斉藤珠樹のパワーストーンコレクション

ヒンズー占星術では、天体の配置（ホロスコープ）で決まる人間の運命を、占星術師の助言により変更できるとされています。このとき、ナヴァ・グラハと呼ばれる九惑星と、ナヴァ・ラトナという宝石が用いられますが、西洋占星術と異なる最大の特徴は、宝石を選ぶ権限が完全に占星術師にあるということです。占星術師は医師のように、宝石の種類とボリューム（重さ）を決定します。
「医師のように」というのは大袈裟な表現ではなく、インドでは占星術を重要なものと認める「アーユル・ヴェーダ」という伝統医学があり、一般的な医学として皆が利用しているのです。占星術を研究することで、正しい診断、病気の根本原因の究明、適切な処方が可能となり、その人が罹る病気まで予言できると信じられています。現代でも、宝石のパワーをこれほど大切にする文化があるのです。

＜惑星に配された宝石＞
* スーリヤ（太陽）…ルビー
* ソーマ（月）…パール、ムーンストーン
* マンガラ（火星）…コーラル、ゴーメーダ（ガーネットの一種）
* ブダ（水星）…エメラルド
* ブリハスパティ（木星）…トパーズ、イエローサファイア
* シュクラ（金星）…ホワイトダイヤモンド、ホワイトサファイア
* シャニ（土星）…ブルーサファイア、ラピスラズリ
* ラーフ（日蝕、月蝕などの蝕の作用）…パトパラージャ（ｻﾌｧｲｱの一種）
* ケートゥ（彗星）…キャッツアイ