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posted by fanblog

2016年09月03日

九つの、物語 小説 感想

著者
橋本紡

ジャンル
ファンタジー

発売日/ページ数
2011/2/18(P)文庫

物語

大学生のゆきなの前に

長く会っていなかった兄がいきなり現れた

女性と料理と本を愛し

奔放に振舞う兄に惑わされつつ

ゆきなは日常として受け入れていく

いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが

ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す

人生は痛みと喪失に満ちていた

生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか

そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語

感想
おすすめ度A⁺

死んだ兄が幽霊となって妹の前に現れる

奇妙な同居生活をする兄妹

兄は妹を幸せへ導こうとするやさしい連作短編物語

井伏鱒二、泉鏡花、内田百閨A太宰治、田山花袋

永井荷風、樋口一葉、J.D.サリンジャーたちの

文学作品とリンクし物語は進む

兄との別れは切ないが

妹を想う兄はやさしい

その優しさに妹は救われたので良かった

各話で兄が料理はどれも美味しそうです

トマトスパゲティだけ

本書の最後の方に作り方が載ってます

そういうところが変わっていて面白いですね

ところで、何故タイトルに句読点があるのか?

実は同名のタイトルに

サリンジャー書いた作品があるんです


楽天ブックス 九つの、物語 [ 橋本紡 ]

2016年09月10日

風の中のマリア 小説 感想

著者
百田尚樹

ジャンル
ファンタジー

発売日/ページ数
2011/7/15(320P)文庫

物語

命はわずか三十日

ここはオオスズメバチの帝国だ

晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア

幼い妹たちと「偉大なる母」のため

恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける

ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命

永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める

著者の新たな代表作

感想
おすすめ度A⁺

蜂の生き様が理解できるファンタジーながらも

リアルティーが高く異色な作品

昔のアニメで「みなしごハッチ」がありましたが

あちらはファンタジーという感じでしたが

本作はリアルティーの方が強いです

蜂の世界は人の世界よりも厳しく

まさに弱肉強食である

蜂の生態が詳しく描かれており

蜂に感情があるかは解りませんが

本書を読むことでまるで本当に蜂に

感情があるのではないかと錯覚してしまう

擬人化することで面白いなと感じました

蜂の生き様は思ったより興味深く惹きこまれました

文体がとても読みやすかったです


楽天ブックス 風の中のマリア [ 百田尚樹 ]

2016年10月18日

世界から猫が消えたなら 小説 感想

著者
川村元気

ジャンル
ファンタジー/感動小説

発売日/ページ数
2014/9/18 (229P)文庫

物語

郵便配達員として働く三十歳の僕

ちょっと映画オタク

猫とふたり暮らし

そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される

絶望的な気分で家に帰ってくると

自分とまったく同じ姿をした男が待っていた

その男は自分が悪魔だと言い

「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」

という奇妙な取引を持ちかけてきた

僕は生きるために、消すことを決めた

電話、映画、時計

僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく

僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった

二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

感想
おすすめ度A

余命残り少ない主人公にある日

自分にそっくりな悪魔がやってくる

悪魔は寿命を延ばすかわりに

世界から何かを消す交渉を持ちかけてくる物語

イラストの猫と内容に惹かれて購入

小説をあまり読んでない方向けの内容かもしれません

文章は自体は非常に読みやすいため

2時間以内には読めてしまいます

「何かを得るためには、何かを失わなければね」

まさに等価交換でした

聖書の内容など使ったり

猫が喋ったりするがその語尾が特徴的で内容は面白い

それから色んな映画が登場し

映画をあまりみない私にとっては新鮮でした

終盤の母親の手紙は不覚にも涙がこぼれそうになりました

小説よりも映画向きな作品なのかもしれませんね


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2016年11月10日

アンマーとぼくら 小説 感想


楽天ブックス アンマーとぼくら [ 有川浩 ]詳細はこちら

著者
有川浩

ジャンル
ファンタジー

発売日/ページ数
2016/7/20(306P)

物語

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは

親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する

一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり

再婚した父も逝ってしまった

観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく

かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編

感想
おすすめ度A⁺

ファンタジーが混じった家族愛の物語

読みやすくて楽しめました

沖縄の名所がガイドされており

行きたくなってしまいます

これは死期の近くなったリョウに起きた奇蹟かと思いきや

その展開は見事にいい意味で裏切られます

父親と母からの愛情の温かさにぐっときました

ただ、子供っぽい父親にはあまり好感は持てませんでしたが

でもなぜだか憎めないそんなキャラでした


ゲームの風雨来記2を思い出しましたね

こちらの方は歴史やマイナーから名所まで詳しくガイドしてます

実写映像を使っているので沖縄に興味があったらチェックするのも

いいかもしれませんね

風雨来記2の情報は下記より
風雨来記2感想




2016年12月09日

鹿の王 小説 感想



著者
上橋菜穂子

ジャンル
ファンタジー

発売日/ページ数
2014/9/24
(568P)上巻
(560P)下巻

物語

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため

絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”

その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた

ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する

その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが!?

厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる
(上巻)


不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン

何者かに攫われたユナを追うヴァンは

謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる

同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では

医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた

ヴァンとホッサル

ふたりの男たちが、愛する人々を守るため

この地に生きる人々を救うために選んだ道は!?
(下巻)

感想
おすすめ度A

本のイラストが素敵で

2015年本屋大賞受賞ということで手に取りました

著者の作品ははじめてです

上巻と下巻合わせて1000Pを超える長編です

ヴァンとホッサルが本作の語り手であり

交互に変わりながら物語は進んでいく

世界観は良く出来ており内容的に面白い

本文に出てくる医療知識は

ファンタジーだと忘れるほどにリアルティーが高い

難点は固有名詞の一部が読みづらいことです

ラストはしっくりこなかったのでちょっと残念

ヴァンのその後はどうなったのか

続編があるならまた読んでみたい




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