2016年10月01日
日本の石(国石)として「翡翠(ひすい)」が選定されました
2016年9月24日、日本鉱物科学会は金沢市で行われた総会で、日本の石(国石)として「翡翠(ひすい)」を選定しました。(※国産石のうち、知名度や美しさなど7項目を基に、総会に出席した会員約120人が審査・投票。)
今後、国内外の学会や博物館で、最も日本らしい石として紹介されます。
今回の事業は、学会が一般社団法人化したことを受けて記念事業として進められたもので、事前にインターネットなどで集まった22種類から1次候補の11種類を経て、花崗岩、輝安鉱、自然金、水晶、翡翠の5種類を選定。総会では2回の投票が行われ、71票の翡翠が52票の水晶を上回って選定されました。
選定の理由としては日本で広く産出される石であることや、縄文時代から装飾品として用いられるなど文化的にも重要な存在であることなどが挙げられています。
学会によると、翡翠は深緑色で半透明の石で、とても硬く比重が大きいのが特徴。縄文時代から宝飾品(勾玉)に使われ、新潟県糸魚川市を中心に各地で産出される。新潟県糸魚川市は2008年に市の石に選び、2016年5月には日本地質学会が新潟県の石に選んだ。
学会の土山明会長は、「石は地球の変遷を研究する上で重要な資源だ。翡翠を通じて石に関心を持ってほしい。」と話した。
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