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ちょっと恋愛話

バレンタインデーまではまだ少し間がありますけど、管理人の恋愛話を少し。

新社会人一年目、私は初めての一人暮らしで、ちょっと寂しい思いをしていました。
知人は大学時代からの女友達がひとり。

駅二つほど離れた場所に住んでたんですが、互いにまだ友人がいないので、よく誘い合っては食事などに出かけてました。

私は約束や時間にはけっこううるさいほうなのですが、彼女はルーズでした。
ルーズというより、ステレオの修理がくるから今日はゴメン、などと約束のドタキャンがけっこうありました。

今日みたいな寒い日だと、仕方なくひとりでラーメンを食べて帰っていた私。

彼女にとって私は気安い友人。ドタキャンしても怒らないで、次もまた付き合ってくれる人。
私にとっては……、まあ同じような気持ちだったと思います。
もし恋人であれば怒りそうなドタキャンの理由でも、身内のように遠慮なく行動してくれるのなら、それはそれで嬉しい、と思っていました。

そして新社会人一年目が終わろうとしていた二月、帰宅すると部屋に一枚のファックスが届いていました。
ファックスは機能としては付いているものの、実際に受信することはほとんどありませんでした。
ファックスの送信者は彼女。
内容は、私のことがずっと好きだというものでした。

私にはその時、別に好きな女性がいました。
以前、彼女が連れてきた友人です。
私がそんな気持ちでいることは、彼女にも、好きになった女性にもまだ言ってませんでした。

その夜、散歩に出た私は、彼女の告白を受け入れることを決めました。
まだ気持ちもわからぬ未知の女性より、自分のことを好いてくれている女性と交際しよう。
私自身、彼女のことは好ましく感じている。

しかし翌朝、目が覚めてみると、気持ちはまた中央に戻っていました。
誰かのアドバイスが、もう少し時間が欲しい、と思いつつ会社へ行くと昼休み、彼女からのケータイが鳴りました。

「昨日ファックス送ったけど、見た……?」
「うん、見た……」

しばしの沈黙。
自分が迷っていることを、正直に彼女に告げてもよかったのではないかと、今でもたまに思います。
しかし、私が口にしたのはモヤモヤした霧の中にあった、無数の言葉のうちのひとつでした。

「ゴメン、君のことは友だちとしか……」
「そう……」

電話はそこで終わり、彼女の声を私が聞いた最後でもありました。
数ヵ月後、別の知人から、彼女が「勘違いしてた。自分が恥ずかしい」と言っていたことを聞きました。

私は他人の気持ちを汲むのはけっこう上手いほうだと自惚れていました。
しかし、全然そうではなかったことを教わりました。

ふとそんな昔のことを思い出したのは、たまたま耳にした音楽のせいです。
LOVE Lily.
切ない歌声が、奇妙に青春時代の一コマをくすぐります。

調べてみたら、「1/fのゆらぎ成分に立証された、女神の声…」ということで、やはり声に何か特別な印象があるんですね。

youtube動画もありましたので貼っておきます。



バレンタインデーを前にして、管理人のオススメです。

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