元サッカー日本代表 塩谷司さん(30)
アラブ首長国連邦(UAE)のサッカー強豪・アルアインに所属し、日本代表として今年1〜2月のアジアカップで、決勝トーナメント進出を決める決勝点を挙げるなどの活躍を見せた。7月には県内で、小学生以下対象の「塩谷サッカースクール」を開校。代表復帰を目指しながらも、「子どもたちは無限の可能性を秘めている。成長のサポートがしたい」と、もう一つの目標が動き出した。
「幼い頃から友達とサッカーをして遊ぶのが好きだった」といい、親に頼み込んで小学2年の頃、小松島市の少年サッカーチームに入団。小学5年で徳島市内への引っ越しと転校を機に別のチームへ。新たなチームコーチの指導は厳し\xA1
かったが、「お前が勝たせないといけない」とまで言ってくれた。「子供心に、そこまで信頼されるのはうれしかった」。チームを引っ張る責任感が生まれると同時に、プロになる夢が本気に変わる転機となった。
大塚FC(現徳島ヴォルティス)ジュニアユースに加入した中学時代からは、プロになるため「成長に必要な行動を考え、実行するようになった」と語る。入学当時約140センチと小柄だった身長を伸ばす食事も勉強。中学3年間で32センチ伸び、徳島商業高入学後は筋力や攻守両面の一対一の強さなどを鍛えた。
高校の選手権大会で全国との力の差を目の当たりにし、県外へ出ることを決意。国士舘大、J2水戸ホーリーホックと進み、J1サンフレッチェ広島で3回のリーグ優勝などに貢献した。初の日本代表入りは14年。「頑張ってきたことが報われた瞬間だった」と振り返る。約10日間の活動で高水準の練習や試合を経験し「もっと代表でプレーしたい気持ちが強くなった。あんなに刺激的で魅力的な場所はない」と語った。
広島時代から毎年、サッカーイベントなどを開いて徳島の\xA1
子どもたちと触れ合う機会を設けてきた塩谷さん。アルアインへの移\xA1
籍直前、徳島商時代の先輩の薩摩将輝さん(32)に「サッカー教室を開きたい」と思いを伝えると、これまでの仕事を辞めて教室の責任者を担ってくれることになった。「生活を懸けてやってくれる。いい教室にしなければならない」。教室では、これまでの経験から得た学びを生かしたメニューを考案し、帰県の際には直接の指導もする。それぞれのチームに持ち帰ってもらうことで、徳島全体の競技力を向上する考えだ。「徳島のサッカーに革命を起こし、地元に恩返しがしたい」【大坂和也】
しおたに・つかさ
徳島県小松島市出身。現在は妻や幼い2児とUAEで暮らす。「子どもを厳しく叱れない」と子煩悩な一面ものぞかせる。・・・続きはこちら⇒「徳島サッカーに革命を」元日本代表・塩谷がスクール開校 - 毎日新聞
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