健康維持のためにも、手軽に栄養補給できるサプリメントは便利なアイテムです。
サプリメントは食品なので、数種類を一度に飲んでも、通常は問題ありません。
しかし、商品によって、成分の含有量に違いがあるため、選び方には注意しなければなりません。
例えば、ビタミンA、C、E、Kなどの脂溶性のビタミンは、
「油に溶けやすい性質をもっているため」脂質の吸収を抑える作用が期待できる成分と
一緒に摂ることで、その栄養素の吸収率を低下させる可能性もあります。
このように、同時に摂取することで体へ吸収されにくくなる組み合わせの場合、それぞれのサプリメントの摂取時間をずらすなどの工夫が必要になります。
また、骨や歯の形成に欠かせないカルシウムは、マグネシウムとのバランスが重要とされる成分です。
カルシウムとマグネシウムは、2:1のバランスが理想とされており、そのバランスが崩れると、カルシウムが過剰になり過ぎて、健康に悪影響がある場合があります。
特に、日本人はマグネシウムが不足しやすいと言われているため、
カルシウムのサプリメントを摂るときは、マグネシウムも意識した方がいいでしょう。
カルシウムとマグネシウムについて詳しい内容は、
・カルシウムが本当に必要な理由は?牛乳だけじゃまかなえない!?
・マグネシウムは様々な働きを持つミネラルです!!
の記事でご紹介しています。
相性の良いサプリメントは?
「サプリメント同士の飲み合わせ」と聞くとネガティブな印象がありますが、
逆に相性のよい組み合わせもあります。
例えば、コラーゲンは体内に入るとアミノ酸に分解され、
再度合成されて吸収されるのですが、その際、ビタミンCが必要になります。
そのためコラーゲンを摂る時はビタミンCも一緒に摂るとよいとされています。
また、鉄分はビタミンCやマンガン、コバルトなどのミネラルと同時に摂取することで
吸収効率がよくなると言われています。
マンガン、コバルトなどは微量な元素で、体にとって欠かせないものです。
体内では適切な量に調整されて使われる成分なので、過剰摂取には注意が必要です。
健康維持や増進のために利用するのが、サプリメントです。
効率的に吸収できるように飲み方を工夫するといいですね。
成分の重複にも注意!注意したいサプリの飲み方
1つのサプリメントが1日に推奨される摂取量を十分に含んでいる場合、
その他のサプリメントを同時に飲むことで成分が過剰になってしまうことがあります。
栄養成分の不足は良くありませんが、過剰摂取も体への負担になる可能性があるため、
サプリメントを複数飲む場合には注意してください。
例えば、カフェインは、過剰摂取によって興奮作用が強く出たり、
心臓への負担になったりすることもあります。
また、脂溶性ビタミンと呼ばれるビタミンA、D、E、Kなどのビタミンは
身体に蓄積されやすい性質があります。
体内で脂溶性ビタミンが過剰になると、骨の成長不良や肝臓への負担などの健康への
リスクがある場合があるので注意が必要です。
一方、水溶性ビタミンのビタミンBやCは、過剰に摂取しても尿として体外に排出されるため、
比較的心配はないとされています。
ビタミンについて気になる方は、こちらの記事もおすすめです。
不規則な生活で偏りがちな栄養素”ビタミン”で健康に!
また、ミネラルも健康維持に欠かせない成分です。
ミネラルの摂取には、年齢、また性別によって適正な範囲があり、
その範囲内で飲む分にはミネラルは有効に働きます。
しかし、過剰に摂りすぎると健康に悪影響を与えることがあります。
女性の方はホルモンバランスへの注意も大切です。
女性ホルモンを補うサプリメントは、過剰に摂取するとホルモンバランスを崩し、
生理の機能や消化器に影響を与えることがあるため、
成分の重複には十分気をつけましょう。
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