私+会社の分岐点を語る前に、幕間として社長の話をしてみようと思います。
我が社の社長の人格とは?
社長は元々今の私と同様にリラクゼーション業で経験を積み、フランチャイズの社長として独立。店舗を複数増やした後に別の事業でも業績を上げています。お金に関する目利きは凄いと素直に思いますが、他のことに関してはかなり欠落している印象があります(これはまわりの人の意見ですが)。
例えば人の感情に関する部分で、普通はこう思うんじゃないかな?と大多数の人が想像することが理解できない。これは経営者の視点だからかな?とはじめは思っていましたが、どうもそうではないらしい。なかなか独特の汲み取り方をする人です。社員会議中に「利益さえ出せれば店がどうなっていてもいい」と発言する人間なので人とコミュニケーションを取るのは面倒だったのでしょう。
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仕事においてはとにかく現場をかき乱す。スタッフが混乱して社員の私などに説明を求められるも解釈不能でどうしようもない。そんなこともしばしば。。。
我々社員にも仕事をふってきて、終わらせてメールで送っても返事なし。しばらくして「あの件どうなった?」とか聞かれることは日常茶飯事。ものによってはそのまま無かったことになることもありました(なんか思い返していたらムカついてきたな…)。
とにかく物忘れがひどく「言うの忘れてた」というワードは何回聞いたかわかりません(今この瞬間も、明日のシフト変更してるけど、言うの忘れてたと言われてマジで殺気立っています…)
社員の皆は日に日に弱っていき、気力を失っていく。そのうえ、お店としても特に目新しいこともせずに運営していくので売り上げは徐々に落ちていく一方(私が入社する前からのお話)。現場の人間が何かアイデアを出しても社長の一声でうやむやにされる。そういう皆の諦観が文化として根付いてしまっているようでした。
結局、皆社長と関わりたくないという雰囲気が出来上がり、そして嫌っているからこそ何も言わなくなる。「社長が言う通りにすればいいんでしょ」という空気が出来上がってしまっていたのです。
まぁ、現場の人間が社長を説き伏せる熱意がなかったといえばその通りで、私の反省でもあります。
私がここで学んだのは「上に立つものは好かれる人間でないと確実に裸の王様になってしまう。誰からも理解されなくなるし、付いていく人もいなくなる」ということです。
経営者・店長・一般社員・バイト…、立場が違う人とは基本的には通じ合わない部分は必ずあります。トップの人間は特にそうでしょう。だからこそ理解や共感、魅力を兼ね備えて人間的に好かれる部分かよっぽどのメリットを作らないといけないのだろうと学びました。
…入社して3ヶ月も経たないうちに給料の金額ミスがあり、他の人も何回も被害を受けていると聞いたときに「もしかして、ヤバい会社?」と感じたあの直感は間違っていなかったんだな…。
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