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2020年07月10日

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第89話

ハンガリー国立バレエ団 エリカとチッラ.jpg

おはようございます、バレエ教師の半澤です!
平日の朝は11時から、夕方は5時20分から、夜は7時から
レッスンをやっております。
土曜日は朝11時から、夕方は6時からです。
日曜日は朝10時から、昼の12時からです。どうぞ宜しく
お願い致します。

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
1表紙.jpg
ルイースと写真.jpg






創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!

2020年12月23日(水)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第89話
ショージは路上の婦人から急遽買った、どちらも
婆ちゃん用のケバケバがおかしい帽子と手編みの
毛糸の靴下を両手にはめ、ジーパン姿にスニーカー。
大きなスノーブーツは恥ずかしいからスウェーデンに
置いて来たのだ。これが大きな間違いだった。
スウェーデンよりもモスクワの方が気温が異常に
低く吹雪いているではないか。前を行く背中が
異様に大きな男性に何気なく付いて行くと、
「あっ!あれは関係者入口じゃないのか…!?」

ボリショイバレエ団の看板スター

「あっ!やっぱりあれは関係者入口だ!…って
事はこの男性も劇場のスタッフなのか…ま、
大道具さんかもな…」その時だった、ふいに
ショージの右横の劇場の壁の方向から、「おいっ、
イレ〜ク!」と大きな声で呼ぶ者がおり、
ショージもその声の主の方を見た。と、それが
あまりにも大声なのでビックリしたのだが、
それよりももっと驚いたのは「あーっ!この人…!」
大きい声で叫んだ男はショージがビデオやテレビで
何度も見た有名なロシア人バレエダンサーの
ユーリー・バシュチェンコだったのだ。

「で、でっけ〜!」190センチを優に越えて
いるであろう。そしてその時、重低音の腸に
響くような唸り声で「ウォ〜ドブレイウートラ…」
(ウォ〜お早う…)とその猛獣のような声を
出したのは、ショージの直ぐ前を歩いていた
灰色のジャンパーを着込んで、頭には熊のプーさん
みたいな面白い帽子を被った声の主を見た途端、
ショージの呼吸が止まりそうになった。

またもや絶句!そのプロレスラーのような背中で
ショージの前を歩いていた男は、なんと世界中の
クラッシック・バレエファンの注目を一身に
集めて、今のヨーロッパ、アメリカ、日本の
バレエ雑誌を賑わせている、ボリショイバレエの
プリンシパル(事実上のバレエ団のトップダンサー)
のイレク・ムハメドフではないか!

観音開きのドアー

観音開きのドアーをギ〜と開けば又、中側にドアー
がありその中間に厚手の生地で天井から幕みたいな
物が垂れ下がっている。これはドアーの外の
マイナス38度の極限の冷温から劇場内の温度を
保つために冬限定で付けられているのであろう。
先にイレク・ムハメドフ氏が入り次にショージが
入り、中側のドアーを通る際にイレクが低く唸る声で
「ズドラストブチエ〜!」(こんにちは)と門番に
挨拶をした。

門番はパッと見た感じで70歳から80歳くらい
までの男性が4人いた。どうして門番が4人も
いなきゃならないのだろうか…?イレク・ムハ
メドフ氏のボストンバッグは意外にも小さめで
質素なバッグだ。ショージのバッグは中型犬が
丸々と一匹入る事の出来るサイズの大き目。

ショージもまるで昔からボリショイ劇場のお抱えの
ダンサーであるかのような顔つきと疲れたような
イレクの声のトーンに似せて「ズドラストブチエ〜!」
とイレクの直ぐ背後にピッタリと付いて行く。
「おっ、やった…通っちゃった!」と脳が反応した
途端…「うわ〜っ!!」
(つづく)
半澤正司写真.JPG
プロフィール写真.JPG


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