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2018年07月12日
【紹介】妖界ナビ・ルナ①
こんにちは!
とおのです。
今回紹介するのは、フォア文庫から青い鳥文庫に移籍(?)した人気ファンタジー作品。
「妖界ナビ・ルナ①」です!
イラストは「ナビ・ルナU」から戸部淑さんにバトンタッチしましたが、わたしは、第1期のこの、琴月綾さんの表紙が好きです。
デザインが統一されていて、毎巻テーマカラーが変わっていく……それすなわち、シリーズフェチを虜にする美しさであります。
基本情報
タイトル:妖界ナビ・ルナ① 解かれた封印
作:池田美代子
絵:琴月綾
発行日:2004年3月
出版社:岩崎書店
あらすじ
ルナには秘められた超能力があった。しかし、死んだ父の手によって、その魔力は封印されていた。妖怪に立ちむかうためには、封印を解かなければならない。そのカギは?
(裏表紙あらすじより引用)
このあらすじ、間違ったことは言っていないのですが、販促としては少しズレているように思ったり。
コメント
「ナビ・ルナ」は、妖怪モノ。
……のはずが、その世界観たるや、洋風マジカルな印象もうける、独特のファンタジーです。
バトルシーンが激しく、出血や痛みの描写もリアルなのが、少し変わっているところです。
少年漫画に近い、と言いますか。
まあ、超能力と言えば、異能バトルですものね。
アクション好きは、ハラハラドキドキ、わくわく間違いなしです!
また、三人称・ですます調の語りは、「ナビ・ルナ」の世界観を作りだす大事な要素。
お話を、優しく語りきかせてもらっているような、温かい気持ちになります。
加えて、このですます調、シリアスで切ない心情描写に、相性がいいんです。
「ナビ・ルナ」は、胸をしめつけてくるような厳しい状況が多く、そのつど文体があまりに場面を引きたてているので「ですます調、お前ってやつは……!」という気持ちになります。
あとは、「なかよし」でマンガが連載していました。
そのおかげで、いつしか「なかよし」のテレビCMで、タイトルが読みあげられていたのですが、驚いたのが、そのイントネーション。
わたしは、「妖界ナビゲーター」の略だから、「妖界ナビ↓・ルナ」だと思って読んでいました。
でも、なんとです。「妖界・ナビ↑ルナ」と言うんです。
あれじゃあ、音だけ聞いたら「ナビルナ」っていう名前の妖怪みたいじゃないですか?
……しかし、それが公式なんですよ。いまだに腑に落ちていません!
言いやすいですけどね、「ナビ↑ルナ」。
力説ポイント
真っ先に挙げたいポイントは、ルナが陰陽術を使うこと!
九字切りや禹歩(うほ)は、もう憧れて、憧れて、自室でこっそりマネして覚えました。
では、それのどこに憧れたのかというと、邪気を払うだとか、妖怪を妖界に返すだとか、言葉の意味だとか、そういうものではありません。
わたしが惹かれるのは、呪文であり、術であり、言ってしまえば魔法です。
陰陽術が、一味違った素敵な魔法であるということです。
いわゆる少女趣味な、マジカルな魔法ばかり見て育ったわたしには、新鮮でした。
これが「ナビ・ルナ」を「独特なファンタジー」だと思う、一要素でもあります。
そして「ナビ・ルナ」は、なんと言ってもその世界自体が魅力です。
ディテールも含めた、全体の雰囲気と言いますか。
実を言いますと、わたし、お話の流れを分かっていません。
覚えていない、というわけではなく、読んでいた当時も分からないながら読んでいました。
もし、あらすじを教えてと言われたら、「ルナに、やるべきことが次々に降りかかってきて、それを解決するために、色んな人と出会いながら旅をしていくお話」なんてアバウトな回答をするはずです。
「ムスビ」もわけが分かっていないので、池田さんと相性が悪いのかもしれません。
※貧弱な読書力と間合いの長い読書サイクルにより、壮大な設定が理解できていないのだと思われます……。
でもですよ!
読んでいる間は、物語にのめりこめるし、展開も理解できるし、読んだ後に「面白かった!」と思うんです。
ただ、概観すると分からなくなる。
だから、今のところ、わたしは「ナビ・ルナ」の世界が気にいっているんだろうなと思います。
ついでに言うと、やっぱり、このルナ然り、「天才作家」のスズ然り、食いしん坊キャラはなんとも輝いて見えます。
自分の食べたい願望を、代わりに叶えてくれるからでしょうか。
ぜひ、もっと食べて!
今回の木口
アホ毛のせいで文字がかたよった
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それではまた!
とおのでした。