太陽の沖縄

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　翌朝になりました。起きたら、まずやる事があります。

そうです！よくわかりましたね！正解はこちら・・・

「ユースホステル式毛布のたたみ方」で毛布をたたむ事です。

私は毛布をたたみ終えると洗面所に向かいました。

「おはようございます！」・・・「Good morning!」

だれかれともなく、朝のあいさつが交わされます。

みんな昨夜のミーティングで会っていますので、とてもフレンドリーな気分で

挨拶することができました。

食堂に行き朝食をします。例によってセルフサービスです。

もう面識があるので、自分の好きなテーブルで相席して、みんなと食事します。

「今日はどこに行くんですか？」「僕は今日観光バスで南部戦跡めぐりの予定です。」

とか会話しました。

食事が済み天気がいいので、玄関の外に出てみました。

バイクが三台あって人が数人集まっていたので寄ってみました。

「ツーリングしてるんですよ！」と、そのバイクの持ち主が言った。「へ〜、何処から

こられたんですか？」と聞くと・・「北海道！」・・「え！〜〜〜！」

私には想像もつかないので、そのあとの言葉を失いました。

私はそろそろバスターミナルに行く準備をしました。

「じゃ〜、行ってきます！」国道５８号線に出て明治橋を渡れば、すぐバスターミナルです。

「え〜と、琉球観光バスの南部戦跡めぐりコースはこのバスですか？」とバスガイドさんに

たずねると「ハ〜イ！予約券を拝見します〜。」・・「あ、えっと、これです。」・・

「ハ〜イ！お一人様ですね〜、お好きなお席にお座りくださ〜い。」「ど、どうも」

ガイドさんの流暢なしゃべり方に、なんか変に私の方が緊張してしまった。

私は一番後ろの端の席に座ると、ガイドさんさんがすかさずニコニコ顔で

「そんなにはじっこでいいですか〜？もっと前の方でもいいですよ〜。」

「あ、あ、いいんです。はい、ここで」・・座席に腰を降ろすとやっと落ち着けた。

天井から吹き出るクーラーの冷気で顔の汗を飛ばしました。

「なに上がってるんだオレは・・・」

心の中でそう呟きました。



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　楽しい沖縄の初日も、早くも過ぎようといています。

ユースホステルには消灯時間があるのです。（現在もあるかは確かめていません。）

少なくとも、私が行った頃はそうでした。

「そーだ、毛布のユースホステル式たたみ方をおさらいしとかなきゃ！」

その後、電気を消してベッドに入りました。

電気を消した後、外の灯りが窓からかすかに差し込んで静寂が訪れます。

一息ついて、色々と頭の中で思い出したりしました。

私は一人ぼっちの寂しさを紛らわすため、携帯ラジオを枕元に忍ばせています。

NHKラジオだったでしょうか？・・・聞こえてくる歌がありました。

「まわれ、まわれ、二色の独楽よ・・」井上陽水さんの唄が、ジーンと胸に来ました。

初めての異郷の地で、・・一人ぼっちの暗闇の静寂のなかで、・・

こんなシチュエーションであの唄が流れてきたら・・・

今でも昨日の夜のことのように、忘れません。

唄は言霊ですね。時として、魂を揺さぶるんですね。

センチメンタルになったり、ノスタルジーに浸ったり、夢を見させてくれたり、

旅にも色々ありますが、一人旅って、何故かセンチメンタルジャーニーですね。

でもね、「こま」って、独りで楽しむって書いて「独楽」

あなた様も、どうですか？、一人旅なさっては・・・

「今夜もいい夢見てください。」




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国際大通りの探索をほどほどにして、今日はユースホステルに戻って夕食をとる事にしました。

ユースホステルに戻ると、ギリシャから来たバックパッカーや、フランスから来た人、愛媛県、大阪

北海道から来た人、バイクツーリングの兄さん達など、色んな人が来ていて、

ちょっとした、カルチャーショックを受けます。

でも、みんな私と同じかそれ以上のカルチャーショックを良い意味で受けに来ている様なものです。

実は、このユースホステルで働いている人達も、春休みを利用してのアルバイトや、沖縄が気に入って

しばらくここで働いている人もいます。

だから、みんなが国を問わず協力的で、すぐ友達の様に話し合いが始まります。

フランス語、ギリシャ語、出来なくて当然！

相手も日本語出来なくて当然！でいいのです。ちょっとした英語であとは、ジェスチャーです。

中には英語力が多少ある人が手伝ってくれたり、なんとかコミュニケーションできちゃいます。

夕食後には、簡単なミーティングとレクリエーションがあります。

ミーティングとは、この沖縄で滞在するうえでの注意点や簡単な方言を教えてくれます。

例えば、沖縄はハブが国際通りにも出る事があって交番のお巡りさんはハブ取りの名人？

だとか。

浜辺で10分以上日光浴すると、全身やけどで命の危険があるとか？（本当です！）など、

楽しく教えてくれました。

レクリエーションは、椅子取りゲームなんです。これは、簡単で人種問わずエキサイトして

楽しかったです。

みんな、初対面だけども、みんなすぐ仲良くなれました。


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私は、バスターミナルで市内観光バスのルートをチェックしました。大きく分けて南部、中部、北部

の３コースでした。南部は主に戦跡めぐり、中部はリゾート、北部は離島や自然めぐりのような

カテゴリーに別れています。

私は初めて沖縄を訪れお世話になるので、慰霊の気持ちを持って、まずは南部戦跡めぐりコースを

明日予約することにしました。予約を済ませ、国際通りに足を向かわせました。

沖縄県警、県庁前を通ります・・「パトカーがアメ車だ〜！１０数年前の本土もアメ車が多かった

けど・・」少し進むとニギヤカな通りに出た。

ここがいわゆる「奇跡の１マイル」と称される「国際大通り」です。道の両脇にたくさん土産物屋

やレストランなどが立ち並んでいます。そして、中程に一際目立つ展望台のあるデパートが見えました。

見覚えのあるロゴです。「三越！？・・、」間違いなく三越デパートです。沖縄にあるなんて思いも

しませんでした。デパートの中へ入って自動ドアが開くたびに強い風が吹き込みました。

店員さんたちは、その度に腕組みして「お〜！さむ、さむ〜」をしています。

私はとっても暖かくて気持ちがいい位なのに、それを見て体感温度差がある事に気付きました。

「そうだ、デパートの食堂なら東京と同じラーメンが食べられるだろう。」と思って食堂に行き

ショーケースを見て探しましたが、隅から隅まで何度見ても有りません。たった１つ五星ソバと

書かれたラーメンドンブリのサンプルがあったので、頼んでみました。

いわゆる、中華料理店の五目ソバのようなものを想像してましたが、出て来たものはそれとも

違っていました。はっきり言うと今迄見た事も食べた事もないものでした。これ以上表現出来ないので

おしまい。食事して外に出ると大きな市場のアーケード街がありました。

今では、誰でも知っている「公設市場」のあるアーケード街です。ここにも、色々なものが売られて

います。土産物、輸入雑貨、青果、野菜、生鮮品、乾物、衣類などなど生活必需品はここでそろいます。

そして、安かった。私はパーカー万年筆スポイト式のインクタンクの付いたものがすごく気に入ったので

なぜなら、本土に絶対売ってないと思ったから迷わず買いました。

実際にいい買い物でした。それ以来永く愛用し使い心地が最高に良かったのを覚えています。




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那覇港船客待合所で一息ついて、ユースホステルへ徒歩で向かいました。

「ちょっと待った！・・街の様子がなんか変に感じるぞ。」

そうです、私が初めて沖縄に行った頃はアメリカと同じく右側通行なんですね。

違和感を覚えつつ、道幅の広い国道５８号線を渡って国場川の橋を渡ると、奥武山（おうのやま）

公園がある。そこにユースホステルがあります。現在も沖縄国際ユースホステルとして建物も立派

になっています。私が行った当時は簡素な建物で、周りには野球が出来るくらいのグランドがあった

だけだと覚えています。現在ではその横に読売巨人軍のキャンプ球場として有名な沖縄セルラー

スタジアム那覇があります。さらに、陸上競技場、テニスコート、プール、武道館、弓道場、さらに

護国神社や公園、ゆいレール（モノレール）の奥武山公園駅まであります。

さすがに４０数年の歳月を感じずにはいられません。

さて、もう一度４０数年前に戻っていただきますね。

私はユースホステルで宿泊手続きを済ませて、荷物を置いて早速那覇の街に探検に出て行きました。

国道５８号線に出て国場川に架かる明治橋を渡ります、広い道幅と右側通行そして一際目立つ

ジョニーウォーカー（ウイスキー）の巨大な立て看板や見通しのきいた直線道路が、どこかアメリカン

な雰囲気を感じます。明治橋を渡り終えてすぐバスターミナルがありす。ここから沖縄南部、中部方面

への路線バスや定期観光バスなどが集中しているところです。沖縄は車社会なので、鉄道がありません。

ですから、当時高校生の私は車の免許もありませんので、唯一バスが頼みの綱だったのです。

話を少しだけ現在に戻しますが、ゆいレールは首里駅から浦添方面まで延伸されるようです。

さらに、便利になりますね！また、沖縄に鉄道は無いですが、実は昔はあったらしいですよ。

そして、これから名護方面まで鉄道軌道を作ろうという機運もあるようです。

どのような鉄道のスタイルが理想的なのか、そのための県民の意見調整も行われているようです。




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船はさらに沖縄本島を横目に本島北部から南部へ向け進む。「ようこそ、めんそ〜れ〜！」

と島が、船の私たちに語りかけているようにも思えました。

中部の本部や向かいに佇む伊江島も「めんそ〜れ〜！」と声をかけてくれたような気がした。

しばらくして、船のエンジンの音が変わった船の心臓もほっと一息つくように穏やかな音になった。

「皆様〜、本船は約３０分程で那覇港へ入港いたします。どちら様もお疲れ様でした、下船準備を

されます際に、お忘れ物のございません様、今一度お確かめ願います。

この度はご利用頂きまして誠に有り難うございました。・・にふぇーでーびる」

那覇の市街地が見えてきました。ビルなどが港の近くに建て込んでいるのが見えます、まるで模型

のようです。港の中までエメラルドグリーンの海です。船のデッキの高さはビルの５階位なので、

市街地が模型のように見えましたが、いつの間にか目の前に近づき車や人が行き交う姿まで見えます。

いよいよ船は那覇港に接岸しようとエンジンの音が「ドドドドー、ドドドドー」と時折鳴ったり

色々作業の音も忙しくなってきました。

私はまだデッキにいますが、かなりの人が下船準備で船室のほうに戻っています。

私はたいした荷物を元々持って来ていませんので、バッグ一つ持ってでるだけです。

遂に接岸しました。タラップが掛けられました。

「皆様ぁ〜！お待たせいたしました。タラップを降りる際はお足下にご注意ください。

押し合わず、前の方から順々にお降りねがいま〜す。」

私はタラップを降り、港のコンクリート地面に足を降ろしました。

「地に足が着いてるのに、体が揺れている。」長い船上生活で三半規管がそうさせているのだ。

そして、船客待合所へと向かって行くと、「シークワーサージュース」と書かれたポスター

とミキサーが目に留まった。「これをください！」ウイ〜ンガラガラ〜「は〜い、どうぞ！」

すごくいい香りがした。「冷たくて、な〜んてうまいんだ！」

沖縄に着いて初めての飲み物が・・・「シークワーサージュース」だった。





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その日の夜もデッキに出てみた。船は闇夜の中を白波をたてて、すべるように進んでいた。

遠くに灯台の灯りが「ピカッ！・・・ピカッ！」と光っているのが見えた。

「あれは・・どこの岬だろう？・・」などと、心の中でつぶやいていた。

「ずいぶん遠くに来たんだなあ・・」と改めて考えていた。やはり、船旅というのは、それなりの

良さがあると思います。

そして、いよいよ翌朝２等船室にアナウンスがあった。

「皆様ぁ〜、おはようございます。船長の◯◯です。

間もなく当船は与論島の沖合を通過いたします。

海の色も空気も次第に南国めいてまいりました。

幸い天気も良く陽の光も暖かく感じられます。

どうぞ、よろしければデッキへ方へお越しになりご覧下さい。」

そう言われてみれば、さっきから２等船室の空調は冷房が効いて来たように感じてた。

デッキに上がると、昨日と打って変わって眩しい位に明るく、海の色がみどりがかって、

包み込まれる様な生あったかさの空気を感じた。

私は、舳先に向かった。「もう沖縄はこの先に見えてくるはずだ！！」

かねてからの「未知の島」が、やっとこの眼で確かめられるんだ。

急激に気持ちが高ぶってきたのを覚えています。

・・・「あ！」「もしかして、・・何か見えて来た・・」遂にその時が来た様です。

そうです、沖縄本島の北部の突端が目の前に悠々と私の眼に焼き付きだしたのです。

右から左へと「やんばる」の、その鬱蒼とした原生林が「正に悠々と・・・」

私の口は半開きのまま、ポカーンと見入るだけでした。



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朝食後船室に戻り沖縄のガイドブックを読んだり、ユースホステルのマナーを読んだりしてました。

ユースホステルは初めての利用でした。世界中からバックパッカー族とか来るそうです。

毛布のたたみ方も共通である様です。セルフサービスの夕食時は食後にその時の宿泊者が集まって、

ミーティングやレクリエーションをする企画もあります。何でも自発的に世界中の人と交流すること

に意義がある様です。単なる安宿ではなく、ちゃんとした「理念」をもって運営されています。

沖縄に行こうと思わなければこういう施設団体に出会うこともなかったと思いました。

そうこうしている間に、船の揺れも収まって来た様でしたので、外の景色を見にデッキに向かいました。

デッキに出てみると、別世界が広がりました。遠くに本州の陸地が見えていました。

海の潮風が気分を爽快にしてくれました。船の下を見るとイルカたちが一緒に伴走する様に楽しげに

泳いでいるのが、なんとも微笑ましい光景です。

私は船の舳先に向かいました。まさに、進路を沖縄に向けてどんどん進んでいます。

その舳先にもたれ髪をなびかせている女の子がいました。

近づいてみると、昨日の夜ホールでジュークボックスを聴きにきた南沙織似の子でした。

「こんにちは〜！昨日ジュークボックス聴きにきた子だよね。」と声を掛けるや否やにこにこしながら

「こんにちは、昨日レコード聴かせてくれてありがとうございました。」とお礼されました。

聞いたところ、浦添市の中学校の修学旅行だそうだ。その後もしばらく一緒に写真を撮ったり

沖縄や東京の話などしました。


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　翌朝は、凄いシケで目が覚めたました。壁だけに囲まれた２等船室は外がどうなっているのか目では

分からないですが、体では分かります。エレベーターに乗って一気に１０階分落ちるや否やまた一気に

７、８階分昇っていく感じというか、内蔵をコネクリ廻されているような・・・。

ま、とにかく、酔い易い人は逃げられないし最悪でしょう。

　そんな状況下で、「皆様、只今食堂にて、朝食のご用意ができております。是非ご利用ください。」

と、船内アナウンスがあった。「こんな時にまともに食事できるかな〜？」とも思ったが、おもいきって

食堂に向かった。食堂は１階上に階段を上がって奥に進んだところにあるそうだ。

階段を上がって踊り場に来たとき丸窓から、やっと外の景色が見えた。

丸窓から見えるのは、水平線がまるでシーソーの様に左右に傾いでいる光景でした。

そこへ丁度、船長さんの様な制服を着た人が階段を昇って来たので「だいぶ船の揺れが大きいですが、

大丈夫ですか？」・・・「ふーむ、どうだろうね〜？」と意外な返事がかえってきたので、ぞっと

しました。「普通は船長だったら、安心させる返事を言うだろうに・・」と独り言をつぶやいた。

やれやれ、とにかく食事をする事に、メニューは「ナニナニ定食はA定食,B定食でA定食は売り切れか」

B定食はアジフライだった。「いただきま〜す！」

最初すごく美味しく食べていたのですが、なぜかだんだんのどを通らなくなって残してしまった。

それで良かった、お腹いっぱい食べていたらきっと戻していたでしょう。

逆に言えばよくあの状況で食事したもんだと、今となっては考えられません。


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私の足はすでに晴海埠頭の船客待合所へと向かっていました。

琉球海運の５０００トンクラスの客船で、夕方出港して４８時間の船旅です。

料金の安い２等船室、早い話がカーペット敷きの毛布一枚で雑魚寝です。

飛行機なら２時間４０分のところ、何と４８時間！・・・月曜の夕方から水曜日の午前中迄

乗る事になります。だけど、出港するときは天気が良くて、丁度夕焼け空の東京の街がゆっくりゆっくり

と離れて遠ざかってゆく景色は、今でも美しく思い出します。

都会の街の灯りもいつしか小さく遠くの方へと消え、すでに夜も帳をおろして船のエンジン音と

波を切る音が混じり、エレベーターの上下運動の様な、大きな波のうねりに乗って船は速度を上げて

ゆきました。

　春先の海は結構荒れる事が多いです。すでに２等船室では、洗面器を頭の横に置いて青ざめた顔

をして寝ている人がチラホラ見受けられました。

私は幸い乗り物酔いに強い体質のようで、船内の狭い通路を左右の壁にぶつかりそうになりながら

船内探検をする事にしました。

まだ高校生の私は、自分の歩く姿がまるで酔っ払いオッサンの千鳥足みたいでおかしく苦笑いでした。

　ヨタヨタしてたどり着いたのは、ちょっとしたホールみたいで、ジュークボックスがありました。

「気分転換に聴いてみるかなぁ〜！」「えっ！２００円！！高ぁ〜！」その頃ではラーメン位の値段

だったと思います。「でも、ここで聴けたら最高いい雰囲気だな。さっきの悲惨な２等船室と大違い

だよ！」と一人心の中でつぶやいた。「何にしようかな？・・目の前に南沙織のジャケットがあるぞ

さ〜すがぁ沖縄航路！ぴったしだよ・・ヨシ、これだ！」とまたまた独り言を言っていた。

たしか、曲名は「純潔」だったとおもいます。インパクトのあるいい曲でした。

ジュークボックスの音に誘われて女子中学生のグループが聴きにやってきました。

「あ〜〜南沙織のうた〜！キャキャ〜！」とその場の雰囲気が急ににぎやかになりました。

聞くところによれば、沖縄の中学校で東京へ修学旅行に行った帰りだそうだ。

私はそのときに答えてくれた子を思わず見返してしまった！

その子は南沙織に、あまりにもソックリだったのだ！・・・



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