カタナに跨る太陽熊は山に登りたい

刀といえば
「遅い、止まらない、曲がらない、」(振動大きい、重いというのも聞く。)の三拍子が有名である。
それなりに長いこと刀に乗っているので、走りについて話したいと思う。

所有している刀は、ほぼノーマル。
廃れてしまった部品はごく一部社外になっている。
唯一のカスタム自慢はタイヤで、良いものを履いている。

ほぼノーマルのままエンジンのオーバーホールを行うまで乗り続けているので、ノーマルのインプレについては少し自信がある。

今回は「遅い」
について考えていきたい。


「遅い」については、何と比べてどこを走るか等、場面にもよると思う。

すでに30年以上前の設計のバイクであり、最高速やスペックに関しても、現在のフラッグシップと比べると遥かに遅いといえる。

また刀は19インチのフロントホイールを使われていることもあり、ストレートの安定性はとても良い。
その分、峠などのタイトな連続コーナーには、ホイールのジャイロ効果もあり、バンクが一苦労なのと、大回りになりやすい。
また連続コーナーでは、フレームが追いついてこない印象がある。




峠やサーキット仕様のバイクと比べてしまえばそれまでだが、遅いというわけではないのではないか。

実際、今は比べられる相手について、サーキットに行かなければ、峠に行って追ったりしなければ、そんな機会に巡り会えない。
相手も刀と張り合おうなんて人がいることさえ疑問である。

長いこと乗ってきたが、そんな機会はほぼなかったし、相手と離されたり、追い抜かれたりなんてなかった。(たまたまかもしれないが…)
高速も同じ。

要は比較する相手がなかなか巡り会えないということ。
峠をそれなりに速く走ってる人が、それよりも速い人に会って追いかけられる確率や、高速を◯00以上で走っている人に、それ以上のスピードで巡り会う確率なんて、もの凄い低いと思う。

バイクを変えたとき、違うバイクに乗ってから刀に乗った場合は別かもしれない。
ZXR250で同じ峠を攻めるとしたら、同じスピードでコーナーはとても無理だろう。





比較があっての「遅い」である。


上記のことから、必ずしも「遅い」ということではないと感じる。
しかし同じ人が違うバイクに乗った時には「遅い」を感じるのだと思う。


速いにこだわるなら新しいバイクを買えばいいと思うし、刀の速いにこだわるならお金をつぎ込んでカスタムすれば良いと思う。


でも「遅い」かもしれないが、ノーマルのコーナーの味やフロントブレーキ＋エンブレ＋リアブレーキ併用の醍醐味などのノーマルの良さも感じてほしいと思う。