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2014年08月17日

投資をもう少し楽しいものに(1)

このブログを始めて1週間です。ここでブログのメインテーマについて触れようと思います。
日々の相場の動きにも当然関心あるので書いて行きたいと思いますが、最も書きたいことは株式投資を楽しいものにするということです。株式投資を楽しくするのは、やはり結果でしょう。ただ、株式投資で儲け続けるのは簡単ではありません。
投資結果を良くするための方法は無数にあると思いますが、誰にでも出来る方法、多くの人が実行できる方法を考えて行きたいです。
株式投資にはいろいろな考え方や方法があり、最終的に自分のスタイルや手法を確立することが成功の秘訣なのだろうと思います。私もそれを目指して勉強中というところですが、なるべく損を抱えないで楽しい株式投資にするように心がけて行きたいと思っています。

私自身はスイング中心(数日から数週間程度の期間のトレード)で、デイトレも少ししますし、中長期の持ち株もあります。
投資歴は15年ほどで過去には大きく儲けたことも損をしたこともあります。投資歴の浅い時は上昇相場の時に儲かり、下落相場の時には損をして、相場の強弱に左右されていました。
おそらく株式投資初心者を中心に多くの個人投資家が2012年秋〜2013年春のような強い相場では儲かって株式投資は簡単で素晴らしいと感じ、その後の下落相場で損をして株式投資の難しさに気づかされるということが多いのではないかと思います。10年前の2003年〜2007年までの上昇相場とその後の下落相場でも同様でした。
このように相場の強弱に投資結果が左右されて強い相場では儲かるが、弱い相場になると損が大きくなってしまうのでは株式投資は楽しくありません。
下落相場も経験すると、株式指数先物を売買したり、信用取引の空売りを覚えたりして、下落相場でも対応できるように投資の幅を広げる投資家は少なくないでしょう。これも良いことだと思います。
今回は、もう少し気持ちの上でも時間的にも余裕をもった方法を考えてみたいと思います。

今月8日(金)に日経平均は、前日の終値15232.37円から8日安値14753.84円で比較すると470円以上も下げました。最近としては大きな下落でした。この日は7月31日高値から見ると約1005円下げて、4営業日後の14日には15338円まで戻る場面がありました。結果論ではありますが、8日に買った人は1週間後の時点で利益になった人が多かったでしょう。その一方で7月31日の高値で買って8月8日の大幅下落で投げた(売った)人もいたと思います。
後になって高値をつけた7月31日に買ってはいけないと言うのは簡単ですが、その当日は上昇トレンドが続いていて買う人はいておかしくありません(7月31日の戻り高値については先日の「戻りは窓まで」の中で触れたのでそちらもご参照ください)。7月31日に買うかどうか別にして、8日のような下落の時に少し買える余裕を持っておきたいものです。
8日のような下げ局面で買うのは所謂「逆張り」手法です。この場合、下落トレンドが続いてしまうリスクがあります。大事なことは上昇トレンドの中の調整局面だということです。もし上昇トレンドが崩れてしまう場合は「逆張り」も危険です。事前に損切りの規準を作って、その規準に沿って行動しないといけません。
8日はどういう状況だったかというと、オバマ大統領がイラク北部での限定的爆撃を承認したというニュースが流れて日経平均は下げ幅を拡大しました。14753円の安値がありました。各移動平均線(75日、200日、13週、26週、52週)を株価が下回って、終値でも下回っていたので警戒感はあって当然でした。しかし、騰落レシオは70%台に下げ、日足の一目均衡表では先行スパン(雲)の下限を割れませんでした。また、月足で見ると8日安値は2012年11月安値からのトレンドラインのあたりで下げ止まっていました。更に、日経平均先物では当日の出来高が突出して多くなり、25日移動平均線からの乖離率が−5%近い場面がありました。売られた理由が中東での米軍の軍事行動で、過去の例から考えると中東戦争やイラク戦争でも一時的には株価は下げても、その後は反対に株価は大きく上がった事例が想起されました。日本からの距離を考えても下げたところは買いを考える必要があったと思います。
問題はタイミングです。8日が安値になるかは判断が難しいので打診的に少し買ってみる場面ではあったろうと思います。先ほど書いた騰落レシオや雲下限がサポートになる可能性や先物の出来高が過去に一旦は底打ちした時のように多くなったことなどから少し買って、株価が雲を割り込んだり、月足の2012年11月安値からのサポートラインを切ったらロスカットするという見方はあったと思います。
逆張りの場合、大事なことは上昇トレンドが続いているということで、もし上昇トレンドが崩れたと判断したら買ってはいけませんし、買った場合も損切りすべきだと思います。
2007年に高値をつけた後、サブプライムローン問題からリーマンショックに至って、2008年10月の安値を付けるまで大変な下落相場でした。日経平均は1日で1000円以上も下げて日経平均先物はサーキットブレーカーが連日の発動になりました。騰落レシオを50%台になり、25日移動平均線からの乖離率は−30%を超えたこともありました。上昇トレンドが崩れて下落トレンドになると逆張りも危険です。

デイトレや短期のスイングをしていると、日々の動きに左右されることが多いです。そういう中でもトレードのルールを確り決めてデイトレなどをするのも投資方法の1つです。これを成功するには売買手法を研究してシビアな売買ルールを徹底する必要があるでしょうし、そのためには自己の精神を厳しくコントロールする必要があります。これはけっこう難しいことです。
今回、取り上げたのは、強い動きの銘柄をデイトレするのとは対極的に、じっくりと株価が突っ込むタイミングを待って買うということです。上記の8日のような下落の時は翌営業日にもっと下がるかもしれないという不安もあって買いにくい面はありました。しかし、アベノミクス相場の上昇トレンドは続いているという前提で押し目買いを考える場面でもあったと思います。もちろん、あそこで全力で買うなどということは奨めません。資金枠に余裕を持って少し買ってみるという場面だったと思います。
尚、先ほども触れた騰落レシオが下げ止まるのと日経平均の先物の安値はほぼタイミングが一致します。一般的には70%が目途とされますが、実際には騰落レシオが下げ止まることが大事です。下落相場の時は50%台に下がることも過去10年間に何度かありました。騰落レシオの底は1年間に3度前後は毎年あります。スイングや数か月のトレードを考える場合に参考にできる指標の1つでしょう。騰落レシオの高値と日経平均の高値のタイミングは必ずしも一致しません。特に騰落レシオが120%を大きく超える場合は一致しません。これは後日にもう少し詳しく触れたいと思います。
(騰落レシオのグラフ)
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0188&yy=1
この他にも信用の評価損率や新高値・新安値銘柄数など日経平均の当面の高値・安値を考える時に見ておくべき指標はあります。
また、上昇トレンドの中の下げたところでの買いを実行するためにも日頃の資金枠の管理は重要です。中には高いところで買って8日にかけての大幅下落で追証になりそうになって処分した人もいたのではないかと思います。そうならないための日頃の資金の管理が大事だと改めて思いました。この点についてもまた後日触れたいと思います。





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