2017年09月22日
【印刷】今年も年賀状に悩む季節を迎えました・・・ところで年賀状&ご挨拶状の書き方ルールですが!!
今年もきたっ!年賀状シーズン
年賀状や転勤などの挨拶状では、もともと「句読点」を抜いたり、「段落落とし」を入れて作成するものでした・・・。
句読点:「、」「。」
段落落とし:段落前の1文字あけ
のことです。
はがきや、印刷カードを封に入れて送る場合でも、もともとは「縦書きであれば基本的に入れない」のが普通でした。
ですが、1980年代にはすでに、縦書きでもこうしたものをいれたはがきやカードが徐々に増え、さらに2000年代以降では「いや、句読点と段落入れてよ、おれはそういう人だから」なんていう人の方がむしろ増えた気がします。
「・・・うーむ、わたしのやり方やわたしの覚えてるルールって古いのかしら?」とおもいながら文面を作っていますが、やっぱり違和感ありますよね、ベテランOLには。
そればかりか2000年代では、封書やはがきの差出人欄も、「封筒裏のどまんなかにどーんと」「はがきの表面の上からどーんと」という方も増えているようですし、またそういった書状のルール本なども多数見かけています。
官公庁でも、こうした研修を受けさせているところがあり、まあ私が参加者です。
「ありえないですね」
挨拶状、年賀状のルールの由来
縦書きの挨拶状ですが、もともとは筆で書簡を書いており、その時代から既に、句読点抜き、段落落しの1文字あけ無となっています。もともとはこんな感じのものを、使いの人などにもたせていたり、後年にはそれに贈り物などをつけて家族などに持たせたりしていました。
仏事などのあとのご挨拶でも、昔は使用人や家族に持たせてあとから挨拶しているのがMUST。
現在では、こうした「仏事専門カタログ」などの店から送るスタイルも。
年賀状などの郵便による、簡便型のあいさつが主流となったのは、郵便制度のスタートにさかのぼります。
もともと1840年にイギリスで始まった、「全国均一料金制度」と、「ポスト投函制度」は非常に好評で、すぐに海をわたった米国でも同じようなシステムが整備。
それに伴って、クリスマスカードもさまざまな既成タイプが生まれてきました。よくみんなが知っている、ギフトカードとちょっとかわいい文具などでおなじみのホールマークは、この時に米国で認知され、そこから世界に広がった有名企業。
日本でもこうした制度を眺めて越後・新潟県出身の前島密(まえじまひそか)が、イギリスの郵便制度を参考にいて、従来からある飛脚制度に変わる郵便制度を提唱。飛脚や馬車借り切り便などがそれまでの主流だったんですよ。
1871年(明治4年)4月20日に東京大阪間でスタートしたこの郵便制度は、
翌1872年(明治5年)8月に前島密の帰国をまって、横浜、神戸、長崎、函館、新潟の郵便役所の整備。
1873年(明治6年)に全国約1100箇所の名主が自宅を郵便取扱所として引き受けたことから、全国の郵便網として整備。
このころから、年末年始や転勤などの挨拶も、郵便で送られるようになりました。いち早くこの新制度で送ってみようなんていうひとから、手軽に済むならそれでいいだろなんていうひとまでが全国にあふれて、流行に飛びつきたい人だらけに・・・
挨拶状のルールも、そのため、むかしからつづく慣わしで、はがきの上でもそのような書式となっているのでした。
仏事、ビジネスのご挨拶状は、基本的には格式張ったフォーマルな挨拶状ということもあり、縦書であれば通常句読点は入れない&段落落としを入れるのがふつう。
ですが、現在では教職や公務、若手世代だけでもなく、定年に近い一流校卒の企業人などでも「句読点無で段落おとしを入れて」という要望も増えているんですよね。
最近じゃ印刷済みはがきを購入するにしても、後払いやコンビニ払いができるんだとか。翌営業日出荷もでき、代引き手数料・全国送料無料なので、もう「町の印刷屋さんレベル」で使えますね。
年末年始、たとえば急な事故なんかがあってお財布が心配でも、礼節を欠かずになんとかのりこえられそう。
最近は印刷屋さんで用意されている文例でも、句読点あり段落落としありが標準となっているところも。
また学校で教える「謹賀新年」「あけましておめでとう」につづく「旧年中は格別のご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます 本年も相変わらずご厚誼の程偏にお願い申し上げます」などの文字にも句読点を入れて教えていることも。
・・・だんだん当初の目的から離れてきましたね・・・
世の中には、Tポイントで支払いまでできてしまう印刷ショップも。
ネットやモバイルから頼めてしまう便利さだけじゃないんですよ。
年賀状も、できるだけ節約したいなら、貯まったTポイントに目を向けてみるのはいかが?
今年は手製、手作り感への回帰が各所で見られる・・・
そんなことはさておき、さて、年賀状といえば筆文字。
さて、YouTubeをみていたら、あの「謹賀新年」の筆文字をだれでも美麗に見せてくれるコツをおしえるプロの動画がありました。
水島二圭さんとおっしゃるNHK文化センターの講師の方の動画。
おお!これはわかりやすい。
昨今また、「手書きや手作り感で企業イメージと顧客を大切にするイメージをアピール」なんていうのがはやっており、>郵便局では手作りの押し花年賀状なども販売されている昨今。
https://print.shop.post.japanpost.jp/nenga/0568/all/
企業イメージUPのために、小売企業やサービス業などを中心に、手書き手製回帰している企業が増えてます。
そんな流れを受けて、会社で年末、あて名書きなどを勝手に押し付けられる方も少なくないとは思いますが、こういった動画も参考にしながら、この機会に「筆文字の練習の為上司が用意してくれた貴重な場」だとでもむりやり言い聞かせながら頑張ってみるのもいいかもしれませんね。
もうはがき買っちゃったよ・・・なんていうかたも、持ち込み印刷OKの印刷屋さんなら、無駄にならずにすみますね。
1000種類以上の中から選べて便利です。
ベースの文字などだけ自分で書きたいっていうときは、地模様や柄だけなどアレンジして注文できるところもあるので、今回のご紹介印刷屋さんたちは、じつは町の印刷屋さんよりも便利かも知れません。
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