17日の兵庫県知事選挙で再選を果たした斎藤元彦知事に対し、パワハラ疑惑を調査する兵庫県議会の百条委員会が18日に開かれ、来週25日に予定されている証人尋問への出頭要請が正式に決定しました。百条委員会では、元幹部職員からの告発に基づき、斎藤氏の行動や公益通報者保護に関する対応について追及する予定です。
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### **百条委員会の動きと調査進展**
18日午後、兵庫県庁で行われた百条委員会では、今後のスケジュールについて議論されました。委員会では、元幹部職員による告発文に記載された7つの疑惑について、証人尋問で斎藤知事に説明を求めることを決定。また、公益通報者保護や県政における適正な対応についても質問が行われる予定です。
一方で、調査報告の取りまとめを「年内」としていた当初のスケジュールについては、慎重な対応を求める意見もあり、延長が視野に入っています。
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### **非公開尋問と音声データ流出問題**
百条委員会の奥谷謙一委員長は、選挙前の10月24・25日に行われた非公開委員会について、「知事選に影響を与えないため」と非公開の理由を説明。しかし、その際の音声データが外部に流出し、県議会の信頼を揺るがす問題となりました。奥谷委員長は「県民にお詫び申し上げる」と陳謝し、流出対策を強化する方針を示しました。
非公開尋問で発生した片山元副知事の発言遮りについても、「個人のプライバシーを保護するため」と釈明しました。
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### **ネット中傷と家族への影響**
奥谷委員長は会見で、選挙期間中にインターネットや街頭演説を通じた激しい批判を受けたことを告白。「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏による自宅前での街頭演説では、「引きこもってないで出てこい」といった発言があり、奥谷氏の母親は安全のため避難を余儀なくされたといいます。
さらに、百条委員会の調査に携わる竹内英明県議も、家族への言葉の暴力が原因で議員辞職を決断したことが明らかになりました。家族の精神的負担が極限に達したとして「政治の道を退く」と述べた竹内氏に対し、同僚議員からも「ネットの暴力が政治を歪める」との危機感が表明されました。
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### **委員会は調査継続を決定**
奥谷委員長は「県民の信頼回復のため、粛々と調査を進めることが重要」と述べ、引き続き調査を進める方針を強調しました。25日の証人尋問が行われれば、今回のパワハラ疑惑に関する真相解明が本格化する見通しです。
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