“異例の流行”インフル猛威 背景にラグビーW杯?(19/10/08)



病院にはワクチン接種を希望する人が殺到しています。今年、異例の早さで猛威を振るうインフルエンザ。感染拡大が懸念される背景には、ラグビーワールドカップの存在がありました。

 都内のクリニックには、インフルエンザの予防接種を受けに来る人の姿がありました。8月下旬からインフルエンザの患者数が急増しています。国立感染症研究所によりますと、最新の患者数は4543人。去年の同時期に比べて4倍以上となっています。
 異例の流行となっているインフルエンザ。その要因の1つと考えられるのが、グローバル化です。折しも、日本ではラグビーワールドカップが開催されて世界各国からラグビーファンが訪れています。ラグビーが盛んなオーストラリアなどがある南半\xA1
球は、冬が終わったばかり。インフルエンザの影響が残っています。ここから来日した外国人観光客らが一緒にウイルスを持ち込んだ可能性があるというのです。また、大勢の人が集まって大声を出したりすることで、ウイルスが飛沫(ひまつ)感染するなど感染リスクが高まるといいます。
 さらに、今なお続く季節外れの暑さがインフルエンザの流行を加速させているといいます。そこには思わぬ理由がありました。
 先月の平均気温は西日本で統計開始以降3位、さらに、東日本では2位と記録的な暑さでした。なぜ、こうした“季節外れの暑さ”がインフルエンザの流行に拍車を掛けているのか。
 厳しい残暑で秋になっても自宅や職場、学校でもエアコンで涼を取ります。新潟大学の齋藤玲子教授によりますと、こうすることによって「インフルエンザが大流行する真冬と同じ環境を作り出している」といいます。部屋を締め切ってエアコンを使っていると、室温はもちろん、湿度も下がります。湿度が下がると、インフルエンザのウイルスは感染力が増すということです。さらに、外が暑いと、涼しい閉め切った室内に人が集まります\xA1
。そうしたところに感染力が増したウイルスを持った人が入ってくる\xA1
と、次々と広がってしまう危険性があるということです。
 グローバル化とエアコンの普及などによって、ウイルスが広がりやすい環境が整ってきてしまっているといえるかもしれません。齋藤教授も「一年を通して、いつでもインフルエンザが流行する時代になった」と警鐘を鳴らしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp・・・続きはこちら⇒“異例の流行”インフル猛威 背景にラグビーW杯?(19/10/08)


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