Excel VBA 数学実験室

 Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
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複素数の三角不等式を証明します
(Blog Cat at 06/18 13:17)
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画像カメラ
という正の数を作ります。これを PQ にかけて計算すると

PQR = (ad − bc)2 ≧ 0
が得られます。ゆえに PQ ≧ 0, すなわち P ≧ 0 が証明されました。
この結果を使って左側の不等式

|z1|−|z2| ≦ |z1 + z2|
が証明できます。|z1| を変形して、

 |z1| = |z1 + z2 − z2| ≦ |z1 + z2| + |− z1| = |z1 + z2| + |z2|

となりますから、

|z1|−|z2| ≦ |z1 + z2|   [b]
が示されました(証明終わり)。

 とまあ、ひらめきで解くというよりも、「√ が鬱陶しいからとにかく外しちゃえ」と変形していたら、いつの間にか証明できていた、という感じの解答になりますね。

(2) (1) を z1 から zn までの総和に拡大した不等式です:

 |z1 + z2 + ...... + zn| ≦ |z1| + |z2| + ...... + |zn|   [c]

(1) を前提とすれば当たり前のような関係式ですが、任意の n で成り立つことをきちんと示すには数学的帰納法を用います。まず (1) の結果から n = 2 のとき

|z1 + z2| ≦ |z1|+|z2|
が成り立ちます。n = k で

  |z1 + z2 + ...... + zk| ≦ |z1| + |z2| + ...... + |zk|

が成り立っていると仮定すると、n = k + 1 では

  |z1 + z2 + ...... + zk + zk + 1|
   ≦ |z1 + z2 + ...... + zk| + |zk + 1|
   ≦ |z1| + |z2| + ...... + |zk| + |zk + 1|

となってやはり成り立つので、全ての n について [c] が成立します(証明終わり)。

範囲を逸脱した知識を使うことの是非について たとえば入試などで数学Tの問題に対して数
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