Excel VBA 数学実験室
Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
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指数計算(指数が整数、有理数、実数の場合)
(Blog Cat at 07/27 17:19)
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る実数に対して上の式が成り立ちます。
a 1 の 1 を 正の整数 m で分割して次のように書いてみます。
1 = 1 / m + 1 / m + ・・・・・・ 1 / m
項数は m 個です。これを [4] に入れてみると、
a = a 1 / m a 1 / m ・・・・・・ a 1 / m
というように a を m 個の a 1 / m の積の形に表せます。逆に言えば、 a 1 / m を m 乗すると a になるということです。 a 1 / m を「 a の m 乗根」と呼ぶことにして場合によっては
a 1 / m = m√a [8]
と書くことにします。どちらの記号を使うかは好みの問題です。m = 2 のときは数字を添えずに単に√a と書くことにします。また、[7] を用いれば a− m = 1 / a m ですから、
a − 1 / m = 1 / m√a
という形になります。
これで [1] 〜 [4] で定義された指数が、ちゃんと
x m = a
の解となり、皆さんが学んできた定義と矛盾しないことがわかりました。
a m をさらに n 乗するとどうなるでしょうか? n も自然数としておきます。
( a m ) n = a m + m + ・・・・・・ + m [9]
指数部分の足し算はぜんぶで n 個ですから、m n となり、
( a m ) n = a m n [10]
というとても大切な公式が得られます。
( ab ) m の指数部分を m = 1 + 1 + ・・・・・・ + 1 のように m 個の 1 に分割してしまうと、[4] を用いて
( ab ) m = ( ab ) ( ab ) ・・・・・・ ( ab )
というように a, b 共に m 個ずつの積の形になりますので、
( ab ) m = a m b m [11]
これも大切な公式です。
以上の議論は [7] を用いれば負の整数でも成り立ちます。確認しておいてください。ずいぶんとたくさんの公式が出てきましたので、使いやすいように並べ直しておきますね。
a > 0, a 0 = 1, a 1 = a
( a m ) n =
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