育児しながらヒトリゴト

今まで大きなケガや病気もなく、健やかに過ごしてきた私の人生。


歩けないってことがこんなにも辛いとは・・・


出産によって歩けなくなるなんて予想もしていなかった。
本来なら沐浴の仕方を２階のナースステーションで教えてもらうはずだったこの日。

凹んでばかりもいられないけど、赤ちゃんのお世話がろくに出来ない状態に苛立ち、情けなくて涙が出る。
泣いても何も変わらないことは解ってても悲しかった。

見かねた看護師さんが

「これから嫌でも毎日、赤ちゃんのお世話をすることになるんだよ。」

「神様が少しゆっくりしなさいって時間をくれたと思って、体を休めていいんだよ」

と言ってくれたのが少し励みになった。

◆私が体験した歩けない原因の恥骨結合離開とは

恥骨結合（軟骨のようなもので）が何らかの衝撃（私の場合は分娩）により、一定数伸びてしまった状態を恥骨結合離開と呼ぶらしい。
そうなった場合、前に歩くことが困難になり、後ろ歩きはできるケースが多く、両足をそろえて動かす分には痛みにくい特徴があるみたい。

診療科は整形外科ではあるものの、整形外科でできることはステロイド注射による痛み止めであり、回復に向けた特効薬はなく、場所が場所なだけにギプスもできないそう。

前回のブログにも書いた通り、骨盤が開かないように骨盤ベルトで固定し、ズキンとならない程度に動くことが回復への道のり。

回復のバロメーターは、前回のブログに記載した１から９の項目。

私は毎朝、この項目で前日との変化の確認を行って、微々たるものでも着実に回復している手ごたえは感じ、メンタルが上がるように努めた。



そんな闘いの中、便通が悪く、下剤がプラスされる

お手洗いまで片道３０分・・・

下剤を飲むのが怖い。

察した看護師さんが

「何かあったらナースコールで呼んで！車いすですぐに来るよ！」

と言ってくれたけど、他人に頼るのがものすごく苦手なこの性格・・・

いざ、下剤を服用。効果が現われるまでドキドキしながら待つこと４０分・・・。

来た！点滴台をもって横歩きで、”絶対に失敗しない”と心の中で延々と繰り返しお手洗いへ向かう。
焦ってしまい、時々歩幅が大きくなって激痛に見舞われる。
でもお漏らしは絶対したくないとプライドが勝る。

片道２５分でお手洗いに到着・・・昨日より５分早く動けるようになったーーー

２０１６年１１月５日　恥骨結合離開になってから２日目の出来事でした。