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2018年07月06日
【紹介】黒魔女さんが通る!!
こんにちは!
とおのです。
今回紹介するのは、言わずと知れた、青い鳥文庫の人気シリーズ第1巻。
「黒魔女さんが通る!!」です!
「黒魔女」は、アニメにもなり、派生シリーズも増え、一体どこまで行くの……? と気になっちゃうぐらいの人気作。
わたし自身、青い鳥文庫にハマったきっかけであり、思い入れのあるシリーズです。
それでは、行きましょう!
基本情報
タイトル:黒魔女さんが通る!! ――チョコ、デビューするの巻――
作:石崎洋司
絵:藤田香
発行日:2005年9月15日
出版社:株式会社講談社
あらすじ
魔法マニアのチョコは、まちがって呼びだした黒魔女、ギュービッドの指導(しごき?)のもと、ただいま黒魔女修行中! おしゃれでおばかな自己チュウのメグや、学級委員の一路舞ちゃん、天然の百合ちゃん、松岡先生、エロエースたちがひきおこす大騒動を、魔法で解決(拡大?)しちゃいます。『おもしろい話が読みたい!(青龍編)』で大人気のマジカルコメディー、いよいよスタート!
(裏表紙あらすじより引用)
コメント
わたしが「黒魔女」を初めて読んだのは、小5のころです。
読む前に、しばらく気になっているだけの時期がありました。
というのも、「黒魔女」は、タイトルからして好物の魔法モノ。当時でも10巻くらいは出ていた人気シリーズで、さらに表紙を見れば、イラストがかわいい! しかも日常風景の中で、主人公はマジカルコスチュームをしている――つまり、現実世界のファンタジー! 正式には、エブリデー・マジックですね。好きなところを突いてきます。
……こんな風に、本を開く前から、魅力にあふれていました。
でも、ネックだったのが、シリーズ物という点。
シリーズ物自体は、むしろ大歓迎なんです。愛着がわいても、ずっとその世界を楽しめますから。
ただ、先が長いほど、最初のハードルが高くなるんですよね。
一度読みはじめたら、全部読まなくちゃいけない気がして、手を出しにくいんだと思います。
それと、町の図書館に最初の方の巻がなかった(=他の人に借りられていた)のも、しばらく読みはじめなかった理由です。
そのころは、予約する能もありませんでした。
それで、けっこう待ったのですが、一向に現れません。それほど人気だったのでしょう。
ある日、順番に読むのはあきらめ、途中の巻を借りることにしました。
見事にハマりました。
「黒魔女」は、ハロウィーンやクリスマスを除き、基本的に1冊3話の構成になっています。
つまり、限度はあれどこからでも楽しめるんです!
実は、何番目に1巻を読んだかは、覚えていません。
チョコがすでに黒魔女修行をしているところから始まるので、言い方はアレですが、1巻らしくないというか。
1話にして、いきなり「黒魔女」の世界に放りこまれるんです。
でも、マジカルな設定がスッと分かる。
石崎先生の手腕たるや……!
※黒魔女修行の始まりのお話は、オムニバス本「おもしろい話が読みたい!(青龍編)」に収録されています。
力説ポイント
「黒魔女」の第一の魅力は、なんといっても漫才ばりのテンポ!
お話はチョコの一人称で語られていくのですが、強力なボケである他のキャラに、チョコがひたすらツッコミを入れていくのです。
われわれ読み手のツッコみたい気持ちを、チョコが代弁してくれることで、一緒に楽しめる感じですね。
中には、鼻で笑ってしまうようなギャグ(実はこれまた、いい味出してるんですが)もありますが、とにかく、文章がウケます!
そして魅力その2は、主人公のキャラが素敵だということ。
チョコは、オカルト好きで、万年オーバーオールの、オシャレ無関心ガール……言うなれば、THE・陰キャ。
それゆえの、対照的にハデハデな幼なじみ・メグへの冷めた態度には、本当に共感できます!
「よく言ってくれた!」と思うシーンがいくつもあって、爽快に読みすすめられます。
でも、その行きすぎた陰キャが、たまにボケを引きおこすんですよね。
今度は、周りのキャラに代弁してもらって、チョコにしっかりツッコミを入れます。
これだけではありません。他のキャラと関われば関わるほど、チョコの一面が明らかになっていきます。
ズボラで、恋愛に興味ナシなんてところから、人並みの正義感や、一生懸命さもあって、そのどれもが共感できるんです……!
友だちになりたいような、愛すべき主人公です。
最後に、魔法がリアルな点を挙げさせてください。
だって、空を飛ぶために、くっさい薬品を身体に塗りたくるんですよ?
黒魔女たちの好物が、ガラガラヘビだったりヒキガエルだったりするんですよ?
「黒」魔女だからだ、と言えばそれまでですが、やけに現実味があって面白いんです。
ふわふわキラキラした魔法モノとは一味違う、本当の魔術チックな魔法に、わたしは惹かれます。
今回の木口
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それではまた!
とおのでした。