ここで重要な役目を担う己を知る、いわゆる鼓動が何かを考えてみたいと思います。
平均寿命80歳とし、その間に脈打つ鼓動は20億鼓と言われ、血管には動脈や静脈そしてそれらを繋ぐ毛細血管等大小さまざまな血管が張り巡らされ、全てを繋ぐと約10万kmもの長さになると言われ、なんと地球を二周出来る程の長さだとの事です。
また心臓から出た血液が体内を廻り戻って来る迄に要する時間は約30秒。
深夜とて一刻たりとも眠る事無く休む事無く10年や20年ならともかく80年間も打ち続け、心臓から体内を廻り戻って来る迄どれだけの血量を移動させるのだろうか。
人体にまつわる恐るべき現象と言えるものは鼓動のみにあらず、他にも驚きの現象と言えるものは多々あります。
まずは腸について、日本人の平均的な大腸の長さは約1.5メートル 小腸の長さは7メートルと言われております。
腸は内側が細かいひだや突起になっており、ここで食物の栄養を取り込んでいます。
このひだ状、突起の内壁を広げた場合その表面積は大腸が約100平方メーター小腸はその倍の200平方メートルにもなるとの事。
私は毎朝トーストを1枚食べますが大腸では約100平方メートルに広げられ小腸に至ってはトースト1枚が200平方メートルに広げられる事になります。どうなっているのだろうか。
卵を1個食べても同様の事になります。
バナナも大腸、小腸含め300平方メートルに広げられるというのですから どれくらいの薄さになるのだろうか。
そうやって栄養分を取り込む、なんとそれがまた80年間も続くとの事。積算すると地球を覆うのでは。
超高級車を手に入れたとしても、80年間モデルチエンジや修理保全無しは考えられません。
人間の五体と言うマシン、鼓動はどう成っているのだろうかと言いたくなります。
また脳は千数百億個の神経細胞で構成されているとの事。
これらの神経細胞は細かい突起 いわゆる長い軸索と短く枝分かれした樹状突起で結び付き、膨大なネットワークを構築しているとの事。
この突起を全て繋ぐとなんと100万kmもの長さになると言われています。
毛細血管や小腸のひだ、神経細胞から伸びる突起など目には見えないほど微細です。
これらが複雑に入り込み動作する事で人体の機能はスムーズに働いているとの事です。
それ以外にも手足の動きや腎臓 肝臓 胆のう 関節 耳や口あらゆる機能、動作を検証していくと我々の人体は恐るべき性能を持ってこの世に送り込まれて来ているのです。
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