そういう不安を抱えていては、この新しい食生活は一日と持たないでしょう。そこであなたに安心して1日1食をしていただけるよう、これからあなたのからだに起こる素敵な変化を医学的に解説したいと思います。
1日1食の第一日目。
朝起きたとき、胃がもたれて食欲がなければ、まずガムを噛みます。または、カフェインを含んでいないゴボウ茶もいいですね。コーヒーやお茶はいけません。カフェインというアルカロイドを含んでいるからです。アルカロイドは副交感神経を刺激する毒です。空腹時に摂取すると吐き気やめまいの原因になります。朝のラッシュアワーに電車の中で倒れる女性がよくいますが、そこ多くは空腹時にカフェインを摂って低血糖発作を起こしているのです。
我慢できないような空腹感があれば、クッキーやジュースぐらいは摂っても結構です。それぐらいは食事とはみなしません。 昼ご飯は、習慣
で食べないでください。お腹がグーッとなったら食べても結構ですが、昼となったからみんなと一緒に食堂に行かねばならない理由はありません。昼休みに時間、音楽を聴いたり本を読んだりして、過ごすのもよいです。
昼食は、摂りすぎると眠くなります。血糖値が一気に上がるからです。実はその時に糖毒性と言って、糖が血液中のタンパク質と結合して、血管の内側の細胞を破壊したり、血管を詰まられたりしているのです。眠気をさますために濃いコーヒーを何杯も飲んだり、タバコを吸ったりすると、それが更に動脈硬化に拍車をかけます。まさに死の四重奏にまっしぐらです。眠くなるならいっそ昼ご飯を抜いてしまいましょう。
3時になると口寂しくなります。休憩所に到来物にクッキーやチョコレート、せんべいがあったらつい手を出してしまいます。しかし考えてください。それは贈り物や土産物の、砂糖と粉からできた菓子です。 一つ一つ酸化防止剤を入れてパックしてあり、日持ちがするので空港や駅の売店に長く置かれていた、いつ食べてもよし、いま食べなくてもよいものです。
もう一度自問自答してください。あなたは1200円するクッキーの詰め合わせを自分が食べるために買いますか。せんべい・あられの箱詰めを自分が食べるために買いますか。マカデミアンナッツのチョコレートに箱詰めを自分のために買いますか。
コンビニで売っているお菓子メーカーのチョコや袋がしを100円、200円で買うことはあっても、そんなものに大金を払う気にはなれないでしょう。つまりお土産の菓子類は、本来、あなたにとってお金を出してまで食べたいものではないのです。にもかかわらず、そういうものに手を出して太ってしまい、それを解消するために、エステやスポーツクラブにお金を払って痩せようとする。なんて無駄なことでしょうか。
私はそういうお菓子を見ても見向きもしません。と言いたいところですが、やっぱりどんな味か興味はあります。そんなときは我慢せずに口に入れます。 2~3回噛むと。「ああやっぱりこんな味か、たいしてうまくないな、これならたくあんのほうがよっぽどうまいや」と思います。
そんなもんを食べて老化したり、太ったりするのは馬鹿らしいですが、人の見ていないところでゴミ箱に吐き出してしまいます。
これは私は「お菓子のテーステイング」と呼んでいます。テーステイングと言えばワインが知られていますが、何種類のものワインを本気で飲んでしまっては酔っぱらって味がわからなくなります。そこでソムリエたちは口に含んで、うがいをするように味と香りを鑑定して、傍らの器に出してしまうのです。
旬の野菜や魚はすぐ食べないと傷んでしまいます。それらはありがたくいただきますが、酸化防止剤の入ったおかし袋に入れるほどの価値はありません。
さあ、いよいよ夕方になりました。あなたのおなかはグーグー鳴っていますか。ええっ、まだ鳴っていませんか。それなら晩御飯も食べなくていいですよ。
戦争直後は、というとお腹が鳴っても食べるものがなかったのです。口に入るものなら、芋のツルやら種芋（どちらもたべものではない）でも何でも食べたのです。私が子供の頃も食事はおいしいものではありませんでした。生きるために必死で胃袋に入れたのです。ですからいつもお腹がグーグー鳴っていました。人類17万年の歴史は、このグーグーの繰り返しだったのです。<
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