ページトップ ▲

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2016年02月26日

リセット 小説 感想

著者
垣谷美雨

ジャンル
SF

発売日/ページ数
2010/12/15(384P)文庫

物語

ぼんやりした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人の女性が

突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう

“未来の想い出”がリプレイされる毎日は、彼女たちの意識を少しずつ変えていく

そしていま、再び新しい人生へ!人生は変えられることを教えてくれる長編if小説

文庫特別収録。著者インタビュー「文庫刊行によせて」

感想
おすすめ度S

47歳同級生がある日、偶然出会いある店に入り

高校生にタイムスリップするお話

専業主婦の知子、独身キャリアウーマンの薫、高校中退のパートの晴美

3人の視点を変えながら物語は進みます

タイムスリップ後から面白くなってくるので

3人がどのような人生を始めるのか楽しみでした

読めば読むほどに

女性とはこうも大変な思いをしているのかと考えるとやるせない

女性の人生の難しさや仕事での苦悩が伝わってきます

この本に出会わなければ、気づかなかったでしょう

育児、料理、洗濯は女性がするものと

当然と思ってる男には正直腹が立ちました

今は、時代が進んでるのでそんな考えは多くはないと思いますけどね

それから結婚してない働く女性の周りの目の冷たさ

私は仕事が出来る人ならば、性別は気にしませんけどね

彼女たち3人は、新たな人生を歩んだものの

それは、思わぬ形で希望から絶望に変わりつつある

3人は、タイムスリップした店でどうするか悩むが

タイムスリップ出来るのは、2回まで決まっており

彼女たちの選択は意外でしたが、ハッピーエンドっぽいので良かったです

リセット (文庫)詳細はこちら
楽天ブックス リセット [ 垣谷美雨 ]
posted by managarmr at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2016年03月26日

完全なる首長竜の日 小説 感想

著者
乾緑朗

ジャンル
SFミステリー

発売日/ページ数
2012/1/13(313P)文庫

物語

第9回『このミス』大賞受賞作品

植物状態になった患者とコミュニケートできる

医療器具「SCインターフェース」が開発された

少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける

「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた

弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり

衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ

感想
おすすめ度A⁺

審査員が満場一致でこのミス受賞した作品です

満場一致で決まる作品は、あまりなく珍しいとのことで

映画化にもなってるしということで読んでみました

まず、これはミステリーというよりはSFのが強いかもしれない

読んでいれば、大体ラストの展開などの予想がしやすいので

それでつまらなくなってしまうかもしれませんが

設定などは面白いと思います

映画の感想は観る機会があれば追記します

ただ、たまに夢か現実の区別がちょっと判りづらい場面あり

サリンジャーのナイン・ストーリーズのバナナフィッシュは興味深い

文体自体は読みやすい方です


楽天ブックス 完全なる首長竜の日 [ 乾緑郎 ]
リアル~完全なる首長竜の日~ スタンダード・エディション [Blu-ray] 詳細はこちら

posted by managarmr at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2016年05月18日

アイの物語 小説 感想

著者
山本弘

ジャンル
ロボットSF

発売日/ページ数
2009/3/25(584P)文庫

物語

人類が衰退し、マシンが君臨する未来

食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う

戦いの末に捕えられた僕に、アイビスと名乗るそのアンドロイドは

ロボットや人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせた

アイビスの真意は何か?

なぜマシンは地球を支配するのか?

彼女が語る7番目の物語に、僕の知らなかった真実は隠されていた

機械とヒトの新たな関係を描く、未来の千夜一夜物語

感想
おすすめ度S

人類は衰退し、アンドロイドが繁栄している世界で

ある日、美しいアンドロイドのアイビスと出会う

彼女が語る物語はやがて、真実へと導いていく

小説の中で小説を読むような感じでした

7つの物語が終わると全て繋がっていく感じです

中でも、「詩音が来た日」が秀逸です

人物の描写がすごく丁寧でリアルティーがありました

いつか詩音みたいな介護アンドロイドが

実現する日が来るかもしれませんね

そして、アイの物語で印象に残った言葉です

(私たちはヒトを真に理解できない。

ヒトも私たちを理解できない。

それがそんなに大きな問題だろうか?

理解できないものは退けるのではなく、

ただ許容すればいいだけのこと。

それだけで世界から争いは消える。

それがiだ。)

それをヒトが実現することは

おそらく現実では不可能に近いと思えます

それが可能であれば本当に争いは消えるんでしょうか

この他にも印象的な言葉があり

考えさせられました

物語としても完成度は高いです

終わり方もすっきりしているので良かった

そう遠くはない未来、ありえるかもしれない世界観でしたし

是非、もっと多くの人に知ってもらいたい作品です


楽天ブックスアイの物語 [ 山本弘 ]
posted by managarmr at 20:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2016年09月09日

終末のフール 小説 感想

著者
伊坂幸太郎

ジャンル
SF

発売日/ページ数
2009/6/26(384P)

物語

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する

そう予告されてから五年が過ぎた頃

当初は絶望からパニックに陥った世界も

いまや平穏な小康状態にある

仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった

彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す

家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐

はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?

今日を生きることの意味を知る物語

感想
おすすめ度A⁺

3年後に地球が滅亡するという

残された時間を一般市民がどう日常を

送っていくのかが語られるちょっとかわった短編集作品

パニックに陥ったり、混沌とした世界を予想しがちだが

どうやらそうでもないらしい

滅亡が近づく中で人はその日までどのように生きるのか

それを8つの視点から描かれている

迫りくる絶望の中でも希望が見えるそんな作品でした


楽天ブックス 終末のフール [ 伊坂幸太郎 ]
posted by managarmr at 23:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説

2016年10月14日

代体 小説 感想

著者
山田宗樹

ジャンル
SF

発売日/ページ数
2016/5/28(416P)単行本

物語

近未来、日本

そこでは人びとの意識を取り出し、移転させる技術が普及

大病や大けがをした人間の意識を

一時的に「代体」と呼ばれる「器」に移し

日常生活に支障をきたさないようにすることがビジネスとなっていた

大手代体メーカー、タカサキメディカルに勤める八田は

最新鋭の代体を医療機関に売り込む営業マン

今日も病院をまわっていた

そんな中、自身が担当した患者(代体を使用中)の消息が不明となり

山中で無残な姿で発見される。残されたのは大きな謎と汚れた「代体」

そこから警察、法務省、内務省、医療メーカー、研究者

そして患者や医師の利権や悪意が絡む、巨大な陰謀が動き出す

意識はどこに宿るのか、肉体は本当に自分のものなのか、そもそも意識とは何なのか

科学と欲が倫理を駆逐する世界で、人間として生きる意味を問う戦いが始まる!

感想
おすすめ度S

百年法に似て非なるリアルティーが高いSF

人類はついに病気などで不自由な身体を

別の入れ物に移すことが可能な代体を開発した

意識とは、自我とは何なのか

意識を別の入れ物に移したらどうなるのか

それを取り巻く人々の葛藤などの描写が巧く

物語は二転三転していき目を離せない

前半は退屈に感じましたが

中盤以降は展開が面白く惹きこまれていきます

ラストは切ないがこの物語に相応しい終わり方でした

楽天ブックス 代体 [ 山田宗樹 ]
posted by managarmr at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | SF小説
スポンサードリンク
サイト内記事検索
ブログパーツ
カテゴリー
ファン
免責事項
当サイト内のコンテンツの文章、ファイル等は、無断掲載を禁止いたします。 情報に問題があった場合、告知無しに情報を修正する事があります。 又、作品は個人差があり楽しめる方と満足できない方がいるかもしれませんので、 情報等に基づいて被ったいかなる被害についても、管理人は一切責任を負いかねます。 ご了承下さい

コピーライトマーク 2015-2020 一匹狼のアニメゲーム咆哮
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。