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2020年06月27日
アイリス戦記 序章 列島揺れる
これは、日本海の中心にある島の物語。
島の大きさは、北海道より少し大きい9万㎢。
島の名は、「アイリス島」
その名の由来は、不明である。
島は、とても豊かで資源や食べ物に困ることはない。
ただし、島は、5つの勢力に分類されそれが役割を持っている。
その均衡があることで島が保たれている。
1つ目は、炎の国。島一番の国領を保有し、資源なども豊富に蓄えている。
国王、「グレン・フォード」が管理する国、「グレン王国」
その国の人々は、信義に厚くみんなで手を取り合い助け合って生きている。
2つ目は、水の国。島内で多数の科学者や軍師などを輩出する島一番の知能大国。
国王、「グレイ・ベイ」が管理する国「グレイ王国」
その国の人たちは、勉学に励みたくさんの策士が生まれている。
3つ目は、木の国。たくさんの資源を生み、武器も多数製造する島一番の発明大国。
国王、「ゲイル・ガイ」が管理する国「ゲイル王国」
その国の人々は、武器商人として他国に雇われる方が多く生まれる。
4つ目は、光の国。多数の魔法使いや賢者などを輩出する島一番の魔法大国。
国王、「ボルト・ガイ」が管理する国「ボルト王国」
その国の人々は、魔法のさらなる進化を求めて新術が生まれる。
最後、5つ目は、闇の国。5ヵ国の中で一番の戦闘気質を持つ戦闘大国。
国王、「イビル・イン・ライト」が管理する国「アビス王国」
その国の人々は、武力こその正義の意志が強く常に確執が生まれる。
平和協定が結ばれたことで中間管理を行う国。五か国の中心に位置し、
様々の利点を生かし、5か国を監視している。
皇帝、「カイザー」が管理する国「調和共国・アイリス」
この5か国と中間管理国によって均衡が保たれている。
かつては、国など存在せず荒れ果て戦争が絶えず行われていた。
その戦争を止め、5つの国を創設したのが今の国王たちであり、
その中立を管理することで平和が保たれていた。
その、平和な島にいま問題が起きようとしている。
アイリス島に目を付けた日本政府。
政府は、島が資源豊富であり、島の周りにも捕獲しきれない魚の数々。
その豊かな島を占拠し、国益にしようとたくらんでいた。
とある日本列島での話…
99代内閣総理大臣の任期が終え、選挙が行われた。
激闘の末、記念すべき100代内閣総理大臣に就任した、改革日本党の総裁・日本泰作(ひのもとたいさく)。
彼は、度重なる日本経済の悪化と少子化を改善するため改革案を打ち出し、成功に導いてきた。
まず、消費税を任期期間の4年間廃止を提案。当然、与野党から大バッシングを食らった。
しかし彼は、反対派の意見を論破して見せた。
「日本は、バブル崩壊を迎えてから長期のデフレを迎えた。その最大の要因は、消費税が該当する。消費税が導入されてから国民の消費は落ち込み始めた。さらには、税が増えれば、国益は、潤うはずが事業税、所得税などの収支が減り、±の収益状態となった。それからさらにパーセンテージが上がっていき、国民は貧しくなる一方である。私たち、国会議員は血税からお金を貰っている。そのお金も、私たちは年々上がっていっている。国民の期待にこたえられるような仕事ができているであろうか。私はこれからだが、任期が続いているかたは、自分に問いかけてみてはいかがでしょうか?自分が国民の立場だったらなぜ、こんなに苦しいのだろうか。国民の代表なのだから、それに応えてくれないのだろうか?僕はそう思います。」
その言葉に、議員の人間たちは絶句した。
その後、消費税4年間廃止案は可決された。ただし、税収が回復したら低税収で戻す条件付きとして成立した。
消費税軽減案可決後は、国会議員70歳定年制度と人員削減案を提出。
それに関しても、反発はあったが日本総理は論破し可決した。
従来の人数の20%をカットし、定年制度を設けた。
それにより、国債は純益を取り戻しつつあった。
しかし一定数までは回復するが、黒字まで戻す決定打がなかった。
そこで、日本総理は日本海に浮かぶアイリス島に目を向けた。
東京 万波町 万波ビル
この万波ビルは、都心の中心部における超高層タワービルで60階建て、地下が5階まである。
そのビルは、99代内閣総理大臣・万波太陽によって建設された。
国が管理をする第二の国会と言ってもいい施設である。
日本総理が所属する改革日本党はそのビルを事務所として拠点に置いている。
そのビル地下5階にて、緊急幹部会が行われる。総理の招集にて…
万波ビル 地下5階 会議室
国務大臣 兼 改革日本党 顧問 大平正信
内閣官房長官 兼 改革日本党 副総裁 真島時風
内閣総理大臣補佐官 兼 維新大和党 代表 野上正和
副大臣 兼 新撰開化党 代表 近藤正弘
内閣総理大臣補佐官 兼 改革日本党 幹事長 焔凌之介
法務大臣 兼 維新大和党 副代表 大西肇
厚生労働大臣 兼 新撰開化党 副代表 黒沢真一
経済産業大臣 兼 改革日本党 幹事長代行 大島吉宗
日本総理
「この度は、お集まりいただきありがとうございます。」
大平国務大臣
「総理、何の緊急会議ですか?」
日本総理
「今回は、国益を上げるための提案したいと思います。」
近藤副大臣
「ほう、どんな案でしょうか?」
日本総理
「この度、日本海に浮かぶアイリス島をわが日本で管理したいと思っている。」
焔補佐官
「!」
野上大臣補佐
「なぜ急にあの島を手に入れたいと?」
日本総理
「あの島は、日本海に浮かぶものの国際的にはどこにも属さず、中立した島となっている。
しかし、あの島は日本領域に浮かんでいる。その、島を買い取って我が国の利益となるものを手に入れたい。
そう考えている。あの島には、他国に貿易を行える資源や穀物、動物などが一つで補えてしまう。あの島を手に入れれば、この国は再び景気を取り戻せるのではないか?そう考えている。どうだろうか?」
黒沢厚生労働大臣
「確かにあの島を日本のものにできれば、純利益はアメリカを超える経済大国になれるかもしれません。
ただ、あの島の者たちはあのロシアやアメリカですら侵略を試みようとして撃退されたくらいの者たちがいる島ですよ?わが国の人間たちで太刀打ちできるのでしょうか?」
日本総理
「確かにそうだ。そうなれば、武力行使もやむを得ないだろう。
少なからず、打撃を受けることは間違いない。念には念を入れてアメリカにも手をまわしておきましょう。
それでどうでしょう。」
大島経済産業大臣
「まあーそれなら何とかなるでしょう。」
日本総理
「それにあの島のアビス王国に封書を送って協力を要請している。返答待ちですが…」
真島官房長官
「あの島の方に、協力してもらえるなら100人力ですね。」
日本総理
「では、異論はないようですね。この案を次回の国会で閣議決定できるように持っていきましょう。
それでは解散ということで。」
各位、解散していった。
そんななか、一人の議員が苦悶の表情を浮かべ、額に手を当て何かをしている。
焔補佐官
「あ、オネストか?大変だ。近々本国からアイリスに兵隊が送り込まれる。
しかも、今回はアメリカにも協力を促すようだ。さらに、アビス王国と手を組んで島を占領する気でいるらしい。各国、アビス以外に準備するように伝えてくれ。」
オネストという人物
「かしこまりました。総帥。こちらには戻ってこられるのですか?」
焔補佐官(総帥?)
「いや、こっちの業務がある。そっちに、進行するときに一緒に同行できるように頼み込んでみる。
すまないが、そっちは、ゼファーやサスケ、父さんたちとともに防衛準備を進めてくれ。頼んだ。」
オネストという人物
「かしこまりました。戻るときまでお待ちしています。」
通話が切れ、焔補佐官は会議室を後にした。
彼の名は、リョウ。本作の主人公である。
焔凌之介というのは偽名で、アイリス島グレン王国の最高幹部・総帥兼国王代理を務める。
グレン王国兵隊学校を、首席で卒業。周囲からは「紅龍」と呼ばれ、恐れられる。
学校を卒業して弱冠16歳という若さで、異例の特例出世を果たし、現在の役職に就いた。
(本国では、総理大臣レベルの役職である。)
現18歳で、本国では魔術を使って年を取った姿で本国から攻めるという気を察知して潜入捜査をしている。
今回その行動が実った。
リョウ
「さて、国会は明日だよな。前回の総理大臣と違って今の総理は、可決するして施行まで2週間でできるようシステム化したから。向こうは、準備間に合うと思うんだけど、アビスが気になるな…」
これから、アイリス島で戦争が起こる…
敵味方双方で犠牲を出さないために天才策士の知能が試される。
続