ましい選挙制度は、
衆議院は全部小選挙区で政権選択選挙として、
参議院は全部比例にして多様な意見を反映すること。
(今は両院とも中途半端に並立制だから定数調整がしづらいし制度がややこしい)
まあそれは無理かもしれないけど、
せめて複数県選挙区を導入して大きな格差が起きないようにしてほしいと思う。
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鹿児島、山口、愛媛、長崎、青森、奈良、岩手、滋賀、沖縄、大分、山形、石川、秋田、宮崎、富山、和歌山、香川、山梨、佐賀、徳島、福井、高知、島根、鳥取
は、今の選挙区定数(73議席)だと1議席割り当てちゃうと
その時点で一票が全国平均より重くなってしまう(=複数県選挙区を導入しないと格差是正できない)県です。
以下試算した表です。