2016年02月05日
17型コラーゲンが原因で髪の毛が抜ける
高齢化で抜け毛の仕組みを解明
東京医科歯科大や米ニューヨーク大などの研究チームが抜け毛の原因・仕組みを米科学誌サイエンスに発表したニュースは私たち薄毛・抜け毛で悩んでいる方々に朗報ですが、よく理解しないといけないと感じました。
今回の発表は下のような内容になります。
年を取ると毛が薄くなり抜けてしまうのは、毛を生み出す幹細胞が老化し、毛穴の小器官「毛包(もうほう)」が次第に縮小して消えてしまうためだと分かった。東京医科歯科大や米ニューヨーク大などの研究チームがマウスの背中の毛と高齢女性の毛髪で解明し、5日付の米科学誌サイエンスに発表した。引用:時事ドットコム
幹細胞の老化を防ぐには、細胞と基底膜を結び付ける「17型コラーゲン」が必須であることも発見。東京医科歯科大の西村栄美教授らは17型コラーゲンの分解を防ぐ物質を探し始めており、西村教授は「5年から10年の間に薬ができれば」と話している。
記事によると「17型コラーゲン」が酵素で分解され髪の毛を生産する「毛包」自体が縮小されて、いずれは消失してしまうとのこと。
「17型コラーゲン」の分解を防ぐことが重要
簡単に言うと髪の毛を生産する「毛包」は本来、人体の存在する「17型コラーゲン」で維持しているとのこと。しかし高齢化でこの「17型コラーゲン」が酵素で分解されてしまうため、「毛包」の幹細胞の能力が失い、毛包自体も次第に縮小し消失するらしい。ということは髪の毛を生産する場所が消滅することになります。この「17型コラーゲン」の分解を防ぐことが薄毛・抜け毛を防止することに繋がると考えられています。
毛包の縮小は男性ホルモンによる男性型脱毛症に特徴的な現象と考えられていたが、高齢化でも進むことが確認された。早期に17型コラーゲンの分解を防げば、毛を長期間、維持できるという。引用:時事ドットコム
毛包では幹細胞が自ら増殖するとともに毛を作る細胞を供給しており、通常は毛の成長と脱毛、休止のサイクルを繰り返している。しかし、年を取るとDNAの損傷を修復できなくなり、17型コラーゲンが酵素で分解されてしまう。
研究では「17型コラーゲン」が必須で、分解を防ぐことで髪の毛を長期的に維持できるという。
注意!コラーゲンを摂取すれば良いわけではない
「17型コラーゲン」は重要ってことは理解したのだが、ここで勘違いしてほしくないのは、「コラーゲンを摂取すれば良いんだ」と安易に考えてはダメ。あくまでも17型コラーゲンの分解を防ぐことで育毛に期待できるのであって、摂取したからといって17型コラーゲンが増えるわけでないと考えます。この発表でいろいろ育毛剤メーカーが「17型コラーゲン」配合などと宣伝すると思いますが、惑わされないよう注意しなければなりません。
東京医科歯科大の西村栄美教授らは17型コラーゲンの分解を防ぐ物質を探し始めており、西村教授は「5年から10年の間に薬ができれば」と話している。引用:時事ドットコム
記事にも書いてあるように「17型コラーゲン」の分解を防ぐ物質を探している段階で、解決方法はまだ解明されたわけではなさそうです。早く発見できることを期待します。
コラーゲンを摂取しても髪が生えてこない
「17型コラーゲン」の減少を防げば、髪の毛を生産する毛包を維持でき、抜け毛を防止できるとはず。しかしその毛母細胞に必要な栄養素が行き届かなければ、髪の毛は成長せず生えてくるとは思えません。あくまでも抜け毛防止の期待であり、毛周期・ヘアサイクルの乱れの1つなので防止も重要なのですが、トータル的な育毛ケアをしなければ、髪の毛は生えてこないのでは?と思います。
抜け毛予防のケアと生えてくるケアを同時に
やはり、毛周期・ヘアサイクルを正常なサイクルにするため、髪の毛を成長させるためのケアを同時にしなければ意味がありません。「桑白皮エキス」のように休止期の状態を成長期にさせることや「ミノキシジル」などのように血行を促進させ、毛母細胞に栄養を行き届かせ、髪の毛の成長を手助けする必要があります。
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