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2022年09月17日

(転載)玉鷲が1横綱2大関2関脇撃破で6連勝も…37歳の「鉄人」がこれから迎える正念場

 誰よりも強く、そして若々しい。

 16日は横綱照ノ富士が宇良に敗れ、3大関も全滅。横綱大関が全員出場した上での総崩れは、2006年9月場所6日目以来、ちょうど16年ぶりの屈辱である。

鉄人・玉鷲「老いて強し」は知力の稽古にあり! “押し相撲は短命”蹴散らす工夫の数々

 そんな中、彼ら上位陣に連日、土をつけているのが幕内最年長の玉鷲(37)だ。16日は大関貴景勝をはたき込みで下し、今場所は1横綱2大関2関脇を撃破している。

 インタビューでは「プレッシャー? 全然。特にないです。大事なのはしっかり休むこと。早く寝て早く起きます」と語った玉鷲。上位陣との対戦で勝ち続けている上、その上位陣もパッとしない。このまま賜杯まで一直線か。

■1454回連続出場

 親方のひとりは「そう甘くはない」と、こう続ける。

「玉鷲自身、『中盤が大事』と話しているように、年をとってからは中盤で連敗する癖がある。押し相撲の力士なのに、若い頃よりパワーが増しているのは驚くべきことだが、体力はそうはいかない。特に回復力は明らかに昔に比べて落ちている。だからこその早寝早起き、なのでしょう。上位陣を退けたからといって、後は安パイばかりかといえば、そうでもない。御嶽海には過去4勝27敗と圧倒的に分が悪く、翔猿、宇良ら横の動きが素早い力士も得意ではない。むしろ、ここからが正念場ですよ」

 もっとも、型を持たない押し相撲の「長寿力士」は過去にもほとんど例がない。入門以降、休場したのは新型コロナに感染した先場所のみ。これは休場にカウントされず、初土俵から今もなお続く1454回連続出場(16日現在)は、史上4位の記録だ。

 タフな鉄人が19年1月場所以来となる3年ぶり2度目のVを果たす可能性は十分にありそうだ。




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