アルルの女(25)
L'ARLÉSIENNE
−−−−−−−−−−−【25】−−−−−−−−−−−−−−−−
Le père disait*:≪Il est guéri:≫ La mére,
elle avait toujours des craintes et plus que
jamais surveillait son enfant ... Jan couchait
avec Cadet, tout près de la magnanerie; la
pauvre vieille se fit dresser un lit à côté de
leur chambre...Les magnans pouvaient* avoir
besoin d' elle,* dans la nuit.
−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
父親は言うのだった。「あの子は治った。」母親は
というと、相変わらず、何かしら不安を感じていて、
今まで以上にその子を監視していた・・・ジャンは
弟と一緒(の部屋)に寝ていた。そこは養蚕室のす
ぐそばにあった; 母は彼らの部屋の隣にベッドを
用意させました・・・蚕は夜中にも世話が必要にな
るかもしれないと言って。
−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−
craintes: (pl) < crainte (f) 恐れ、心配
avoir crainte de ~ : 〜を恐れる
テキストの avait des craintes は crainte が
複数形なので「あれやこれやと心配していた」
ぐらいでいいと思います。よくわからなくて申し訳ない
ですが「不定冠詞」が使われているので、特定できない
「不安感」が伝わるのかなと思います。
magnanerie: (f) 養蚕所、養蚕,
ここでは農家の家屋内にあることになるので「養蚕室」
でいいと思います。
se fit:(単純過去) <se faire
dresser un lit: 「寝床をとる」
se faire + 不定詞: 〜させる、〜してもらう
*pouvaient: <pouvoir 〜かもしれない
*avoir besoin d'elle: 彼女が必要である
avoir besoin de 〜:〜が必要である
−−−−−−−−−−−≪注意≫−−−−−−−−−−−−−−−−−
* Le père disait:よく見る文は Il a dit. ですよね。
複合過去なら「彼は言った。」でいいのですが、
ここはよく見ると半過去形です。繰り返し言って
いた、ということです。
ですからここの訳は「父親は言い続けた」
「ずっと言っていた」というようなニュアンスを
出して訳したほうが作者の意に叶います。
−−−−−−−−−−−≪補足≫−−−−−−−−−−−−−−−−−
テキスト解説によると:
Les magnans pouvaient avoir besoin d'elle:
「蚕のことで用事ができるかもしれない」.
自由間接話法.Elle dit que les magnants...と補って考え
てみる.
cf.Il se sentit fatigué et il allait prendre quelques jours de
vacances. = Ilo dit:≪ Je me sens fatigué et je vais prendre
quelques jours de vacances. ≫
「疲れたようだから、数日休暇でも取ろう」.
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