Wi−Fi整備メド立たず　どうする東京スタジアム　ラグビーW杯全12会場で唯一

Wi−Fi整備メド立たず　どうする東京スタジアム　ラグビーW杯全12会場で唯一



9月20日に開幕するラグビー・ワールドカップ（W杯）日本大会の大会期間中、開幕戦などを行う東京都調布市の東京スタジアム（味の素スタジアム）で、公衆無線LAN「Wi―Fi（ワイファイ）」が全12試合会場のうち唯一整備の見通しが立っていない。スマートフォンやタブレットを通じて情報を入手する外国人の来場者らにWi―Fiは欠かせない通信手段で、利便性が懸念される。 　東京スタジアムでは日本がロシアと対戦する開幕戦、準々決勝2試合を含む最多8試合を行うが、現在は来場者が無料で利用できるWi―Fiはない。スタジアムを所有する東京都は2020年東京五輪・パラリンピックに向けWi―Fiの整備\xA1
を検討しているが、東京都の担当者は「ラグビーW杯の開幕に間に合わせることを議論の前提としていない」と説明している。 　大会組織委員会はW杯で約180万人の集客を目指しており、約40万人は海外からの観客を見込んでいる。災害や観光に関する情報を外国人に提供する上でもWi―Fiは重要だが、組織委やW杯の運営団体ラグビー・ワールドカップ・リミテッドは会場へのWi―Fi設置を義務づけておらず、開催自治体に判断を委ねている。組織委は「自治体の努力により整備が進展することを期待している」としている。 　決勝が行われる横浜国際総合競技場（日産スタジアム）など8会場には既にWi―Fiがある。他の3会場も大会までに仮設を含めて整備する予定だ。静岡県は日本―アイルランド戦など4試合の会場となるエコパスタジアム（同県袋井市）について、当初はWi―Fiを整備しない方針だったが、4月までに携帯電話大手KDDI（au）が設置することになった。大会期間中の県の費用負担は約330万円にとどまるといい、県の担当者は　
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