2019年01月05日
第3章:イスタンブールの洗礼
どうもメルハバ!
今回は第二章の続きで、いよいよイスタンブールでの生活が始まります。初めての方は、先に第一章から読むことをお勧めします。
↓↓
https://fanblogs.jp/emirturkiye/archive/3/0
福島の田舎で育ちで、英語もトルコ語も話せない男がトルコ最大の都市で一体どんな洗礼を受けたか?
それではどうぞ!
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
日本で身の回りの整理を終え、家族にも事情を伝えしばらく会えないことを説明し、僕は再びイスタンブールに戻ってきました。カッパドキアにて会社の社長に働く旨を伝えていたので、日本からの片道切符を手配してもらっていましたが、実は出国前成田空港のカウンターにて早速これから起きる困難の兆しが見え始めるエピソードがあります。
チケットカウンターにて搭乗手続きをしようとした際「片道しかチケットがない状態で、行先の国の在留許可証がない場合は誓約書を書いていただきます」と言われ、初め何でこんなこと言われてるのか分かりませんでした。「帰国のチケットがない場合は、入国の際に拒否される場合があります。お客様は滞在許可証等をお持ちですか?
はい????
そう、僕はこの時まだ滞在許可証というものを知らなかったのである。
「持ってませんが、向こうで働くことになっているので会社が手配してくれることになっています」
と、強がりを言いましたが、内心物凄くビビっていました。
会社からは何も言われていないので、現地に行ったら最初に解決しないとまずいことになる・・・と焦りました。とりあえず誓約書を書いて出国し、そして夕方にイスタンブールに到着し、とりあえずヨーロッパサイドのレベントという地区に向かいます。
理由は事前にカッパドキアで知り合ったガイド友達の好意で、イスタンブールに住んでいる別な友達が迎えに来てくれる段取りになっていたので、指定の場所らしきところに来た時点で連絡を入れました。
しかし、何回メッセージを送っても、一向に返事がありません。
「まぁ見たらそのうち心配して来てくれるだろう」
等と考えていましたが、それは甘い考えだったと後で気づかされます。待てども待てどもそれらしき人が誰も来ません。そこはレベント地区の地下鉄4レベント駅の目の前で、そこはヨーロッパサイド一のオフィス街のようなところです。到着してから数時間は駅から出てくる人たちがごまんといますが、さすがに11時を過ぎると少なくなります。何百人と人の行き来を見て、その場で待っている自分のことを考えた時、まるで忠犬ハチ公にでもなった気分でした。最終的に僕はその場でおそらく5時間は待ったと思いますが、結局誰も来ませんでした。ここでようやく気付きます。どうやら僕はすっぽかされたようです。
言葉も分からない、誰も助けがいない、そんな状況で物凄く不安でしたが、もうどうしようもないと思った僕は近くの地下鉄駅で野宿することにしました。すでに時計は夜の12時を回っており、シャッターは閉まっていましたが、持ってきたスーツケースを椅子代わりにして壁に寄りかかり、待ってる間に買ったゴマ付きリングパン「スィミット」をかじり飢えをしのぎます。このスィミットは、それだけで食べるのは僕はあんまり好きではありませんでしたが、その時はご馳走のように美味しかったのは忘れられません。
イスタンブール生活一日目、僕は見事にトルコの洗礼を受けたのです。
「なんて幸先の悪いスタートなんだろう、先が思いやられるなぁ・・・」と考えながらウトウトし始めます。しかし、野宿しようと思ったものの、勝手がわからない外国の地で野宿するということを考えれば考えるほど怖くて寝れません。しかし、そこでなんと救いの手が現れます。壁に寄り添って寝ようとしていましたが、怖くて一向に寝れない僕に、駅の前で客を待っていた流しのタクシーのおっちゃんが声をかけてきたのです。
何を言ってるのか理解出来ませんでしたが、しきりに「ホテル&’#’$#%&ホテル&%$」とホテルと言ってるのだけは分かったので多分連れてってくれるんだろうと思いましたが、同時にタクシーの運転手は信用するなと言われていたので躊躇しました。
しかし、このまま外で野宿するのは怖いし、これで騙されたならもうそれまでだと腹をくくり乗せてもらうことにしました。移動中、分からないながらも話をしようとして、自分が日本人だと言ったらなんだかおっちゃんは少しテンションあげて喋っていました。
数分後、地下鉄駅からそんなに離れていない場所のホテルに到着しました。ホテルといっても2つ星くらいの小さなホテルですが、その時の僕にとっては立派なホテルでした。
到着後タクシーのおっちゃんは降りて中までついてきてくれて、なんと僕の代わりにレセプションに話をつけてくれたのです。疑った自分がちょっと恥ずかしくなりました。僕はおっちゃんに感謝し、ちょっと多めにタクシー代を払い、僕はようやく暖かいベッドに横たわることができました。
一日で天国と地獄を味わった気分でした。こんなスリルは福島で経験したことないし(普通あるわけないけど)、初日からこれではこの先どうなるんだろうと不安になりますが、とにかく明日会社に行かないと始まらないと思い、もう寝ることにしました。
かくしてトルコのイスタンブールでの一日目は、予想だにしないハプニングとおっちゃんの優しさに触れ、まるでこれから起きる山あり谷ありのイスタンブールライフを体現しているかのようでした。
今回はここまでです。こんなことあったな〜と今では笑い話ですが、なかなかできない貴重な体験をしたと思います(笑)
まだまだイスタンブールでの生活は始まったばかりです。これからどういう展開になるのか、続きはまた次回にご期待ください。
それではホシュチャカルン!
価格・安心感・オシャレ度◎のメンズ通販Dcollection
お名前.com
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チケットカウンターにて搭乗手続きをしようとした際「片道しかチケットがない状態で、行先の国の在留許可証がない場合は誓約書を書いていただきます」と言われ、初め何でこんなこと言われてるのか分かりませんでした。「帰国のチケットがない場合は、入国の際に拒否される場合があります。お客様は滞在許可証等をお持ちですか?
はい????
そう、僕はこの時まだ滞在許可証というものを知らなかったのである。
「持ってませんが、向こうで働くことになっているので会社が手配してくれることになっています」
と、強がりを言いましたが、内心物凄くビビっていました。
会社からは何も言われていないので、現地に行ったら最初に解決しないとまずいことになる・・・と焦りました。とりあえず誓約書を書いて出国し、そして夕方にイスタンブールに到着し、とりあえずヨーロッパサイドのレベントという地区に向かいます。
理由は事前にカッパドキアで知り合ったガイド友達の好意で、イスタンブールに住んでいる別な友達が迎えに来てくれる段取りになっていたので、指定の場所らしきところに来た時点で連絡を入れました。
しかし、何回メッセージを送っても、一向に返事がありません。
「まぁ見たらそのうち心配して来てくれるだろう」
等と考えていましたが、それは甘い考えだったと後で気づかされます。待てども待てどもそれらしき人が誰も来ません。そこはレベント地区の地下鉄4レベント駅の目の前で、そこはヨーロッパサイド一のオフィス街のようなところです。到着してから数時間は駅から出てくる人たちがごまんといますが、さすがに11時を過ぎると少なくなります。何百人と人の行き来を見て、その場で待っている自分のことを考えた時、まるで忠犬ハチ公にでもなった気分でした。最終的に僕はその場でおそらく5時間は待ったと思いますが、結局誰も来ませんでした。ここでようやく気付きます。どうやら僕はすっぽかされたようです。
言葉も分からない、誰も助けがいない、そんな状況で物凄く不安でしたが、もうどうしようもないと思った僕は近くの地下鉄駅で野宿することにしました。すでに時計は夜の12時を回っており、シャッターは閉まっていましたが、持ってきたスーツケースを椅子代わりにして壁に寄りかかり、待ってる間に買ったゴマ付きリングパン「スィミット」をかじり飢えをしのぎます。このスィミットは、それだけで食べるのは僕はあんまり好きではありませんでしたが、その時はご馳走のように美味しかったのは忘れられません。
イスタンブール生活一日目、僕は見事にトルコの洗礼を受けたのです。
「なんて幸先の悪いスタートなんだろう、先が思いやられるなぁ・・・」と考えながらウトウトし始めます。しかし、野宿しようと思ったものの、勝手がわからない外国の地で野宿するということを考えれば考えるほど怖くて寝れません。しかし、そこでなんと救いの手が現れます。壁に寄り添って寝ようとしていましたが、怖くて一向に寝れない僕に、駅の前で客を待っていた流しのタクシーのおっちゃんが声をかけてきたのです。
何を言ってるのか理解出来ませんでしたが、しきりに「ホテル&’#’$#%&ホテル&%$」とホテルと言ってるのだけは分かったので多分連れてってくれるんだろうと思いましたが、同時にタクシーの運転手は信用するなと言われていたので躊躇しました。
しかし、このまま外で野宿するのは怖いし、これで騙されたならもうそれまでだと腹をくくり乗せてもらうことにしました。移動中、分からないながらも話をしようとして、自分が日本人だと言ったらなんだかおっちゃんは少しテンションあげて喋っていました。
数分後、地下鉄駅からそんなに離れていない場所のホテルに到着しました。ホテルといっても2つ星くらいの小さなホテルですが、その時の僕にとっては立派なホテルでした。
到着後タクシーのおっちゃんは降りて中までついてきてくれて、なんと僕の代わりにレセプションに話をつけてくれたのです。疑った自分がちょっと恥ずかしくなりました。僕はおっちゃんに感謝し、ちょっと多めにタクシー代を払い、僕はようやく暖かいベッドに横たわることができました。
一日で天国と地獄を味わった気分でした。こんなスリルは福島で経験したことないし(普通あるわけないけど)、初日からこれではこの先どうなるんだろうと不安になりますが、とにかく明日会社に行かないと始まらないと思い、もう寝ることにしました。
かくしてトルコのイスタンブールでの一日目は、予想だにしないハプニングとおっちゃんの優しさに触れ、まるでこれから起きる山あり谷ありのイスタンブールライフを体現しているかのようでした。
今回はここまでです。こんなことあったな〜と今では笑い話ですが、なかなかできない貴重な体験をしたと思います(笑)
まだまだイスタンブールでの生活は始まったばかりです。これからどういう展開になるのか、続きはまた次回にご期待ください。
それではホシュチャカルン!
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