5巻の続きはお待ちかねの「バレンタイン・イベント」編です。当日編が3話、その後日編が1話。ツイッターで過去に投下された短編(当初はIF世界と思われていた)を、本編にすべて回収するという超絶難度の離れ業をやってのけたので、読者が恐れおののきました。
さて。このマンガは以前にも書きましたが、主人公の市川京太郎君の一人称形式のマンガです。
「僕」が見聞きした情報により構成された物語です。したがって、彼がいない場所や時間のエピソードは入れられないのですが、「伝聞」方式での挿入はOKです。また、「僕」以外の「心の声」(モノローグ)は聞こえるはずが無いので、画面には写りません。画面内のモノローグは、すべて「僕」のモノローグです。
ただし、モノローグだからといって、常に「本心」を述べているとは限らず、ときどき「自分自身にウソをつく」という場面があります。これについては、リアル会話と同じ扱いです。
と、ここまで書いて、じつは例外が少しだけあります。
モノローグはすべて「僕」のもの、ではないパターンです。
管理人が観測した限りでは、2回だけ発生しています。
発生条件は以下の通り。
「僕以外の人物が、僕と全く同じことを同じ瞬間に考えたとき」
その場合、表記は通常の丸ゴシックではなく、明朝体が使用されます。
1回目は2巻のKarte30です。このエピソードでは、冒頭と最後のモノローグに明朝が使用されていますが、これはこの演出をカモフラージュするためにわざと行っています。
本当にやりたかったのは、図書室でのあのコマです。
ちなみにこのシーンは、「その気持ちに気付いた時」であり、「人を好きになった時」ではありません。
そして2回目。
単行本未収録の、Karte73です。
ネタバレのコマをお見せしちゃいます。桜井先生、秋田書店さん、ごめんなさい。
バレンタイン編の中盤クライマックス。 西部劇でいうと、二人のガンマンが対峙して、銃を抜く瞬間。 |
この時の勝負は、市川の攻撃が一瞬速かったため、山田が撃たれてしまいます。
その後の展開が気になる方は、マンガクロスをご覧ください。
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