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2017年12月23日

世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語 ダニエル グリーンバーグ (著)

こんにちは、ひろこです
アラフォー主婦です
年を重ねるとともに、教養も身につけたいなぁと、
日々 ひたすら本を読んでいます。


今回はコチラ

世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語
単行本 – 2006/4/1
ダニエル グリーンバーグ (著),‎ Daniel Greenberg (原著),‎ 大沼 安史 (翻訳)



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サドベリースクール。
デモフィラテックスクール。
子どもたちの自主性を大切にしている学校です。

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日本にも何校かあります。
強制的に教育を受けることはなく
学校のルールは民主的に話し合いで決める。

読んでいて、気づかされることが
本当にたくさんありました。

序章より>>
教育観には二つある
<教授>と<自然な子供の成長>

どうやって<自然な子供の成長>の中に
教育が入り込んできたのか・・・

産業革命以前、子どもたちは
「子ども」ではなく「人」としてコミュニティにいた。

ロミオとジュリエットのジュリエットは13歳だった。
シェークスピアの時代、13歳の少女が真剣な恋に陥ることは
常軌を外れたことではなかった。
今の私たちが13歳の恋愛を見てたなら
初心(うぶ)だと感じることだろう・・・

教育=子どもたちをコントロール。
読み書き計算が大事なことだと思い込ませる

などなど。




算数>>
あるとき、サドベリーの子12人が、
公立学校で6年間かけて学ぶ算数を
たったの半年間(30分×週2回)でマスターしたそうです。

著者が驚いて、喜んで
数学の教育の専門家にそのことを伝えたら
全然驚いてくれなかった。

彼が言うには
「教科それ自体は別に難しくない。
何が難しくしてるかというと

嫌で嫌で仕方ない子どもたちの頭に
無理やり教科を詰め込んでいくやり方のせい。

毎日毎日、何年もの間ずっと
少しずつハンマーでたたき込んでいけば

さしもの子どもたちも
いずれ覚えるだろう、というあの教え方。」

「私たちがなすべきことは、子どもたちが求めたとき
求めるものを与えること」だそうです。

いろいろなことに熱狂し、没頭し、夢中になった
いろいろな子たちのエピソードを
紹介してくれています。
(ぜひ読んでみてください。)


リーディング>>
字を読み始めるのタイミングは
子どもによって違っていい。

字を覚えるのが遅かった子が大きくなって本の虫になることもあるし
早く字を覚えても、大きくなってからめったに本を開かない子もいる。

「書かれた言葉こそ現実世界の謎を解く知識への鍵であることを子どもたちは理解する」
「好奇心の導きでそのカギを手に入れようと願ったその時、ひたむきに鍵を我が物とする」

サドベリーでは10歳12歳で、まだ読み書きができない子もいる。

しかし、いつの間にか読み書きできるようになっているし、
後になってみれば、そんなオクテだった子とは誰も気づかないし想像もつかない。


年齢ミックス>>
現実の世界で人々は、年齢別に、
一年の違いで分けられて生活してるわけではない。

子どもたちの自由にさせておくと、子どもたちはミックスする。
自然とまじりあう、ふつうの大人たちのように。

年齢ミックスの項で
「ブナの木」というエッセイが紹介されています。
「わたしたち大人はともすれば、自分たちのことを物識りだと思ってる。
そして、子どもは学ぶべきだし、教え込まれるべきだと考えている。
それこそ大きな間違い。」ということを、書かれています。

そのエピソードに、ちょっと感動して涙がジワリ。
子どもたちと過ごしながら、こんな風に
「見た」という体験をしたいなぁ。
エッセイ、ぜひ読んでほしいです。




>>釣り
>>ライブラリー
>>時の流れに
>>学び
などなど もっとたくさんのことが紹介されています。

遊びこそ学び。

その時その時のはやりがあり、
そして消えていくブーム。

のめりこみ、飽きていく。

長く人気だったという
リスク というボードゲーム。
興味あります。

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また、世の中で大事件が起こったとき
リアルタイムに、みんなでテレビにかじりついて
議論する。

普通の学校に通っている子たちは、
アメリカを揺るがす歴史的な事件が起こっても
日中、授業を受けている。

今、まさに、テレビで討論されていることについて
生で感じて議論することと

数年後、教科書に載ってから
勉強すること。

この差。

なんの縛りもなく、
興味が向いたことに
全力で取りくむ。


後半では、
サドベリーで育ち、巣立っていったOBたちの
サドベリーへの想いや、実際どんなふうに自分が感じているか
彼らの言葉で紹介されています。

いっきに読めました。
すごくすごく面白かった。
(^^)
なんだか、普通の学校がマヌケに感じてしまいました・・・

サドベリーは一般的には受け入れられにくいのでしょうか。
勉強しない学校だなんて・・・!!
って思ってる人々に、ぜひぜひ読んでもらいたいです。
納得しかなかった。

こんなに面白いのに、
市内の図書館にはなかった〜☆

面白さを伝えきれないまま
オシマイ。
ありがとうございました。


世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語

ダニエル グリーンバーグ 緑風出版 2006-04-01
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タグ:サドベリー
posted by ひろこ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育学
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