2024年11月07日
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第6話
バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
https://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは「バヤデール」から「ニキヤの登場」シーンのバリエーションです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第6話
ショージの目から涙が零れた。「ママ…」眠くなる
時間ではない筈なのに閉じようとする瞼…。ショージには
そのあとフ〜と意識が無くなっていった。気が付いた時は
病院の集中治療室の恐ろしいほど強い光を放つ電光の下の
ベッドの上で裸にされて寝かされていた。白い医療着を
着けた一人の太った看護婦が「あ〜あ〜、この子ったら、
お漏らししているんですよ〜っ!」
ショージはそんな看護婦の無情な言葉に腹が立った。
そして心の中で呟いた。「僕は漏らした事なんか今までに
一度も無いんだっ!」しかし声を出せる気力は無かった。
「誰が好き好んで漏らすもんか…身体がもう言う事を
聞いてくれないんだよ…ああ…また、意識が遠のいて
行く…」白く霞む雲の上を歩いている…「なんて気持ちが
良いんだろう…あ〜、もっと行ってみようかな…向こうは
とっても気持ちよさそう…」
その白いモヤモヤの中に包まれた世界ではとても気持ちが
良かった。白い世界の中を歩いている。もっと気持ち
良さそうな向こう側…その手前に何故だか深い溝がありそう
なのだが、栄養失調で他の子供たちに比べると小さく細い
ショージだった。「軽くポンと飛べばそんな溝は超えられ
そうだな…」そしてその一歩を踏み出そうとした時に
「しょうちゃんっ!それ以上は行っては駄目〜っ!」
普段はとても優しい母が真剣に怒っている様な声が聞こえ
たのだ。
その白い世界とあの溝…それこそ、三途の川…と呼ばれて
いるこの世とあの世を隔てる一線だったに違いない。
その晩、ショージは家の座布団の上で寝かされていた。
怪我や病気をしても入院出来る様な金が少年の家には
なかったからだ。だが何ヵ月か後になってからショージの
家にとんでもなく大きいグランドピアノが届いた。それは
ショージの母が少年を撥ね飛ばした運転手から多額の
賠償金を受け取ったからだ。その全額でこのグランド
ピアノを買ったのだった。
ショージは母親に聞いた。「ママ、凄いね!こんなに
でかいピアノがどうして家に来たんだろうね?」母親は
答えた。「あなたが痛い思いをしたのがこんな形になった
のよ…。さ、これからはピアノをちゃんと習って
一生懸命練習するのよ!」ショージには寝耳に水のような
言葉だった。「げーっ!僕、ピアノ習わなきゃいけないの!?」
これが、ショージとピアノの出会いだった。埼玉県狭山の
お茶畑でチャンバラごっこをしていた、6歳の夏の話である。
(つづく)
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