◇大相撲秋場所展望
11日の日曜日から秋場所が始まる。つい先日、名古屋場所が終わって「やれやれ」と思っているうちに、早くも9月場所である。
若いころは「またか」とうんざりしたこともあったが、今は毎日が退屈なので、場所が来るのが待ち遠しい。名古屋から帰京して外出したのは3日だけ。コロナの第7波とやらで感染者が急増したので、楽しみにしていた里帰りも中止になった。もし、孫たちに何かあったら大変である。
それと、旭川に自分の墓ができたので、親族が集まり「墓始め」というのかどうか、わからないが、何かやろうかと予定していたが、結局それも取りやめになった。そちらの方は、私はまだ生きているので急ぐこともあるまい。とにかく、ここまで無事に生き延びたのだから、コロナだけにはかかりたくはない。
だから自宅からは一歩も出ないと心に決めている。多少、運動不足になりがちだが、自分なりに体を動かしているので、今場所も何とか頑張れるだろうと思っています。
さてと、それでは今場所の展望をしましょう。先場所は照ノ富士一本に絞って、ものの見事に外してしまったので、真剣に考えなければいけませんが、私個人としては、展望すること自体、無駄なことだと思っています。予想が当たったところで、何かくれるわけでも、ほめてもらえる事もないので。私や舞の海より、皆さんの方がよほど、見る目を持っています。
それに今はコロナの関係で、稽古を見ることができないのですから、力士達の状態が皆目、見当がつきません。相撲記者の方もさぞかし、大変苦労していると思います。
しかし、仕事ですから、やれと言われたらやりましょう。それでは、優勝に一番近い力士は誰だ?
残念ながら、照ノ富士と言うより他はありません。横綱だから強いのは当たり前ですが、先場所のように予想もしない崩れ方を見ているだけに、確信は持てませんが、数少ない情報では、照ノ富士が一番、充実した稽古をしていたとの事です。照ノ富士も先場所の雪辱の意味でも負けられません。
それに場所後には、横綱昇進披露パーティーが控えているので、優勝を手土産にとばかり、気合が入るでしょうから。やはり照ノ富士一本に絞っても良さそうである。私もだんだんと自信がついてきた。
2番手は、先場所は苦しい中でも11勝を挙げた貴景勝にも、わずかだがチャンスはある。首の状態しだいである。
正代はてっきり負け越すとばかり思っていたが、後半突然息を吹き返し、8勝どころか10勝してしまった。これには正直驚いた。立ち直った原因は、終盤に入り、立ち合いが低くなったこと。少しあごを引いただけで、踏み込みに勢いが出て、足が前に出るようになったのがよかった。
本人はそこに気がついたかどうかはわからないが、もし気がついたとしたなら怖い存在になるかもしれない。しかし、あまり期待はしない方が、体のためには良いでしょう。正代の方も、同じく場所後に大関昇進パーティーを開くらしい。「頑張れ正代」とエールを送っておこう。
御嶽海の情報は全くなし。先場所は命拾いしたのだから、今場所は何が何でも自力で好成績を挙げなければ男がすたる。
三役陣は張り出しを作って層が厚くなった。いいメンバーがそろったものだ。正関脇の若隆景と豊昇龍は良い稽古をしていたと聞く。若隆景はここ2場所、2桁の星が挙がっていない。少し勢いが止まった感じだが、地力は確実についている。今場所こそ2桁勝って、再度、大関への足がかりをつくりたい。
豊昇龍は着実に力をつけてきた。まだ、これといった型はできていないが、体もだいぶできて来たようだから、四つ身の相撲をおぼえるべきだろう。足腰が良いし、体がもっとがっしりしてきたら、大関どころか綱を締めてもおかしくない。今の若手の中では、おそらくピカ一だろう。
大栄翔は勢いに乗れば期待できる。照ノ富士戦は今から楽しみだ。逸ノ城は欲が出たら、怖い存在になる。左上手を引き、右を差すと、相手は何もできないだろう。
霧馬山はやっと小結に。初日は照ノ富士が相手だが、先場所も接戦だったので、波乱があるかもしれない。
展望は無駄と言いながら、長文となってしまった。やはり予想は楽しいものである。もっと書きたいのだが残念。本日はここまで。それから力士諸君の健闘を心から祈る。それでは初日、テレビでお会いしましょう。
(元横綱)
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